#はじめに
電子レンジ、便利ですね。最近は、在宅勤務中のお昼ご飯も冷凍食品をレンチンです。
おいしく調理するためには、正しい加熱時間の設定が大事です。てか、それしかないです。
食品には、例えばこんな表示があります。
で、家にある電子レンジが500Wと600Wの切り替え式だったりします。
皆さんならどうしますか?
500Wで5分待てばおいしく出来上がりますが、ここは600Wを使って時短調理したいところです。
熱量は$ワット数×時間$で求まりますから、
5[分] = 300[秒]
300[秒] \cdot\frac{500[W]}{600[W]} = 250[秒]
250[秒] = 4[分]10[秒]
という計算をすれば、600Wで4分10秒加熱すればよいことがわかります。
#早速アプリを作ろう
と思ったら既にたくさんありました。orz
などなど、
みんな同じことで苦労してたんですね。
#でも、いつもスマホが手元にあるとは限らないし
いや、ある、という人には有益な記事にはなりませんでした。ごめんなさい。
なんか早見表みたいなのを磁石で電子レンジに張り付けておくイメージで利用したい。でも、掛け算割り算が必要なので、単純な早見表ではダメですね。
掛け算割り算ができる早見表みたいなものは、いわゆる**計算尺[wiki]**ですね。
計算尺そのものの説明はwikiを見てくださいね。
ざっくりいうと、掛け算割り算は対数の足し算引き算なので、スライダーを移動させることで、足し算掛け算ができるという仕組みです。
昔の人は、スマホの代わりに計算尺を使っていたそうです(知らんけど)。
#電子レンジのワットを変換する計算尺(その1)
対数目盛を手で刻むのは大変なので、アプリを作って動作確認をし、画面のプリントアウトを円盤に張り付ける、という作戦にしました。
ソースコードは**GitHubにあります。
デモページをここに置きましたので、内円部分をマウスやタッチでグルグル回してみてください。
冒頭の例でいうと、下図のように外円の500Wと内円の600Wの位置が一致するように回してください。
説明書には500Wで5分と書かれているので、同じく内円の5分のところを見ると実際の温め時間は4分10秒**となり、冒頭の計算と一致しました!!
#電子レンジのワットを変換する計算尺(その2)改良版
何人かにベータテストお願いしたところ、説明書ワット数が外円なのに、説明書加熱時間が内円で、見づらい、との意見をもらいました。
これを解決するには、目盛りを対数の位置に刻むのではなく、逆数の対数の位置に刻めばいいです(計算尺でいうところの、CI尺、DI尺ですね)。
改良版のデモページを**ここ**に置きましたので比較して試してみてください。
#物理円盤に実装
あとは、このWebページを画面印刷して、プラバンなどに張り付ければ出来上がりです。
電子レンジの脇に常備しておくと便利です。
(改良前の目盛りです)