経緯
Intel Macもそろそろサポートの終わりを考える時期になったので、一気に最新M4 Macまで買い換えました。
その時に、データの移行後にはまった点と、旧Macの初期化ではまった点について、自分の備忘+もし誰かの役に立てればと書こうと思います。
先に結論
- 日本語入力ソースはデータ移行前にOS標準は残しておくこと
- プライベートWi-Fiアドレスは端末の初期化が終わるまでOFFにしておくこと
- 初期化する前に外部メディアからの起動を許可に設定しておくこと
- 16GB以上のUSBメモリはあるといい
- 初期化するMac以外にもう1台Macを用意しておくこと(今回は買い替えだったので本当によかった)
それではそれぞれについて書いていこうと思います。
と、その前に、データ移行について旧マシンのストレージは1TB、新マシンは512GBと容量が 減った ため、Timemachineのバックアップデータから移行ができるのか不安でしたが、使用量が新マシンの容量を超えていなければ問題なかった様です。(そりゃそうだわな)
日本語入力について
Google日本語入力以外を入力ソースから削除していたため、キーボードの入力ができないと言う状態になりました。
キーボードの不具合?を考えましたが、ログイン画面からパスワードは入力できたので、ソフトウェアの問題と判断できました。
結論としては、入力ソースでOS標準の「日本語-ローマ字入力」を追加することで、入力ができる様になりました。
プライベートWi-Fiアドレスについて
データ移行時に設定も一緒に移行していたために発生したのだと思いますが、Wi-FiのMACアドレスが新・旧で重複していた様です。
それに気づいたのは、旧Macを初期化するためにAppleが公開している情報 Mac を売却、譲渡、下取り、リサイクルする前にやっておくべきこと に従って進めた時でした。
どこで間違えたのか、OSの再インストールがインターネット越しのインストールとなりました。
で、この作業が最後の最後で毎回「-2003F」でエラー終了する。
その1つの原因がMACアドレスの重複で通信が不安定になっていたことです。
新Macで勝手にWi-Fiの接続先が変わっていたり、初期化中の旧MacでSSIDとパスワードが合っているにも関わらず接続画面が進まなかったりとおかしな動作をしていました。
新MacでプライベートWi-Fiアドレスを無効にしたところ、どちらのMacも安定しました。
外部メディアからの起動を許可について
通信が安定したにも関わらず、インターネットからのOSインストールは引き続き失敗します。(同様に-2003F)
あれこれ調べて、USBメモリにOSインストーラーを入れてそこからインストールすればいいと言う結論に至ります。
で、この「外部メディアからの起動を許可」と言う設定です。
こんな設定があったなんて知らなかったのですが、これが許可されてないとUSBメモリからOSをインストールすることができないらしい。
そして、この設定をするリカバリモードに入ることすらできない状態になっていることにこの時気づきました。(Command + Rで起動してもインターネットからのOSインストール画面になってしまう)
16GB以上のUSBメモリについて
リカバリモードに入れて、設定を操作できる場合はUSBメモリにOSのインストーラを入れて起動すればいいのですが、そのインストーラーのサイズが大きいため最低16GBのUSBメモリが必要となります。
初期化するMac以外にもう1台Macを用意しておくについて
USBメモリでOSインストーラーを作るためにはもう1台Macが必要です。(ファイルシステムをMacOS拡張にして作成するため、Linuxでできるのかは定かではないですが、Macがあった方が確実です)
また、最新のM4 Macを買ってしまったため、このMacではMacOS15(Sequoia)より前のOSをダウンロードできません。
こちらの macadmin-scripts にお世話になりました。
こちらのツールを使って新Macで対応していないバージョンのインストーラーをダウンロードできました。
ただ、リカバリモードには入れないのでUSBメモリから起動はできず、インターネットからのインストールも失敗すると言う完全に詰んだ状態となっています。
そこで、最終手段で新Macに旧MacをDFUモードで接続し、Apple configuratorで復元をする方法です。
結局この方法で、復元をした後からリカバリモードに入ることができる様になり、その後インターネットからのインストールも成功し、無事初期化が完了できました。
最後に
OSを消去して以降インターネットからのインストール時は、電源を切っても勝手に起動してくるし、ファンは全力で回っているしでどうなることかと思いました。
何となくできるから大丈夫と過信することなく、必要な下調べと準備はした上で対応をしましょうとあらためて感じました。