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VSCode + Remote Container でtypescriptの開発環境を試す。

Last updated at Posted at 2021-08-09

1. はじめに

  • 転職によって、これまで主で開発していたC++に加えて、他の言語でのソフトウェア開発も実施する必要が生じました。
  • 勉強のため、自分の個人利用するUbuntuに開発環境をDockerで整えようと思ったのですが、開発ではいちいち「コンテナにログインして〜」をやりたくない(コンテナを意識したくない)と思いました。
    • SW開発環境の現場では、Dockerに慣れていない人もいるので、開発環境の配布を意識するならば、Dockerを意識させたくない、という気持ちもあります。
  • そのため、VSCodeからDockerコンテナの生成&そのままコーディングができるRemote-Containersをお試ししてみようと思います。
    • 例として、typescriptの環境を構築します。

2. 参考ページ

  1. Microsoft社提供のNode.js & TypeScript

    Microsoft社がGithub上でMITライセンスで公開しているdevcontainerのサイト。基本的な使い方はこのページに記載されています。
  2. 【図解】VScodeのRemote Container拡張機能とは?わかりやすく


    Remote Containerの構成をわかりやすく図解していただいています。全体像を把握する際に参考にさせていただきました。
  3. UbuntuにVSCodeをインストールする3つの方法

    UbuntuへのVSコードのインストール方法を参照しました。
  4. VSCodeのRemote-ContainerでReact(Node.js+TypeScript)環境をサクッと構築する。

    今回の検証内容は、ほぼこちらのページに記載されている内容をベースとしています。

3. 動作環境

3.1 ホストサーバ

  • OS : Ubuntu 20.04
  • CPU : Intel(R) Pentium(R) CPU G4560 @ 3.50GHz
  • RAM : 8GB
  • Software
    • Docker : 20.10.5
    • VSCode : 1.59.0

前提事項

  • 参考ページ[3]に記載されるMicrosoft社のリポジトリからVSCodeをインストールしています。
  • 参考ページ[4]に記載されるVSCodeプラグインのDockerとRemote-Containers、日本語化はインストール済みとしています。

4. おためし

4.1. Microsofts社のdevcontainer

  • 適当にプロジェクトフォルダを定めて、VSCodeの「フォルダを開く」からフォルダを開く。
    • ここでは「typescript-dev」というフォルダで作業します。typescriptフォルダは空フォルダです。
  • 「表示」→「コマンドパレット」を開きます。
    AddConfig.png
  • コマンドパレットに「type」と入力して、補完される「Node.js & TypeScript」を選択します。選択すると、Node.jsのバージョンを聞かれるので、defaultの16を選択します。
    SelectTypeScript.png
    SelectTypeScript2.png
  • プロジェクトフォルダにtypescriptのremote container関連のコンフィグがダウンロードされます。
    InstalledConfig.png
  • VSCode左下にある「><」みたいなボタンを押下して、「Reopen in Container」を押下します。
    • 押下すると、VSCodeがtypescript開発用のdockerコンテナを生成します。
      ReopenInContainer.png
  • 左側のツリーが下図のようになり、コンテナ内での開発環境を示すようになります。
    inContainer.png
  • ターミナルでコンテナの稼働状態を確認すると、以下のようになります。
$ docker container ls
CONTAINER ID   IMAGE                                                     COMMAND                  CREATED         STATUS         PORTS     NAMES
f1b712497ba1   vsc-typescript-dev-845af54d9de0baec27ffa4e44fac638d-uid   "/bin/sh -c 'echo Co…"   4 minutes ago   Up 4 minutes             blissful_ishizaka

