電子工作は中学生時の技術の授業以来というド初心者が、自作キーボードに手を出した話
きっかけ
- 最近左右分離型キーボードに興味を持ち始めた(上司が使っておりずっと気になっていた)
- MiSTEL BAROCCO(JIS)を購入し左右分離に入門(2018年4月)
- 感想
- Row-staggered(行ごとにずれてる)は、普通のキーボードと同じなので案外すんなり入れる
- 唯一キーマップをカスタマイズしたのが、左右分離にしたことで2分割されたスペースキーの
右側にバックスペースを割り当てたこと。これが異常なまでに使いやすい
- 感想
なぜHelix Picoか
- 国内通販で必要なパーツを容易に調達できた
- すべて遊舎工房さんにて調達。(Helix Picoキット、Kailhロープロスイッチ・キーキャップ:計15,000円程度)
- 説明書もついており、電子工作初心者にも優しそう
- ortholinear(格子状のキー配置)は使ったことがなかったから
工具
前述の通り、家には全く工具がない状態。一から全部揃えた。
- パーツ選定にはここを大変参考にさせていただいた
商品名 | 値段 | 備考 |
---|---|---|
白光 ダイヤル式温度制御はんだこて FX600 | \3,750- | 今回はやりませんでしたが、LED等を用いる際は高温すぎると部品が壊れる為、こういった温度制御が可能なものが必要なようです。 |
白光 こて先 2C型 T18-C2 | \388- | 任意ですが、多分こっちの先端の方がやりやすい |
白光(HAKKO) こて台 633-01 | \1,600- | コテ台はマストだし、不器用な私はハンダの量を見誤って結構こて先に付着させてたので、クリーナーもめちゃくちゃ使いました。 |
サンハヤト リードベンダー RB-5 リード線、部品の簡易折り曲げ器 | \696- | 計52本のダイオードや抵抗を曲げます。あると楽 |
goot ニッパー YN-10 | \1,718- | 家にあればそれで良いでしょう。これをつかうのはダイオードが固定されてあるテープ?から切り離す時なので、小さいダイオードが切った瞬間どっかに飛ばないように、ストッパー的な機能があると良いと思われます。 |
ホーザン(HOZAN) 先曲がりピンセット カーブタイプ 材質ステンレス 全長130mm 重量26g 先端幅0.6mm P-887 | \1,071- | Helix Picoではあまり出番なしです。表面実装ダイオードで組む時とかにはこういった類のピンセットが必要? |
VICTOR VC921 Miniデジタルマルチメーター 周波数 ダイオード測定 /オートレンジ/データホールド機能【並行輸入品】 | \1,650- | テスター。結局使い方がよくわからなかった。 |
goot 両面プリント基板用はんだ SD-61 | \291- | あたりまえだけど、1つで十分つくれる |
goot CP-15Y 吸取線口金付幅1.5mm長2m | ? | お世話にならないのがベストだが、一回くらいはミスるので、ミスってもいいように用意しておく(一回使った) |
精密ドライバー | ? | そんなきつく締められるもんでもないので、きにするほどのことでもない。(番手は0番) |
総計 | 1万円とちょっと |
- キーボードキット本体と合わせたら結局二万五千円もする。。。
組み立て
事前学習
- 「はんだ付け コツ」とかで調べて出てきたページを見るなどした
- https://www.murata.com/ja-jp/campaign/ads/japan/elekids/ele/craft/knack/soldering
- https://www.kogadenshi.co.jp/%E5%8D%8A%E7%94%B0%E4%BB%98%E3%81%91%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF/%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E9%83%A8%E5%93%81-dip%E9%83%A8%E5%93%81-%E3%81%AE%E5%8D%8A%E7%94%B0%E4%BB%98%E3%81%91/
本番
- 予習ページにて、「こういうのが良いはんだ付けですよ」という画像が見れるが、実際は接合部が
小さくていい感じにできているかどうかの判別がほぼつかない。- とにかくランド(基板側)とリードをしっかり温めることのみを意識した。
- 一度だけミスをする。とあるパーツをつける面の裏表を間違える
- http://handa-craft.hakko.com/support/desoldering.html を参考になんとかリカバリー
完成
キーマップ書き換え(ファームウェア書き換え)
-
https://github.com/MakotoKurauchi/helix/blob/master/Doc/firmware_jp.md
- これを参考にファームウェアの書き換えを行う
- 遊舎工房さんでも注意書きがあるが、書き込み時コマンドは
make helix/pico:<keymapname>
と上記ページに書いてある内容をpico用のコマンドにして実行する必要がある。 - 書き込み時にキーボードにつけたリセットボタンを押す必要がある。外側のパーツを外さなくても、横からピンセットを突っ込んで
届く場所。壊すのが怖い人はパーツを外して押しましょう。
- 左右どちらも書き込もう
- どのようなキーマップにすべきか、終わることのない探求である。
感想
作った感想
- 初心者でもちゃんと作れる!感動!
- 所要時間はだらだらやって4時間くらい。
- 組み立ての大半の時間はダイオードをはんだ付してる時間。単純作業の繰り返しのため、複数日に分ける気はしなかった。
- helix picoは薄型のため?キースイッチと基板の間のプレートがない。横も空いているので埃とか簡単にたまりそう。
- なんとなくよくない気はするけど、実際にどのように影響するかはわからない。
使った感想
- 4行はちょっと少ない気がする
- まだRaise/Lowerなどのレイヤ切り替えの感覚がつかめないので慣れるには時間がかかりそう
- 少ない気はするけど全キーがホームポジションから押下可能なのは良い
- ortholinearは慣れていないので、多少押し間違えたりするが、絶対に使いやすい確信を持てる
- 個々人の好みの問題だとは思うが、案外しっくりくる
- 特に楽になった感覚があるのは、"Y","Z","B" (数字列は4行しかないので存在しないため、省略)
- キーマップはいつまでも迷う
- 迷っても仕方ないので、一回設定して見るのがいい気がしている
- 気持ち悪いキー配置は割と直感的に気持ち悪いと思うし、良さそうなのは(その段階では慣れていなくても)使いやすそうと直感的に思うので、とりあえず試すという感じでやっている。
- 迷っても仕方ないので、一回設定して見るのがいい気がしている
まとめ
もう次のキーボードのことを考えている。
沼の始まりか。