Pythonを利用する目的
運営するプロダクトのデータ分析を自分で簡単に行いたいと思い、Pythonを始めました。RとPythonどちらを選択するか迷いましたが、下記3点の理由からPythonを選びました。
- Deep Learning系のライブラリが充実している
- Webアプリケーションとの相性が良い
- 友人のイケてるエンジニア達がPythonを推奨している
インストールする対象
環境はMac OSX 10.10.5で、Xcodeとhomebrewがインストールされている前提で進めます。
- pyenv
- Python(2.7.12、3.5.2)
- virutalenv
インストール手順
pyenvをインストールする
pyenvとは?
Pythonのバージョンを簡単に切り替えられるツールです。Pythonを複数バージョンインストールして、ディレクトリ毎に使用するバージョンを指定できます。
Pythonには、2系と3x系が存在します。両者は構文レベルでの互換性がないため、2系のコードを3系で読む、またその逆もできないため、バージョン管理ツールが便利です。
pyenvのインストール手順
homebrewからpyenvをインストールします。
$ brew install pyenv
シェルの環境変数を設定します(bashを使っている場合)。
$ echo 'export PATH="$HOME/.pyenv/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
$ echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.bash_profile
インストール完了を確認します。
$ pyenv version
Python(2.7.12、3.5.2)をインストールする
Pythonは、Macであればデフォルトでインストールされていますが、pyenvから必要なバージョンをインストールします。バージョンは、2系と3系の最新バージョンをインストールすればOKです。
Pythonのインストール手順
pyenvで、インストール可能なバージョンの一覧を表示します。
$ pyenv install -l
pyenvからpython 3系(3.5.2)をインストールします。
$ pyenv install 3.5.2
次に、pyenvからpython 2系(2.7.12)をインストールします。
※ただし、2系でしか使えないライブラリも減ってきているため、2系のインストールはあまり必要ではありません。
$ pyenv install 2.7.12
全体で利用するバージョンを設定します。
$ pyenv global 3.5.2
インストール完了を確認します。
$ pyenv versions
virtualenvをインストールする
virtualenvとは?
Pythonの仮想的な環境を作ることができるパッケージです。プロジェクトごとにPythonのバージョンを変えたり、必要なパッケージを分けてインストールして動かすことができます。
virtualenvのインストール手順
homebrewからvirtualenvをインストールします。
$ brew install pyenv-virtualenv
シェルの環境変数を設定します。
$ export PYENV_ROOT=$HOME/.pyenv
$ export PATH=$PYENV_ROOT/bin:$PATH
$ eval "$(pyenv init -)"
補足
anacondaは、利用していません。理由は、ライブラリの管理をすべてanacondaに委ねてしまうことで、pipで他パッケージをインストールした時にトラブルが発生する場合があるためです。
おわりに
何かご不明な点、誤りなどございましたらコメントお願いします。私が友人から教えてもらったことが、より多くの方の役に立てば幸いです。