はじめに
8年ほどゲームテストのお仕事に関わってきました、@tomsakです。
この記事では、これまでテスト業務に携わってきて
テスター、テストリーダー、マネージャーを経てきた中で大事だなと感じた考え方について
つらつらと書いていきます。
テストエンジニアを目指したい方以外にも参考になるものもあるかと思います。
良ければ最後までお付き合いください。
PREP法
ソフトウェア開発やテストのお仕事をしていると、切っても切れないのがバグレポート。
その内容をうまく伝える手法の一つがPREP法です。
バグレポートは、プログラム開発者にどういった問題が起きているか簡潔に伝えることが大事ですが、
それがうまく活用できないと
- バグの修正がうまくいかない
- 品質状況が正確に把握できない
- コミュニケーションコストの増大
といったことに繋がります。
そうならないためにPREP法を意識するのはとても大事です。
ちなみに、「PREP」とは以下の英単語の頭文字から取られています。
- Point 結論
- Reason 理由
- Example 具体例
- Point 結論
結論から記述して、
その後に理由や、経緯、発生環境、期待される結果…など詳細を書いていくということですね。
人間って意外と文章の頭の方しか読んでいなかったり、
会話だと最初の30秒程度が一番集中力をもって聞いていたりするそうなので
文章だけでなく、会話においても重要かと思います。
例えば上司への業務報告をする際にも有効ですし、
自分が報告を受ける立場の時も「結論→理由」と続いた方が内容が入ってきやすいです。
「経緯→結論」「理由→結論」のように頭でっかちな文章・会話だと「何言ってるかよくわかんない…」と感じることもしばしばです。
意識してインプットする・勉強する
2つ目は、知識の意識的なインプットについて。
これは直接的に業務に関わる知識・スキルに留まらないのですが
ゲーム業界に居る人はゲーム関連のニュースや、業界動向は常に目を通すようにしたり、
新しい知識を積極的にインプットしていくことが大事だなと思います。
新しい知識や技術は、分かりやすいカタチに「調理」されてくるのが遅かったり
特にテスト知識などは社内研修等に取り込まれるまで時間がかかります。
普遍的なスキル・知識は既に分かりやすくまとめられたモノを吸収していけばそれで十分ですが、
ゲーム業界は常に新しい技術や表現が生み出されたり、取り込まれていると個人的に思っていまして、
会社や組織に頼って待っているだけだと出遅れます。
恐ろしいのは、天才と呼ばれる人・仕事が出来る人というのは
これらを努力と意識しなかったり、苦にも感じず自然とこなせてしまうことです。
私は凡人なので常に意識してアンテナを張り巡らせ、
落ちている情報を拾いに行き、取捨選択し、自分の知識にしていく必要があるな…と日々感じています。
自分の考えをアウトプットする
3つ目は、書き出してみる、第三者と話してみる、発信するということです。
業務上の機密情報まではさすがに話すわけにはいかないですが、
自分の考えていることや、課題に感じていること、悩みなどは一人で頭の中で考えているよりも
文章にしたり図を書いて整理してみたり、
同僚に話すことで頭の中が整理されたり、
更には一緒に考えてもらうことで解決に向かう可能性も高まるので、一人で抱え込んでいる必要はないと感じます。
あるいは自分の日々考えていることをアウトプットし、発信していくことで
発信したからこそ意見がもらえたり、指摘をもらえたり、より建設的な方向に進むと思います。
人前で何かを発信するのは、初めは勇気の要ることですが
人に向けて自分の考えを発信するということは自信にも繋がると思います。
さいごに
いかがだったでしょうか。
まとめると「伝え方」「インプット」「アウトプット」が大事ということですね。
仕事に忙殺されていると これらが頭からすっぽ抜けている時もありますが、
過去を振り返ってみると
これを意識的・無意識的に出来ている時が特に業務がうまく回っていたと言える気がします。
こういう考え方も大事だと思う、というご意見などありましたら
是非コメントで教えていただけると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!