Msys2のVimを+luaにする
Msys2にデフォルトで付いてくるVimは+luaでないため、neocompleteなどの+luaに依存するプラグインが使えません。+luaに依存するプラグインを使うためには、Vimを+luaでビルドする必要があります。ここでは、Msys2のVimを+luaでビルドする手順を説明します。
msys開発者ツールをインストールする
msys用ソフトウェアのビルドに最低限必要なツール群をインストールします。
pacman -S base-devel msys2-devel
luaをビルドする
Msys2ではmingw32とmingw64用のluaはパッケージとして入手できますが、msys用のluaは入手できません。Vimはmsysでビルドするため、msys用のluaを自力でビルドする必要があります。
luaをビルドするために必要なパッケージをインストールします。
pacman -S ncurses-devel libcrypt-devel gettext-devel
公式サイトからluaを落としてビルドします。
curl -O http://www.lua.org/ftp/lua-5.3.3.tar.gz
tar xzf lua-5.3.3.tar.gz
cd lua-5.3.3
make mingw
make install
lua53.dllだけインストールされないので手動でPATHが通っているディレクトリに移動させます。
Vimをビルドする
vimのビルドに必要なパッケージをインストールします。
pacman -S python3 ruby
MSYS2のパッケージ群をcloneします。
git clone https://github.com/Alexpux/MSYS2-packages.git
vim/PKGBUILDを次のように修正します。
--- a/vim/PKGBUILD
+++ b/vim/PKGBUILD
@@ -75,13 +75,15 @@ build() {
# make distclean
./configure \
+ --enable-fail-if-missing \
--prefix=/usr \
--build=${CHOST} \
--with-features=huge \
--with-tlib=ncursesw \
--enable-cscope \
--enable-multibyte \
- --enable-luainterp=dynamic \
+ --enable-luainterp \
+ --with-lua-prefix=/usr/local \
--enable-perlinterp=dynamic \
--enable-pythoninterp=dynamic \
--enable-python3interp=dynamic \
ビルドしてインストールします。
makepkg
pacman -U vim(version).pkg.tar.gz
+luaになっているか確認
vim --version | grep lua
+luaが出てくればOKです。お疲れ様でした。