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July Tech Festa 2019に行った感想をまとめてみる

Last updated at Posted at 2019-12-09

先日、July Tech Festa 2019が開催されました。
ちょうど人、組織に関して興味が出始めた時期にサイトをみたら、
面白そうなセッションがたくさんある!と思い、行ってみましたので、そのレポートです。

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July Tech Festa 2019 とは?

インフラエンジニアの祭典ともいえるイベントとのことです。
今回はエンジニア x 文化をテーマに開催されました。
イベントの詳細は、こちらをご参照ください。

セッション一覧

計7つのセッションをみました。
タイトルを聞くだけで、ワクワクするのは僕だけでしょうか。
各々45分ですが、正直どれもあっという間に終わってしまいました。


ここから、各セッションの概要と、感想を記載します。
量が多いので、資料に書いてあることは基本的に記載しません。
先に各資料を読むと、続きを一層理解できますので、**視ましょう!!!**視ましょう!!!

「ペパボっぽい」エンジニアカルチャーを創る言葉と仕組み

概要

エンジニア文化とはなにか。ペパボの事例を含めて発表されてました。
ざっくり言うと、エンジニア文化とは
「知識・価値観・行動様式が標準化されている」です。
エンジニア文化を作るための仕組みとして、以下の3つがあります。

  • 新卒研修
  • 社内イベント
  • 全エンジニアが立候補可能な職位制度

特に、職位制度組織は、組織を強化し、競争力を高めるため、変化し続けてます。
また、アウトプットを重視し、
知識の整理→フィードバックを得る→研鑽する・・・
このサイクルを繰り返し、成長し続けるようにしたいとおっしゃってました。

感想

社内って、顔を合わせて話す人って意外といないんですよね。
チャットや電話で離したことはあるけど、顔はわからない、なんてこともあります。
特に、社内イベントでは話すけど、その後は特に・・・ということもあり、非常にもったいないなと。
弱い関係から、お悩みごとを聞いて解決できる可能性もあるので、
関係を引き出すようにしたいです。

今の会社があるのは、先輩方ががんばってくれたおかげ。
昔の様子、イベント、を調べてみるのはありですね。

心理的安全なチームづくり ~リーダーシップとしての心理的柔軟性とは

スライド非公開のため、概要が長くなってます。ご了承ください:bow_tone1::bow_tone1:

概要

心理的安全性とはなにか。日本での「心理的安全性」の条件は?
心理的安全なチームをつくるためには?の発表です。

心理的安全は海外で定義されており、研究が進んでいます。
一方、日本で心理的安全なチームを作る場合、どのような条件が重要なのか。
以下の4点が重要です。

1. 話しやすさ:何をいっても大丈夫
チーム内で、感じたこと、気づいたことを自由にシェアできる
知らないことを知らないと言える

2. 助け合い
相談にいったら、いつでも相談に乗ってくれる雰囲気がある
問題が起きたとき、人を攻めるのではなく、建設的に言える

3. 挑戦
チャレンジすることは得なこと
サントリーの「やってみなはれ」精神

4. 新奇歓迎
新しいもの、奇をてらったものを受け入れる

では、心理的安全性をどう醸成するか。
実は、どのチームにも当てはまるのはなく、柔軟に対応できる力、
心理的柔軟性が必要になります。

心理的柔軟性とは、
正論ではなく、役に立つことを重視することです。
プライベートで辛いことがあったメンバーに対して、
金もらってんだから、仕事ちゃんとやれよ は正論です。
メンバーの望ましい行動を増やすためのことをしましょう、ということです。

さらに、明日から役に立つ実践編も紹介がありました。

1.話しやすさ

  • 会議の人数を減らす。会議にいらない人を「念のため」に呼ばない。

  • 意見があったら、紙に書いてもらう。
    書いたものでいいので、読み上げてもらう。

  • 「立場」があると、発言しやすい。「課長」などの公的な役職でなくてもOK※
    ※もちろん、勝手に名乗っちゃいけませんが・・・

  • 「このチーム、絶対いいチームにしましょう」

2.助け合い

  • あなたも、わたしも、完璧超人ではない!「のび太力」をあげていく!
    のび太くんはすぐ「ドラえも〜ん!!」と言いますよね。あれです。

  • 心理的安全性向上につながる言動があったら「ありがとう」に理由をつける。

  • トラブルが起きたとき、頭の中、チームの中で「ちょーどよかった」

    • 起きたことは変わらない。学ぶいい機会なので、「ちょー度よかった」

3.挑戦

  • 〜してみませんか? 今月だけしてみませんか?

