はじめに
この記事はHRBrain Advent Calendar 2022カレンダー2の3日目の記事です。
フロントエンドエンジニアの富岡です。
3年半ほど勤めたメガベンチャーを退職し11月からHRBrainに入社しました。
私の転職理由と、なぜHRBrainを選んだのかを書くことでこの記事を読んだ人が自身のキャリアを考える参考になれば幸いです。
個人的な志向や主観に基づいた記事であるという前提の上でご覧ください。
今回転職しようと思った理由
結論から記載すると下記が大きな理由でした。
- プロダクトと近い距離で開発をしたかった
- プロダクトや組織がスケールし変化する過程を経験したかった
- モダンフロントエンドのスキルを伸ばしたかった
なぜこのような思いに至ったかは略歴を記載した後に掘り下げていきます。
略歴
エンジニアとしての略歴は下記の通りです。
エンジニアになる前は、人材系の広告営業や焼肉屋の店長などをしていました。
概要 | 職種 | 主な仕事内容 | 在籍期間 | 開発組織の従業員数 | 使用技術 |
---|---|---|---|---|---|
Webコンサル会社の制作部門 | WEBエンジニア/テクニカルディレクター | ・WordPressを用いたコーポレートサイトの受託制作 ・アクセス解析、改善提案 ・広告運用など |
約3年 | 5名前後 | ・HTML/CSS ・jQuery ・gulp ・PHPなど |
自社サービス開発 | フロントエンドエンジニア | ・toC向け自社サービスのフロントエンド開発 ・社内向け管理画面のフロントエンド開発 |
8か月 | 20~30名 | ・HTML/CSS ・jQuery ・JavaScriptなど |
自社サービス開発 | フロントエンドエンジニア | ・toC向け自社サービスのフロントエンド開発 ・販促企画などのLP制作 ・外注管理 |
約3年 | 200名以上 | ・HTML/CSS ・jQuery ・JavaScript ・TypeScript ・Reactなど |
なぜエンジニアになったのか
エンジニアになる直前は焼肉屋の店長を3年ほどしていました。
接客や調理をしていく中、スーパーで購入すれば同じ品質の食材を店舗より安く購入できるのに、お客様が来店してくれるのは過ごす時間や空間に価値を感じてくれているからだろうと考えるようになりました。
何に価値を感じているかはそれぞれですが、それを受け取り作り上げていくにはどうしてもスタッフの力が必要で採用と教育がとても重要でした。
スタッフは学生アルバイトが主体で卒業などによる入れ替わりがあるため、一度体制ができても長期間維持できるものでありません。常に採用と教育に力を割く必要がありましたが、採用・教育に注力できない状況となり別の仕事を考えたときエンジニアを志すことにしました。
エンジニアという職種を志した理由は下記でした。
- 自身のスキルアップがサービスのレベルアップに直結しそう
- さまざまななポジションの人と関わりながら進めることも求められる
- これまで店長としてスタッフ、お客様と接してきた経験も活かせそう
- 実際に学習してみて楽しいと思えた
- WEBの便利さや面白さを享受するだけでなく作る側になったら面白そう
- 身につけたスキルが他の会社や個人でも使えそう
- 新卒入社の会社で不景気による自宅待機を経験していたため
エンジニアになってからの転職理由
エンジニアとしてキャリアスタートした会社は当時創業2年目で、私が社員としてはじめてのエンジニアでした。(未経験だったのに)
副業エンジニアの方は居ましたが稼働時間は短かかったため、基本的には自力で調べながらなんとか開発してました。
2社目に転職した理由は主に2つでした。
- コードが書きたかった
- 3年目くらいから人員の問題でディレクター業務が大半になっていた
- チーム開発がしたかった
- 数名エンジニアが増えたが、それぞれで仕事をしていることが多かった
2社目では上記を満たしつつ、同じチームに2名のフロントエンドエンジニアとデザイナーが所属しているチーム体制でした。
開発が行われる際にはモックをベースにチームメンバーや他部署と議論してから実装に入る体制で、サービスを作っている実感を得ながら仕事に取り組むことができました。
また、一緒に働いていたフロントエンドエンジニアも進め方や調整がうまいタイプと技術に明るいタイプで色々なものが吸収しやすい環境でした。
3社目は正確には転職ではなく会社の合併に伴う転籍でした。
2社目に入社して半年ほど経ったときに合併することが告げられ、離職するか留まるかの選択をすることになりました。
まだ入社して半年であったこと、元々の転職理由であったコードを書くこと、チーム開発をすることは継続できるということでそのまま留まることにしました。
転籍後は環境が大きく変わりました。
仕事内容は基本的に転籍先のサービス開発をするようになりました。組織規模も大きくチーム体制もフロントエンドエンジニアのみで構成されたチームになり、仕様がほぼ決まった状態のものを作ることが増えました。
また、転籍して数ヶ月後からフルリモート勤務になりました。
HRBrainに転職した理由
略歴を踏まえた上で転職理由をそれぞれ掘り下げようと思います。
- プロダクトと近い距離で開発をしたかった
- プロダクトや組織がスケールし変化する過程を経験したかった
