公開URLを指定する仕様について
Copilot Studioの生成AI機能の1つに公開Web URLを指定し、データソースとして回答を得ることができます。(こちらの機能は先人がたくさんまとめてくれていると思うので、機能の詳細は割愛します)
公式サイトには、以下のような記述があります。
この機能は、トップレベルドメインのサブドメインを含む、指定した URL 内の公開コンテンツはすべて、Copilot用のコンテンツを生成します。
例えば、
www.fabrikam.com/engines/rotary を使用する場合、www.fabrikam.com/engines/rotary/dual-shaft のコンテンツも応答を生成するためにCopilotによって使用されますが、www.fabrikam.com/tools のコンテンツは、使用されません。
それに加えて、下記のような記述もあります。
URL には、最大 2 レベルの深さを含めることができます—スラッシュ / で示されるサブパス。 ただし、末尾のスラッシュは許可されます。
つまり、Copilot Studioに公開URLを指定した場合、
- 指定した URL 内の公開コンテンツはすべて、Copilot用のコンテンツを生成する
- 2階層以上は受け付けない
となるため、想定以上にデータソースの範囲が広くなり、意図していない回答が返ってくる可能性があります。
例えば、下記のようないぬ🐶の一覧サイトがあり、特定の犬種のURLが3階層になってしまう場合、
ユーザーはデータソースとなる公開URLを特定のいぬ🐶を表示するURLを指定したいとしても、標準の仕様だと不可能となり、
生成AIのURLに特定の犬種のURLを入力するとエラーとなります。
その場合、
ユーザーがあいまいな質問をした場合、ソースにできるURL配下(犬の一覧を表示するURLのサブパスつまり全犬種)のデータを取得して、返答してきます。
Bing Custom Searchを利用する
そこで利用するのが、Bing Custom Searchとなります。 Bing Custom Searchを利用することで、URLの最大 2 レベルの深さという制限がなくなります。
下記のように、特定の犬種を示すドメイン以下が3階層となるURL(秋田犬のページ)を指定します。
Copilot Studioのトピックを作成し、データソースにBing Custom Searchを選択し、Custom Configuration IDを入力します。
すると、秋田犬のみをデータソースに指定したことになるので、特定のデータソースから回答を得ることができます。
このように、必要に応じてトピックとデータソースの範囲を限定することで、ユーザーが得たい回答をCopilot Studioから安定・高速に得ることができます。