「よーし、記事のネタも準備できたし、shogipicで画像作って…ん?」
私がこれまで書いていた将棋の記事の構成は基本的に、局面の画像→手順→局面の画像→手順…のような感じで作っていて、同じような構成で有料の記事を書こうとしていました。
記事のテーマは決まって、早速shogipicという将棋の局面図作成のサイトで画像を作ろうとしたときに、画面の左下に何やらライセンスらしきものが書いてあることに気が付きました。
「CC BY-NC 2.1って何だ?」
Shogi Resource (muchonovski) / CC BY-NC 2.1と記載されているので、おそらく将棋の駒や盤にこのライセンスが適用されているのだと思います。
私はJavascriptのフレームワークやPythonライブラリは適度に使っていたので、MITやApacheなどのOSSライセンスは馴染みがあるのですが、CCライセンスについてはあまり知りませんでした。
知らないまま商用利用してトラブルが発生するのは嫌なので、一旦CCライセンスの調査から始めることにしました。
そもそもCC(クリエイティブ・コモンズ)ライセンスとは
CCライセンスとはインターネット時代のための新しい著作権ルールで、作品を公開する作者が「この条件を守れば私の作品を自由に使って構いません。」という意思表示をするためのツールです。(クリエイティブ・コモンズ・ジャパンHPより)
今回私が出会ったライセンスは CC BY-NC 2.1でしたが、この中の-以下のアルファベット(NC)が守るべき条件を明示している部分です。
以下にCCライセンスの条件を列挙します。
-
CC BY
原作者のクレジットを表示すればOK。 -
CC BY-SA
原作者のクレジット表示+改変した場合はCC BY-SAライセンスで公開する必要あり。 -
CC BY-ND
原作者のクレジット表示+改変しちゃいけない。 -
CC BY-NC
原作者のクレジット表示+非営利目的ならOK。 -
CC BY-NC-SA
原作者のクレジット表示+非営利目的+改変した場合はCC BY-NC-SAライセンスで公開する必要あり。 -
CC BY-NC-ND
原作者のクレジット表示+非営利目的+改変しちゃいけない。
「商用利用は無理か…あれ、でもよく見たら…」
shogipicの編集画面は下記のようになっており、駒や盤がデザインされたものであることがわかります。
しかし、編集画面から生成できる画像を確認すると、編集画面の盤駒ではなく、既存フォントを整列させたもののように見えなくもないです。
もし、画像内の盤駒がデザインされたものではなく、CC BY-NCライセンスの範囲外であれば、商用利用できる可能性があります。
「muchonovski」というリソースのリンク先が無くなっているため、どこまでがライセンスの範囲であるかが分からないので、どうしてもshogipicを商用利用したい場合は、制作者に確認するのが安全だと思います。
私はshogipicにこだわりがあるわけでないので、ツール・盤駒どちらのライセンスも制限少なめなShogiHomeで画像を出力することにしました。
まとめ
とりとめもない話だったかもしれませんが、備忘録的にCCライセンスの一覧を作れたので、今後出会うCCライセンスに活かせれば良いかなと思っています。
また、当たり前だとは思いますが、ライセンス上不透明なことがある場合は、下記いずれかの対応が必要と考えます。
- そもそも使用せず、代替手段を調査・検討する
- どうしても使いたいときは制作者に問い合わせする