- モダンフロントエンドのスキルを伸ばしたかった
プロダクトと近い距離で開発をしたかった
これまでエンジニアとして3社経験をして、コードも書きつつチームでプロダクトに向き合うことが日常の業務に組み込まれている環境の方が楽しく感じるタイプということがわかり、そんな働き方が推奨されるような会社で働きたいと考えました。
これは店舗が一種のプロダクトだと考えれば、店長としてスタッフの方たちと店舗サービスを作っていたときと根っこは同じなのかもしれません。
HRBrainに興味を持ったのもカジュアル面談で聞いたプロダクトセントリックという戦略が自分の志向に一致しているのではないかということがきっかけでした。
我々が定義するプロダクトセントリックとは、エンジニアが顧客や競合についてきちんと理解して開発をしている状態を指します。顧客起点でプロダクトの理想状態を描けている状態。かつ、早く実装でき、すぐに価値を届けられる状態です。
「誇れるプロダクトを作りたい」開発をリードするCTOがチームに求めることを語ります より引用
プロダクトや組織がスケールし変化する過程を経験したかった
これまでのキャリアで開発組織の人数が1社目では5名前後、2社目では20~30名、3社目では200名以上という形で変化しました。
とくに2社目から3社目の変化は大きく、2社目の在籍期間も短いかかったため、両極端な組織しか経験したことがなく、プロダクトの規模としても急に大きくなった状態でした。
今後のキャリアを考えたときに組織やプロダクトが拡大していくフェーズ(いわゆる1→10や10→100)を経験することが強みになるのではないかと思いました。
組織やプロダクト規模が変化することで、重要視されることや仕事の進め方が変わると感じており、変化に対応することで色々な状況において活躍できるエンジニアになれるのではないかと考えたからです。
HRBrainには複数のプロダクトがあり、今後も複数のプロダクトをリリース予定と面接で伺ったため、さまざまなフェーズのプロダクトで経験が積めそうだなと感じました。
モダンフロントエンドのスキルを伸ばしたかった
こちらは単純に新しい技術が使いたいという理由ではありませんでした。
ReactやVue以前と以後で考え方が大きく異なると感じ、今後フロントエンドエンジニアとして活躍していくためにはこの考え方を身につけることが大事だと考えたためです。
これまでの業務経験が生きる部分もあるとは思いますが、考え方の癖が障害になっている部分もあるのではと感じるようになりました。
前職でもReactやTypeScriptに触れる機会はありましたが、アサインされるタスク次第でした。
一度身につけてしまえば、状況に応じてアプローチを変えることはできると思いますが、身につけようとしている段階ではタスクによりアプローチを変えることは個人的には3歩進んで2歩下がるを繰り返しているような感覚でした。
ただ、社員として所属しており他にもモダンフロントエンドの技術を伸ばしたいエンジニアもいて、今では古い技術だとしてもこれまで価値をユーザーに届けてお金を生み出してきたコードがあるという状況で、タスクを選り好みするのも私の仕事観としては違うと考えました。
上記のように考えた結果、別の場所で現状を伝えた上でモダンフロントエンドに集中できる環境へ飛び込もうと決めました。
HRBrainでの仕事
HRBrainには複数のプロダクトがありますが、労務管理のプロダクトに配属されフロントエンド開発を担当しています。
労務管理プロダクトには入社手続きや年末調整などの機能があり法律や労務の仕事理解といったドメイン知識も求められる領域です。技術に加えて、そういったキャッチアップも日々進めています。
入社して1か月未満ですが執筆時点で6つのPRをmergeすることができました。
また、他プロダクトの開発者に影響があるエディターの設定を変更するPRもmergeすることができ、オープンな雰囲気を感じています。
最後に
ここまで書いた通りの理由で今回転職をしましたが、必ず転職をしなければいけなかったかというとその答えは「NO」になります。
前職に残ったとしても成長はできたと思いますし、労働環境や何より一緒に働く人にも恵まれていたと今でも思っています。
それでも転職をしたのは、転職前・活動中に改めて考えを整理し、自分の将来のために今自分が求めてる成長をよりしやすそうな環境が見つけられた結果です。
最終的にHRBrainを選んだのは、今回の転職理由を満たしていたことに加えて面接のときの話しやすさ、週2回の出社があるという点でした。
面接のときの話しやすさは入社してからのコミュニケーションのストレスが少なそうなこと、週2回の出社は初めの馴染みやすさとこれまでの約3年間のフルリモート勤務は楽である一方で帰属意識が薄れていったと感じていたためでした。
今回の転職をすると決めた判断が正しかったかどうかは今はまだわかりません。
環境には飛び込んだので、この判断が正しかったと未来の自分が思えるようにこれから頑張っていこうと思います。
転職については、これまでのキャリアや志向、ライフプランによって何を求めるかが変わり唯一絶対の正解はないものと思いますが、この記事がどなたかのキャリアを考える上で何かしらのヒントになれば嬉しく思います。
また、HRBrainでは引き続き仲間を募集しておりますので最新の募集状況などは下記からご確認ください。