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この記事はデータラーニングギルドのアドベントカレンダーの1日目の記事です。

本記事では、現役のデータサイエンティストやデータサイエンティストになりたい人たちのコミュニティであるデータラーニングギルドの代表目線で、どのようにコミュニティを活用すると、コミュニティ経由で案件を獲得できるのか、実例を交えて解説したいと思います。

うまく技術コミュニティを活用することで、会社に所属しているだけでは得られないようなメリットを受けることができます。例えば、この1年で、コミュニティ内では以下のような、案件獲得、副業などの実績が生まれています。

  • データサイエンス未経験のエンジニアが大手コンサル会社のデータ基盤構築プロジェクトの案件を獲得
  • データサイエンス未経験の人材が、マーケティングデータ分析の分析データ整備の仕事を副業として獲得
  • 生成AIについての学習コンテンツのコンテンツ、スライド作成の副業を獲得
  • データラーニングスクールの副業講師として業務を獲得

データラーニングギルドの運営母体であるデータラーニングでは、副業やフリーランス中心に受託分析、スクール事業を運営している会社のため、上記のように、コミュニティメンバーに対して、定期的にお仕事をお願いしています。

では、どのようにコミュニティ内で活動するれば、上記のような副業、新規案件を獲得することができるようになるのでしょうか?

運営者目線で技術コミュニティを活用するポイントをピックアップしてみました。副業を獲得したり、今までとは別領域の案件を獲得したいという方は、参考にしてみてください。

コミュニティを通じて学習することが目的な方もいらっしゃると思いますが、今回は特に案件獲得にフォーカスして解説したいと思います。

ポイント1:コミュニティの活動に参加する

技術コミュニティを活用する第一歩は、コミュニティの活動に積極的に参加することです。ただ「参加する」といっても、単にイベントに顔を出すだけではなく、自分の関心や得意分野に関連する活動に深く関与することが重要です。

例えば、定期的に開催される勉強会やハッカソン、チャットグループでのディスカッションなど、コミュニティ内のさまざまな活動があります。それらに参加することで、同じ興味を持つ人々と交流を深めたり、新たな知識や技術を得たりする機会を得られます。

具体的には、以下のような行動を心がけましょう:

勉強会やオンラインイベントに参加する

ただ聴講するだけでなく、質問をしたり、自分の考えを共有したりすることで、他の参加者とのつながりが生まれます。

運営者としても、イベントの時に積極的にコメントしてくれたり、何か協力的に活動してくれる人の存在はありがたいので、案外記憶に残ります。

コミュニティのプロジェクトに協力する

コードレビューや資料作成など、小さなタスクから貢献を始めると良いでしょう。

雑務などを積極的に引き受けてくれたり、運営目線で困りそうなところに先回りして、協力を申し出てくれる人については、プロジェクトに入っても同じような動きをしてくれるんだろうなというイメージが持てるので、そういう動きをしてくれる方については、新しいプロジェクトが立ち上がる際に、まず最初に声をかける候補になります。

技術的な貢献だけが必ずしも重要ではありません。技術が足りなくても、他の部分で補ったり、キャッチアップする姿勢を見せることで、十分に貢献できることはあります。小さくても良いので、貢献できる部分を探していきましょう。

SlackやDiscordでの会話に積極的に加わる

技術的な議論に参加したり、自分の悩みや考えを共有することで、周囲の信頼を得ることができます。

slackなどの場で積極的に発言をするメンバーについては印象に残りますし、どういう技術トピックに普段触れているのかということを、伝えるきっかけにもなります。

また、slackでやりとりをしていることで、アクティブなユーザーなんだと把握できるので、何か声をかける際に、声をかけやすくなります。仮にコミュニティに参加して、slackのやり取りを読んでいても、数カ月投稿がない方については、「もうやめちゃったのかな?」と思って、声をかける優先順位が下がったりするので、継続的にコミュニティに投稿するように心がけましょう。

ポイント2:活動の中で技術力やスキルを伝える

技術コミュニティでは、自分の技術力やスキルを明確に示すことが大切です。ただし、これは自己アピールを目的とした行動ではなく、コミュニティへの貢献を通じて結果的に自分の価値を示すという意識が必要です。