4.新奇歓迎

  • 自分の立場「だからこそ」を目指す
    新卒の子「飲みに行くのではなく、もっと業務を覚えたい」とか・・・

感想

  • お金払ってでも、もう1回プレゼンみたい!と思いました。
    単に心理的安全性を説明するだけでなく、具体的な実践方法もあり、 一番有用でした。

  • 具体例であった、「発表することに自信がない」という問いに対して、
    「悩んでいるなら、姿勢、アイコンタクト等、行動を変えたほうがいい」と
    おっしゃってました。

    • 「自信がない」ことへの回答で、
      「慣れ」と回答していたことにに反省してます。
      今思うと、「慣れ」というのは、
      繰り返し周りからの意見を取り入れた結果であり、解決策ではありません。
      何を変えるべきか、一緒に相談して解決すべきでした:sob:
  • トラブル起きたら「ちょーどよかった」、頭の中で言い続けます。

Design Proposal は文化を創る

概要

ドキュメントをしっかり書けば、周りは動く

Kubanetes Design Overview をみて、ドキュメントがたくさんある!

  • どういう組織があって、役割があって。。。会社よりしっかりしてる!
  • 意見がオープンに見える、かつ、誰がやってもいい。
  • 社内で使えそう!!

というのがきっかけで、色々ドキュメントを作成したという発表です。

作成にあたり、世の中にあるテンプレを利用したり、
運用後ちゃんと使われているかの確認等を考えてされてました。
また、Wantedlyさんの事例も紹介されてました。

感想

  • ポストモーテムで、他部門、お客様向けの情報は展開できているが、
    部内での対策となると、まだまだ弱いな・・・と思ってます。

  • ミッション、自分の業務を明確にするために、Design Proposal使うのはありですね。

  • 過去、ナレッジを溜め込む場所を作りましたが、執筆者が自由に書いてる状態です。
    このタイミングで整備して、良いドキュメントにします。

「極める、伝える、教える」の調和

概要

フロントをやっていたが、インフラ、Linuxに興味を持ち始めた。
IT土方で、目先の案件対応に追われ、新しい技術をキャッチアップできない…
焦りを感じ始め、社内・外で勉強会始めた。縁があり、専門学校で教育者に。

ただ、課題も・・・

  • 実績のないものは知識の伝達になってしまう。
  • 「うまいこと言ってるけど、現場知らないでしょ?」と思われてしまう。
  • 案件やりだすのもありだが、もとの生活に戻ってしまう。。。

エンジニアで本番環境で技術を学びつつ、調和をとっていきたい!!
という想いで、やってきたことを紹介されてました。

感想

「焦りを感じている」点は、まさに今の自分だなと思います:disappointed_relieved:
目の前の仕事に忙殺されて、新しい技術取れなかったり、学習できなかったりしているなと。。

まずは **極める!**ここからですね。
Kubernetesについての説明が多かったので、取り組みます。

人生100年時代の学び方

概要

  • 60歳で定年退職して、酒をやめたら、東大の大学院に入った話。
  • 日本の平均寿命から、20代で就職して、60代で定年退職という時代は終わった。
    • 60歳で定年退職しても、残り20年は生きていける
  • 定年後を想像すると、酒好きなので、昼からお酒を飲んでるんだろうなあと・・・
    • これはいかんと思い、禁酒した。
    • 禁酒して、本読んだり、色々興味が湧いてきて、大学院に入学した。

世の中にはパラダイムシフトがあり、最近深層学習ブームが来ています。

  • 深層学習の論文数は2012年から急速に増えていました。
    • 新しいことが起きますが、当時は気づけてないひとがほとんどでした。

「定年退職は引退ではない」という、新しいパラダイムシフトが起きてきている一方、
仕組みはパラダイムシフトに追従しません。そのため、自分で考えていく必要がありますし、
変化し続ける必要があります。

感想

前に考えた、「10年後の自分どうなってる?」を彷彿させる内容でした。
学習せず、このまま10年過ごしたら、時代に追いつけず、
吉岡さんの言う「老害」になってしまうのではないでしょうか。。。
当たり前ですが、「日々学習することが大事」と痛感しました。

エンジニアはアウトプットによって成長できるのか?

