2
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

家のガジェットをまとめて管理! Home Assistant を、古いPCにインストールしよう!

Posted at

はじめに

みなさん、Home Assistant 使っていますか!先日投稿した 秋月電子の謎SOC基板を使って、家の電力計の値を取得してHome Assistantで可視化しよう のように、家の中の機器を一括管理できる、おススメなツールです。
home-assistant-gui-s.jpg

ポイントとしては、

などなど、手間をかけずに稼働できるところが、とてもすばらしいです。
簡単ですが、みなさんの家に一つはあるだろう古いPCに、このHome Assistantサーバーをインストールする手順をまとめました(手順にするほど、複雑ではないのですが…)。まだ家に設置されていない方、お試しください。

準備するもの

  • ちょっと前のデスクトップPC

    • ここでは、定番のRaspberryPiではなく、Windows11に対応しない(第8世代Intel CPU以前の)デスクトップPCにインストールしてみましょう。64ビット版(x64) Windows 10 が動く程度の性能があり、UEFI ブートができて、定番のチップセット、定番のNICが載っており、32GB以上のストレージ(ハードディスクまたはSSD)、メモリが2GB以上載っているデスクトップパソコンであれば、簡単にインストールできて快適に動きます。(詳細はHome -> Installation -> Generic x86-64をご確認下さい ) 。
    • 今回は、手元にあったi5-4590T(第4世代 Haswell)のミニPCにインストールしてみました。中古PCを探せば、RaspberryPi 4よりお安い価格で見つけることができるかと思います。
      desktop-pc.jpg
  • 上記PCのストレージをUSB経由で接続するケーブル

    • Home Assistantのイメージをハードディスクに書き込むために必要です。
    • ケーブルが無い場合は、USBメモリに入れたUbuntu linuxを上記PCに差し込み、イメージを書き込む方法もあります。⇒To install HAOS via Ubuntu from a USB flash drive
  • いつも使っているPC

    • 稼働時の操作は、上記デスクトップのPCでは行わず、いつも使っているPCからwebブラウザ経由で操作します。また、インストール時にOSイメージを書き込むためにも使います。

Home Assistantのイメージをダウンロードして、ストレージ(ハードディスク・SSD)に書き込む

いつも使っているPCで、 Home Assistant Operating System から、Generic x86-64のOSイメージファイル(ファイル名が「haos_generic-x86-64-xx.x.img.xz」(xx.xはバージョン))をダウンロードします。
ダウンロードしたらファイルを展開し、haos_generic-x86-64-xx.x.img のファイルを取り出します。また、OSイメージを直接ストレージに書き込むツール Balena Etcher をダウンロードします。
古いデスクトップPCのストレージを取り出し、いつも使っているPC(上記Balena EtcherをインストールしたPC)にUSB経由で接続します。
Balena Etcherを起動し、「Flash from File」をクリックして、書き込みイメージとして上記 haos_generic-x86-64-xx.x.img を選びます。そして「Select Target」として、上記USB経由で接続したストレージを選択します(ストレージを間違えると、とても悲惨なことになるので、関係ないストレージは外しておくなど、間違えないようにしましょう)。「Flash」を押して、OSイメージをストレージに書き込みます。
balenaEtcher-1s.jpg

ストレージを古いデスクトップPCに入れて起動!

上記でOSイメージを書き込んだストレージをPCに入れ、LANケーブルを接続して起動します。操作は他のPCからWebブラウザ経由で行うので、LANケーブルをつないでください。
初回はストレージのパーティションの調整などを行っているようですので、5~10分程度待って、いつも使うPCのブラウザから、以下を入力してください。

http://homeassistant.local:8123/

なお、ディスプレイを接続すると、動作確認、IPアドレスの確認が行えます。以下のような画面が表示されていれば、正常に動作しています。
ha-console-ss.jpg

ブラウザで以下のような画面が表示されれば、Home Assistantサーバー完成です!
ha-welcome-s.jpg

以下の設定を行います。

  • 「私のスマートホームを作成」を押します。まず、自分のユーザーアカウント(このHome Assistantサーバーにログインするためのアカウントです)
  • 「自宅の場所」を設定します。(天気や日の出/日の入りなどの環境情報を収集するのに使います)

ちょっとした初期設定を行う。

  • 画面左の「設定」を押して、「システム」⇒「一般設定」で、サーバ名称、単位などを設定します。
  • このサーバーの電源を切るには、画面左の「設定」を押して、「システム」を選びます。画面右上にある電源のアイコンを押します。

試しにデバイスを追加して、ダッシュボードに表示してみる。

  • Home Assistantで、例えばLED電球をコントロールするとします。Home Assistantでは、LED電球を「デバイス」と呼びます。このLED電球の状態を示す数値を、「エンティティ」と呼びます。また、デバイスを制御する機能を「サービス」と呼びます。
  • ここでは試しに、今回作成したHome Assistantサーバーの状態を、エンティティとして取得するサービスを追加してみましょう。(ただし、用意したPCによっては、正常に値を取得できない項目があります)
    • まず、空白のダッシュボードを作成します。「設定」⇒「ダッシュボード」⇒「ダッシュボードを追加」で、空白のダッシュボードを作成します。
    • 「設定」⇒「デバイスとサービス」を選び、画面右下の「統合を追加」をクリックします。
    • 「System Monitor」サービスを探してクリックし、「送信」をクリックします。
    • 画面下のほうの「設定済み」に「System Monitor」が追加されていると思いますので、クリックします。「エンティティ」をクリックすると、Home Assistantサーバーの状態を取得できる項目の一覧が表示されます。
    • 試しに「プロセッサー温度」を探してクリックし、右上の歯車アイコンをクリックして設定画面を開き、「有効化」をクリックします。
    • 一度画面左上の「←」をクリックして、System Montitorの一覧画面に戻り、「サービス」をクリックすると、「診断」項目に、先ほど有効化した「プロセッサー温度」が追加されているかと思います。ここで「ダッシュボードに追加」をクリックすることで、空白のダッシュボードに、リアルタイムにプロセッサー温度()を表示できます。

ha-test-device-s.jpg

2
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?