以下の方法で、自分のスキルを伝える機会を増やすことができます。

勉強会やLT(ライトニングトーク)での発表

自身の知見や成功事例を共有することで、他のメンバーにインスピレーションを与えるだけでなく、自分の技術力をアピールする機会にもなります。

実際に、今回副業をお願いした方についても、以前コミュニティの活動で発表をして頂いた方が多くいらっしゃいます。イベントの段取りであったり、発表内容を見させて頂いたりする中で、「この人だったら大丈夫そうだな」というイメージを持ってお仕事をお願いすることが多いです。

逆に、発表の内容が中途半端な内容の場合、お仕事をお願いする候補から外れたりもするので、クオリティの低い発表をたくさんするより、クオリティの高い発表を数を限定して実施する方が、案件獲得という文脈ではおススメです。

コミュニティプロジェクトのリーダーシップを取る

プロジェクトの進行を管理したり、チームメンバーをサポートする役割を担うことで、信頼と技術力を示せます。

データラーニングギルドでは、クラウドファンディングをやったり、ハッカソン的なイベントをやったり、過去に色んな取り組みを行ってきました。その中で、運営のサポートを手伝ってくれる方も一定数いらっしゃいました。

コンテンツ制作では、3カ月程度で36時間分のeラーニングコンテンツを制作するという超タイトなスケジュールでの制作で、10名程度のチームメンバーでコンテンツ制作を行ったのですが、その大半が、過去に何らかのプロジェクトを手伝っていただいた、いわゆるコアメンバーに当たる方々でした。

プロジェクトに積極的に関与することで、技術面以外のソフトスキルをアピールする良い機会になります。

コミュニティ内外で発信を行う

コミュニティ外で情報発信を行ったり、コミュニティ内の技術的な質問に答えたりすることで、「この人はこういう技術に詳しいんだな」ということを伝えることができます。

プロフィールページを作成して、プロフィール欄に掲載しておくという形も有効です。自分が持っている技術スタックを積極的にコミュニティメンバーに伝わるようにしていきましょう。

ポイント3:案件や副業についてのステータスや希望をキーマンに伝える

技術コミュニティの中で案件や副業を獲得するためには、自分の状況や希望をキーマンに適切に伝えることが必要です。キーマンとは、コミュニティの運営者や、プロジェクトを紹介できる立場の人たちを指します。

具体的には、以下のようなアプローチが効果的です:

現在のスキルセットと興味分野を共有する

例えば、「データ分析に興味があり、Pythonでの経験が豊富です」といった具体的な情報を伝えると、キーマンが適切な案件を紹介しやすくなります。

案件の募集がある際に、「ちょっと希望と違うかな?」と思っても、一度手を挙げてみることで、背景事情やスキルセットなどをキーマンに伝えることができるので、まずは積極的に案件に手を挙げて、自分の状況を伝えていきましょう。

案件や副業を探している旨を明確に伝える

単に「何かあれば教えてください」ではなく、「現在、週10時間程度で取り組める副業を探しています」と具体的に伝えることで、相手の記憶に残りやすくなります。

特に、副業の場合だと週5時間で探しているのか、10時間で探しているのかで紹介できる案件も違うため、どんな内容の案件を探しているのか、条件なども伝えられるとベターです。

単価、時期、稼働時間、案件に求めるものなど、具体的な要望を伝えることで、マッチした案件を獲得しやすいので、しっかりと要望を言語化して伝えられるようにしましょう。

ポートフォリオや成果物を準備しておく

自分の実績を示す資料を用意しておくことで、信頼感が高まります。GitHubやNotion、個人サイトなどを活用すると便利です。

まとめ

案件の話が来た時に、以下のような部分を考慮して決めるので、これらをしっかりとカバーしておくことで、案件の獲得率を上げることができるでしょう。

  • 候補者として思い出すか
  • 稼働可能なステータスか
  • スキルや条件はマッチしているか
  • どの程度スキルに確証が持てるか(スキルシートだけだと不安)
  • 一緒に働きたいと思える人物像か

私自身も過去に技術コミュニティのつながりで転職をしたり、お仕事を貰ったりしたことがあります。

コミュニティの活動を通すことで、スキルシートには表現しきれないスキルをアピールすることができ、エージェント経由ではなかなか獲得できない案件を獲得できる可能性があります。

特に、これから別の領域や副業にチャレンジしてみたいという方は通常のルートだとなかなか案件が獲得できないことも多いかと思います。

そんな方には今回の記事が参考になるかと思いますので、ぜひ有効活用して、案件獲得につなげて頂けると嬉しいです。

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