はじめに
CISCOのNW機器でインターフェースエラーが発生した際の原因と対処について簡単ですがまとめました。
障害切り分け時の参考となれば幸いです。
前提
Ciscoルータやスイッチ
インターフェースエラー時の対処について
まず対処方法の一つとして、対象のインターフェースを手動でshutdwon(閉塞)、no shutdown(解放)としすることでエラーを解消させる方法について記載します。
まずインターフェースの状態を確認します。
インターフェースの状態を確認するコマンドはいくつかありますが、今回は「show interface status」で確認します。
Switch# show interface status
※コマンドの省略が可能です「sh int status」など
出力されるログの「Status」欄に「err-disabled」という表示があればそのインターフェースは
エラー状態にありインターフェースがshutdown(閉塞)している状態となります。
この「err-disabled」を解除するには以下の手順を行います。
ここではGigabitethernet0/1がerr-disabledとなっている状態とします。
以下の手順では特権モード(configer terminal)に入り、さらにインターフェース設定モードに入って操作します。
※以下の手順は一時的に対象のポートをshutdown(閉塞)しますので、対象ポートを間違えないように注意してください。
Switch#configuer terminal
Switch(config)# interface Gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# shutdown
Switch(config-if)# no shutdown
※設定後はexitで各モードを抜けてください
再度「show interface status」でインターフェースの状態を確認して、先ほど「err-disabled」となっていたインターフェースが「connect」となっていれば正常の状態に戻っています。
インターフェースエラーの原因について
一時的なエラーであれば上記の手順で復旧できると思いますが、エラーによっては上記の手順を行うだけではまたすぐに「err-disabled」の状態に戻ってしまうことがあります。
その際にはエラーとなる原因の切り分けを行う必要があります。
以下にいくつかインターフェースがエラーとなる原因を記載します。
・ケーブルの不良
・インターフェースの不良
・BPDUガード
・UDLD(単方向リンク検出)
・EtherChannelの設定ミス
・speed/duplexのミスマッチ
など
各エラーの見分け方としては、機器のログの確認やステータスを確認する必要があります。
・EtherChannelの設定ミス
・speed/duplexのミスマッチ
こちらは設定のミスによるものですので、インターフェースの設定(channel設定やspeed/duplex)が対向のインターフェースの設定と揃っているか確認する必要があります。
また、フラッピングのログやFCSエラーが増えている場合は、物理的な不良やネットワークデバイスに不良が生じている可能性があるので、以下が原因である可能性があります。
・ケーブルの不良
・インターフェースの不良
ケーブルの差し替えや、インターフェースの差し替えを行い原因個所を切り分ける必要があります。
BPDUやUDLDによってポートがerr-disabledにされた場合はログが出力されています。
ログを確認し、物理接続や設定を確認してください。
・BPDUガード
・UDLD(単方向リンク検出)
まとめ
インターフェースのエラー原因は今回記載した以外にもあり、ログやステータスを確認しそれぞれ適切に対処する必要があります。
今後、各エラーの確認手順や復旧手順についても記載できればと思います。
参考サイト