転職して一年、かなり環境がガラッと変わったので書いておこうと思います。
転職前の会社
- 新卒で入った会社
- ソフト開発の会社で開発、試験などを実施
- 社内開発し、客先環境で試験を行う事が多い
- 扱っていた言語はC、Python
- 環境はCentOS 7
かなりいろいろなことを体験させてもらいました。
実際にコードを書いて開発や、客先での過ごし方、環境構築からグループ内サーバの管理まで。本当に新卒にさせる作業か?
ここで2年くらい働きそのうえで新しいことがしてみたい、給料を上げたいと思うようになり転職活動を始めました。
今の会社の入社前のイメージ
- 自社でハードを作成し、販売している
- 音響システムを構築して販売している
- かなり大きな体育館やアリーナに機器が入っている
正直これだけの情報しかありませんでした。
ハードを作成していると言うことは、C言語は使うだろう。ならばまぁまぁ即戦力として活躍できるのではないか?
と考えていた時代が僕にもありました。
入社後の実際に感じたこと
- 自社ハードがかなり特殊
- 想像以上に建築の分野が強い
- コードが書けるだけでなく、映像、音響などの知識が必要
- 自分の作業範囲の広さ
前職とかなり必要んいなる技術が変わったため、かなり勉強を行いました。
それぞれ下で軽くまとめてみようと思います。
- 自社ハードがかなり特殊
前職がLinux-C環境だったので、その環境で使用するC言語しか知りませんでした。
しかし、自社ハードで使用するC言語はマイコン向けのものだったため、かなり仕様が異なりました。
なんならOSがない環境で物って動くん?位の気持ちで開発していました。
マイコン? CPUに書き込み? なにそれ美味しいのみたいな感じで、一から勉強をし直しました。
また中小企業あるあるで、社内のこれまでの情報がまとめられておらず、どこを見れば知りたい情報にアクセスできるのかが全くわからない状況でした。
わからない内容はすべて上司に確認を取り、問題ないか、同様の現象が発生していないかを常に探し続けていました。
- 想像以上に建築の分野が強い
アリーナや体育館にPC一台入れて完了、という仕事は少なく、現地の電気工事、配線、ラックの設置、サイネージ、ビジョンの設置など様々な作業がありました。
建築分野は別部署が行っているため、実際に現地で工事する機会は殆どありませんが、現地工事の関係で作業ができない、現地配線の関係で制御ができないなど今まで経験したことのない問題にぶつかることがありました。
また現地の配線図を見て、システム的に問題がないのか、仕様を満たすことができるのかなどを考える機会も多く、システムについての深い理解が求められることも多かったです。
- コードが書けるだけでなく、映像、音響などの知識が必要
システムを組むためには、映像をどうやって伝えるのか、音声をどうやって伝えるのか、ケーブルの種類、長さ、曲げ方、変換など聞いたこともないような知識を求められます。
今までは音声は有線のイヤホン、映像はHDMI or DisplayPortだったのが、スピコンや同軸ケーブル、LANでの通信など様々な方法や、それぞれ特有の設定、問題などを理解する必要もあり、こちらの勉強量もかなりのものになった気がします。
- 自分の作業範囲の広さ
前職では仕様書作成から、コーディング、試験までの作業を行っていました。
それが今では仕様決定、機器の選定、見積作成、機器設定、現地試験、保守など以前とは比べ物にならない量の作業を行いました。
入社半年後くらいに自分の後輩が入ってきて、その後輩の面倒と、先輩の中国人の進捗管理を任されたときは本当に泡を吹くかと思いました。
本当に様々な作業、経験を行い成長できたと感じています。
この経験の一つの結晶が、一級電気通信施工管理技士補という資格につながったのかなぁと思っています。
一級電気通信施工管理技士補があれば手当が出るはずが、まだ1円ももらってない
ちなみに一級電気通信施工管理技士の試験にIT関連の問題は全然ありません。
ネットワーク関係とセキュリティが少し出るかなぁくらいです。