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伝説ポケモンの特徴ってなんだ?~主成分分析(教師なし学習)で解き明かす~

Last updated at Posted at 2020-06-16

#はじめに
データ分析をしてみたいけど、どのデータを分析しよう…
と途方に暮れていたところkaggleサイトにて馴染みのあるポケモンのデータセットを見つけました。
なんか面白そう。とりあえずやってみるか。

やってみたい方はこちらへ
https://www.kaggle.com/abcsds/pokemon

image.png

#主成分分析ってなに?
ビッグデータは“多変量”が当たり前。
たくさんのデータ項目(変数)を横断的に見て解釈することが求められる。
こんな時、情報の損失を最小限にしつつ、できるだけ少ない変数に置き換えられる
素晴らしい手法が存在している。
それが主成分分析!

つまり、
たくさんの変数(特徴)があるときに、それをごく少数の(たいていは1~3の)項目に置き換えることで、データを解釈しやすくできる分析手法。

#データセット


import numpy as np
import pandas as pd
import matplotlib.pyplot as plt
import seaborn as sns
sns.set_style('whitegrid')

df = pd.read_csv('Pokemon.csv')
df.head()

image.png

出力の1行目をみると、
フシギダネ

**Bulbasaur(フシギダネ)**の

  • 属性はGrass(草),Poison(毒)

  • Total=HP+攻撃力+防御力+特攻+特防+素早さ

  • HP=49

  • 攻撃力=49

  • 防御力=49

  • 特攻=65

  • 特防=65

  • 素早さ=45

  • 第一世代のポケモン

  • 伝説ポケモンではない

以上の特徴が分かる。

#型名,欠損値確認

df.info()
データ型

##考察
「Type2」には欠損値が386個あることが分かる。
これは**「Type1」には欠損値がないことから、属性が一つのみのポケモンが800匹中387匹**にいると推定できる。

##説明変数、目的変数
今回は**「HP」「Attack」「Defense」「Sp.Atk」「Sp.Def」「Speed」を説明変数、「Legendary」を目的変数**として分析してみようと思う。

#カラム「Legendary」の値をbool型からint型へ変更
df['Legendary'] = df['Legendary'].astype(int)
#不要カラム削除
df= df.drop(['Name', 'Type 1','Type 2'], axis=1)

#試しに2変数を説明変数に

#とりあえず「HP」と「Attack」からLegendaryを可視化
fig, ax = plt.subplots(figsize=(12 , 8))
df.plot(kind='scatter', x='HP', y='Attack', s=100, 
        c='Legendary', cmap='winter', alpha=0.5, ax=ax)

image.png

緑の点伝説ポケモン青の点普通のポケモン

##考察
このグラフから**2変数「HP」と「Attack」**だけでは、全然分類できないことが分かる。(緑の点と青の点を分ける線を綺麗に引けないなぁ…)

#相関関係

#相関関係を数値化
df.loc[:, 'HP':'Speed'].corr()

image.png

#相関関係を可視化
sns.pairplot(df.loc[:, 'HP':'Speed'])

image.png

##考察

  • 「Deffense」と「Sp.Def」=「0.510747」
  • 「Sp.Atk」と「Sp.Def」=「0.516121」
  • 上記の変数に相関関係がありそうなので、主成分分析データを圧縮できそう!

#主成分分析

from sklearn.decomposition import PCA
# 元の特徴量と同じ数で主成分分析
pca = PCA(n_components=6)#PCAインタンス生成
X_pca = pca.fit_transform(df.loc[:, 'HP':'Speed'])
df_pca = pd.DataFrame(X_pca, columns=['1st', '2nd', '3rd', '4th', '5th', '6th'])
df_pca.head()

image.png

#寄与率(~主成分は全体のデータの内の何%の情報を表しているか)
pca.explained_variance_ratio_

image.png

#累積寄与率を可視化
plt.figure(figsize=(10, 8))
plt.plot(np.hstack([0, pca.explained_variance_ratio_.cumsum()]))
plt.xlabel("n_components", fontsize=15)
plt.ylabel("explained_variance_ratio_", fontsize=15)
plt.show()

image.png

##考察
第一主成分~第三主成分までで**オリジナルデータ(「HP」「Attack」「Defense」「Sp.Atk」「Sp.Def」「Speed」)の6つの情報(データ)約80%**表せていることが分かる。

##主成分分析の負荷量ベクトル
スコアのばらつき度合い最大になる時のベクトル。
つまり、情報をより蓄えている時のベクトルを表している。

#各主成分負荷量を数値化
pca.components_

image.png

#各主成分の負荷率を可視化
plt.figure(figsize=(14, 12))
sns.heatmap(pca.components_, 
            cmap='Blues', 
            annot=True, 
            annot_kws={"size": 20},
            fmt="1.1f",
            xticklabels=df.loc[:, 'HP':'Speed'].columns,
            yticklabels=['1st', '2nd', '3rd', '4th', '5th', '6th'])

image.png

##考察

  • 第一主成分は**「HP,Attack,Defense,Sp.Atk,Sp.Def,Speedが高い」** vs 「それらが低い」でデータを散らばせていることが分かる。つまり総合力の差

  • 第二主成分は**「Defenseが高く、そしてSp.Atk,Speedが低い」**vs **「Defenseが低く,Sp.Atk,Speedが高い」**でデータを散らばせていることが分かる。

  • 第三主成分は**「Attackが低く,そしてSp.Atk,Sp.Defが高い」** vs **「Attackが高く,そしてSp.Atk,Sp.Defが低い」**でデータを散らばせていることが分かる。

#可視化

#横軸:第一主成分,縦軸:第二主成分
df_pca['Legendary'] = df['Legendary']

fig, ax = plt.subplots(figsize=(12 , 8))
df_pca.plot(kind='scatter', x='1st', y='2nd', s=100, 
            c='Legendary', cmap='winter', alpha=0.5, ax=ax)

image.png

#横軸:第一主成分,縦軸:第三主成分
df_pca['Legendary'] = df['Legendary']

fig, ax = plt.subplots(figsize=(12 , 8))
df_pca.plot(kind='scatter', x='1st', y='3rd', s=100, 
            c='Legendary', cmap='winter', alpha=0.5, ax=ax)

image.png

##考察

  • 上図から、第一主成分の値大きいほど伝説ポケモンが、小さいほど普通のポケモンであると分類できていることが分かる。
  • 第二主成分,第三主成分は第一主成分ほどきれいに分類できておらず、伝説ポケモンの特徴を掴むことは難しいと分かる。

#まとめ
伝説ポケモンの特徴総合値が高いことが改めて分かった。
特定のスキルが高いからといって、伝説ポケモンであると言えることは難しいことも分かった。
実際に伝説ポケモンのデータをみてみると…
image.png

フシギダネ フシギダネ フシギダネ フシギダネ 

総合値高いですね…
今回は**「ポケモンの世代」,「属性」を考慮していなかったのでこの2変数**も分析に加えてみようと思う。
因みに上記の4匹伝説ポケモンは知りませんでした…

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