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AWS VPC IPv6-only subnet 作ってみた

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初めに

2021/11/23にAWSのブログに投稿された「Introducing IPv6-only subnets and EC2 instances」というブログにて、IPv6アドレスのみが割り当てられるsubnetが作れるようになったとの紹介がありました。

気になったので、ブログの通りに実際にIPv6-onlyのsubnetを作ってみようと思います。

1. IPv6を有効化したVPCの作成

  1. AWSのマネジメントコンソールから、VPCのページを開く。
  2. "Create VPC"を選択して作成画面へ行く。
  3. Name tagやIPv4 CIDRを適当に入力し、IPv6 CIDR blockの設定を "Amazon-provided IPv6 CIDR block" にする。Screen Shot 2021-12-18 at 12.07.20.png
  4. "Create VPC" を押してVPCを作成する。

2. Internet Gatewayのattach

手元からsshでEC2インスタンスに接続するので、上記で作成したVPCにInternet Gatewayをアタッチしておく。これはIPv6のVPCに限った話ではないので手順は省略する。もし分からなければ「Internet gateways - Amazon Virtual Private Cloud」などを参考に。

3. IPv6-only subnetの作成

  1. subnetsのページを開く。
  2. "Create subnet" を選択して作成画面へ行く。
  3. VPC IDは先ほど作成したIPv6が有効になっているVPCを選ぶ。Screen Shot 2021-12-18 at 12.03.42.png
  4. Name tagとAZは適当に入力する。
  5. "IPv6-only" のチェックボックスにチェックを付け、適当なIPv6 CIDRを入力する。Screen Shot 2021-12-18 at 12.06.10.png
  6. "Create subnet"を押してsubnetを作成する。

4. 作成したIPv6-only subnetの確認

  1. subnet一覧から先ほど作成したIPv6-only subnetを選んでチェックを付け、Detailsタブを確認する。
  2. IPv4が無効になっており、IPv6-onlyになっていることが確認できる。Screen Shot 2021-12-18 at 12.09.32.png
  3. また、IPv4アドレスのためのAレコードが無効になっており、IPv6アドレスのためのAAAAレコードが有効になっていることも確認できる。Screen Shot 2021-12-18 at 12.19.48.png

5. ルートテーブルの編集

手元からEC2インスタンスにssh接続するため、上記で作成したIPv6-only subnetからインターネットへのルーティングを追加する。具体的には、subnetに紐づいているルートテーブルに以下のルールを追加すればOK

項目
Destination ::/0
Target <先ほど作成したInternet Gateway>

6. IPv6-only EC2インスタンスの作成

  1. EC2のページを開く。
  2. "Launch Instances" を選択し、作成画面へ行く。
  3. AMIとインスタンスタイプを適当に選ぶ。(筆者はAmazon Linux 2とt3.nano)
  4. Step 3: Configure Instance Details で先ほど作成したIPv6対応のVPCとsubnetを選択し、"Auto-assign IPv6 IP" が "Use subnet setting(Enabled)"、"DNS Hostname" の "Enable resource-based IPv6 (AAAA record) DNS requests" にチェックがついていることを確認する。Screen Shot 2021-12-18 at 12.29.33.png
  5. Security Groupの設定で、自分のIPv6からssh接続できるようにしておく(Test your IPv6.とか使えば自分のIPv6は分かる)。
  6. ssh -i <秘密鍵ファイルへのパス> <ユーザー名(Amazon Linxu 2ならec2-user)>@<EC2インスタンスのIPv6アドレス> でEC2インスタンスにssh接続する。
    Screen Shot 2021-12-19 at 20.40.16.png

EC2インスタンスのpublic IPv6アドレスがeth0にアタッチされていることが確認できますね。

7. IPv6アドレスでEC2 Instance Metadata Serviceを利用

IPv6-onlyのEC2インスタンスではIPv6アドレスでEC2 Instance Metadata Serviceを利用できるらしいです。試してみましょう。

まずは手元のawscliから機能を有効化します。

aws ec2 modify-instance-metadata-options --instance-id <your-instance-id> --http-protocol-ipv6 enabled

成功するとなんかしらjsonが返ってきます。

そして、EC2インスタンス内でMetadata Serviceを叩いてみます。

$ curl -w "\n" --connect-timeout 10 'http://[fd00:ec2::254]/latest/meta-data/hostname'
i-08585e84944be3911.ap-northeast-1.compute.internal

hostnameが取得できますね。

もちろんIPv6アドレス取ってくることもできます。

$ curl -w "\n" --connect-timeout 10 'http://[fd00:ec2::254]/latest/meta-data/ipv6'
2406:da14:326:1820:e24:bb12:f341:30e0

Metadata Serviceのアドレスにec2って入っているのかわいいですね。おしまい。

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