概要

  • アウトプットの質を高めましょう。
    アウトプットとは、発信と受信がマッチすることで、
    発信→影響→達成 という流れがあります。

    • 他者に与える影響:これやってみよう!
    • 自分に与える影響:話すことで有名になるとか
    • 達成:お互い成長したよね
  • 学んだことを発信しよう

    • 「需要ない」と思ったとしても、特定のテーマなら需要あるかも。
    • 誰かに教えたことで、同じ悩みを抱えている人はいる。
  • 個人がアウトプットできるよう、組織は協力すべき
    登壇資料、業務時間につくっていいよ。。。とか。

感想

  • 「Qiita」に投稿する時って、肩の荷が重いことありますよね。
    それは、「影響」を考慮せず、投稿することがゴールになっていて、
    面倒だなと思っているのかもしれません。

  • 今までの知識を、「Qiita」に公開するのはいいですね。
    同じことで詰まっている人もいるかもしれないです。
    少なくとも、僕も悩んだらQiita、公式フォーラムなどを調べています。

LINEのEngineer Culture

概要

池邉さんのこれまでの経歴、LINEの成り立ちを紹介された後、
LINEのエンジニア文化とは、大事にしていることはなにか、発表されました。
LINEの主なEngineer Cultureは以下の3つです。

1.Take Ownership

  • 自分ごととして捉えて開発する。1ユーザーとして、UI使いやすいか等考える。
    決まったものを実装するだけでなく、他部門と話をして、やりたいことをやる。
  • LINEで雪降らすとかは、エンジニア発。
    遊び心大事だね、ということから実装された。

2.Trust & Respect

  • LINEは様々な国籍の人たちが働く。
  • コードレビューで厳しい指摘はある。
    • これまでの信頼と尊重がないとできないし、
      ある程度の緊張感があるこそ、お互いを高め合い、切磋琢磨できる

3.Be Open

  • 全員のメッセンジャー、GitHubを見れる。
  • 社員のアクティビティをオープンにしている。
  • 人ベースもあれば、プロジェクトベースもオープン。
    • 「このプロジェクトに関わっているのはAさんか。
       プロジェクトに対して言いたい」時に言える
    • エクセルだった座席表をWeb化。席替えしたら、各々が更新する。

最後にLINE Style という、LINE全体で
大事にしていることの紹介がありました。
このうち、Enjoy the challenges! が一番大事と思っており、
いろんなことがあって大変だけど、楽しくやるべき。困難を楽しんでいきたい。
というメッセージで締めくくられました。

感想

当たり前といえば、当たり前ですが、
普段仕事をしていると、抜けていることがあります。
本来、自分たちが考えたものを実装すべきなのに、
周りから言われて実装したりと。。。

一日を過ごしてみて

過去参加したイベントで、一番おもしろかったイベントでした。
一方で、今の時代学習しないと乗り遅れるし、現に乗り遅れていると、
セッションを聞きつつ、ひしひし感じました。
今の時代、専門学校でKubanetesを学んでるんですよ?
「Kubernetes?なにそれ美味しいの?(^q^)」と、ボケをかましている余裕は正直ないと思います。

また、単に発信するだけでなく、「人に影響を与え、成長させる」ことを、
アウトプットのゴールにすべきだと、改めて思いました。
アウトプットしても反応がないよ・・・と思う時は、まさにゴールが異なるんだなと。。。
人に影響を与える(相手に行動してもらう)という点は、ペパボの山下さんの発表にあった、
ピーマンのプレゼントにつながっていると、帰り道気づきました:thinking:

このアウトプットが他の人に影響を与えているか気になりますが、
フィードバックを得られるよう、読み手に行動してもらいたいことを考えて、
アウトプットしていきます。:muscle::muscle:

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