$ docker image ls
(必要な箇所のみ)
REPOSITORY                                                TAG     IMAGE ID       CREATED         SIZE
vsc-typescript-dev-845af54d9de0baec27ffa4e44fac638d-uid   latest  153522c4976f   15 hours ago    1.12GB
mcr.microsoft.com/vscode/devcontainers/typescript-node    0-16    74a984db505d   4 days ago      1.12GB
  • VSCode左下にある「><」みたいなボタンを押下して、「Show Container Log」を押下して、コンテナ起動までのログを確認すると、build -> runの順で起動がしていることがわかります。
    • 起動時に、ホスト側のプロジェクトフォルダを/workspace以下にマウントしているようです。
    • VSCode右下のターミナルエリアで、「+」を押下するとコンテナ内ターミナルを開くことができます。
      ShowContainerLog.png
(中略)
Run: docker build -f /(プロジェクトdirのパス)/typescript-dev/.devcontainer/Dockerfile -t vsc-typescript-dev-845af54d9de0baec27ffa4e44fac638d --build-arg VARIANT=16 /(プロジェクトdirのパス)/typescript-dev/.devcontainer
(中略)
Run: docker run --sig-proxy=false -a STDOUT -a STDERR --mount type=bind,source=/(プロジェクトdirのパス)/typescript-dev,target=/workspaces/typescript-dev --mount type=volume,src=vscode,dst=/vscode -l vsch.local.folder=/(プロジェクトdirのパス)/typescript-dev -l vsch.quality=stable -l vsch.remote.devPort=0 --entrypoint /bin/sh vsc-typescript-dev-845af54d9de0baec27ffa4e44fac638d-uid -c echo Container started
  • VSCodeのツリーからプロジェクトフォルダ直下にHelloWorld.tsファイルを作成し、以下のようなHelloWorldを記述します。
    MakeHelloWorld.png
console.log("HelloWorld! TypeScript.");
  • VSCode上部の「実行」→「デバッグなしで実行」を実行したとき、デバッグコンソールエリアに「HelloWorld! TypeScript.」が表示されれば成功です。
    • または、ターミナルエリアでコマンドでコンパイルすることもできます。
node ➜ /workspaces/typescript-dev $ ls
HelloWorld.ts
node ➜ /workspaces/typescript-dev $ tsc HelloWorld.ts 
node ➜ /workspaces/typescript-dev $ ls
HelloWorld.js  HelloWorld.ts
node ➜ /workspaces/typescript-dev $ nodejs HelloWorld.js
HelloWorld! TypeScript.
node ➜ /workspaces/typescript-dev $ 
  • 終了するときは、VSCode左下にある「><」みたいなボタンを押下して、「リモート接続を終了する」を押下することで終了できます。
    • コンテナはstop状態となる。(rmはされない)

4.2. 所感

  • 使用してみたところ、そのまま使うと、毎回Docker buildが実行されて、コンテナイメージが増得てしまうことが微妙に感じました。
    • ただし、これはdevcontainer.jsonの設定でdockerComposeFileを指定すればよさそうです。
    • ↑ docker-compose.ymlでimageを指定できるのですが、指定したimageをベースにVSCodeがさらにdocker buildしてしまう状態です。UIDに基づいてbuildが走っているっぽいのですが、原因がよくわからないです。(ご存知の方がいらっしゃいましたら教えていただきたく。。。)
  • ただ、VSCodeの「Reopen in Container」でコンテナを開かなくても動作中のコンテナにattachすることもできるので、その方式でも良い気がします。

4.3. Attachでコンテナ接続

  • フォルダ内のファイル構成は以下のような感じです。
    • docker-compose.ymlで指定するimageは4.1.で利用したMicrosoft社提供のイメージを使用します。
$ tree ../typescript-dev/
../typescript-dev/
├── HelloWorld.ts
└── docker-compose.yml

0 directories, 2 files

$ cat docker-compose.yml 
version: '3'
services:
  develop-env:
    image: mcr.microsoft.com/vscode/devcontainers/typescript-node:0-16-buster
    volumes:
      - ./:/workspace/
    command: sleep infinity
  • VSCodeを開き、プロジェクトのフォルダを開きます。
  • docker-compose.ymlファイルで右クリック→「Compose Up」でコンテナを起動させます。

ComposeUp.png

  • VSCode左下にある「><」みたいなボタンを押下して、「Attach to Running Container...」を選択します。
    • どのコンテナにアタッチするか問われるので、コンテナを選択します。
    • 選択後、コンテナにアタッチした状態で別ウィンドウでVSCodeが開きます。
    • コンテナにアタッチしたVSCodeにて、プロジェクトフォルダを開けば開発ができる。

AttachContainer.png
ProjectFolderInContainer.png

  • 終わりするときは、docker-compose.ymlファイルで右クリック→「Compose Down」でコンテナを停止&削除させます。

5. おわりに

  • Remote Container便利ですね。巷でみなさんが活用されているのがよくわかりました。
  • docker-compose.yml指定時のdevcontainerの挙動(再度buildが走る)がちょっとよくわからないです。。。
  • Attachが使えるだけでもすごく便利です。既存の開発環境コンテナにVSCode Serverを入れ込みたいくらいです。
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