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【UiPath】Automation Cloudのグループ情報取得(Swagger編)

Last updated at Posted at 2024-04-01

1.はじめに

 オンプレOrchestratorではユーザー情報がOrchestrator APIの中にあり、管理しやすかったと感じている方も多いかと思います。一方で、Automation Cloudでは組織単位でユーザー情報が管理されているため、情報の取得が難しいと感じている方も多いかと思います。
 そんな中、Previewではありますが、グループ内に所属するユーザー情報を取得する方法が公開されているため、利用方法を確認してみたいと思います。
 https://docs.uipath.com/ja/automation-cloud/automation-cloud/latest/api-guide/get-specific-group#example-request

2.前提条件

 今回はSwaggerより、利用する方法を説明していきますが、以下のような条件を満たしている必要があります。(2024年3月29日現在)
  ・操作ユーザーがAutomation CloudのAdministratorグループに所属している

 また、想定しているペルソナは以下となります。
  ・Automation Cloudのグループ管理をしている方、したい方
  ・API操作(Swagger含む)を理解している方、したい方

3.利用方法

3.1.利用に必要な情報

【利用に必要な情報】
 利用にあたって必要な情報としては以下の通りとなります。

必要情報 説明
partitionGlobalId Automation Cloudの組織を一意に識別するための識別用グローバルIDとなります。
groupId Automation Cloudの組織内で一意に識別するためのグループIDとなります。
token Automation Cloudにアクセスするためのアクセストークンとなります。
本トークンにより認可されたリソースにアクセスすることができます。

3.2.必要情報の取得方法

【partitionGlobalIdの場合】

 ①通常通りブラウザからAutomation Cloudに接続します。(ログイン済み)
 ②「開発者ツール」を起動します。
   Chromeの場合:「右上三点リーダー」-「その他のツール」-「デベロッパー ツール」
   Edgeの場合 :「右上三点リーダー」-「その他のツール」-「開発者ツール」
   ※キーボードショートカット「Ctrl + Shift + i」押下により起動することも可能です。
 ③開発者ツールのタブから「Network(ネットワーク)」を開きます。
  ※Edgeではアイコンで表示されているので、わかりづらい部分があるので、ご注意ください。
 ④Automation Cloudの「管理」に移動します。
 ⑤「開発者ツール」内の左上にある「Search(検索)」欄に「partitionGlobalId」を入力し、検索します。(Chromeの場合は隣にある「更新」ボタンをクリックします。)
<Chromeの場合>
image.png
<Edgeの場合>
image.png

 ⑥パス「CisKmsConfig」を探し、リクエストに「partitionGlobalId」が入っているものを選択します。
<Chromeの場合>
image.png
<Edgeの場合>
image.png

 ⑦「Request Headers(リクエスト ヘッダー)」内の「path」から「partitionGlobalId」パラメーターの後ろにある値(=より後ろの値)を取得します。これが「partitionGlobalId」になります。
<Chromeの場合>
image.png
<Edgeの場合>
image.png

【groupIdの場合】

 ①通常通りブラウザからAutomation Cloudに接続します。(ログイン済み)
 ②Automation Cloudの「管理」に移動します。
 ③「アカウントとグループ」に移動します。
 ④「グループ」タブに移動します。
 ⑤情報を取得したいグループの「編集」ボタンをクリックします。
image.png

⑥ブラウザのURLに「groupId」が表示されるため、「…/edit/」の後ろにある値(/より後ろの値)を取得します。
image.png

APIにより一覧でgroupIdを取得する方法としては以下のURLを参考に取得することが可能となります。
https://docs.uipath.com/ja/automation-cloud/automation-cloud/latest/api-guide/get-all-groups

【tokenの場合】

 ①「partitionGlobalId」の場合と同じ手順で⑤「開発者ツール」内の左上にある「Search(検索)」欄に「CisKmsConfig」を入力し、検索します。(Chromeの場合は隣にある「更新」ボタンをクリックします。)
<Chromeの場合>
image.png
<Edgeの場合>
image.png

 ②パス「CisKmsConfig」を探します。
<Chromeの場合>
image.png
<Edgeの場合>
image.png

 ③「Request Headers(リクエスト ヘッダー)」内の「Authorization」から「Bearer」パラメーターの後ろにある値を取得します。これが「token」になります。
<Chromeの場合>
image.png
<Edgeの場合>
image.png

今回のトークン取得は一時的なものであり、ワークフロー実装によりトークン取得からAPI操作は以下を参考にして頂ければと思います。
https://docs.uipath.com/ja/automation-cloud/automation-cloud/latest/api-guide/get-all-groups
また、トークンには有効期限があるため、有効期限が切れた場合は同じ手順にて再取得をしてください。

3.3.Swaggerでの実行方法

 必要な情報が取得できたため、Swagger画面から実行をしていきたいと思います。

必要情報 値(一部マスク)
partitionGlobalId 099xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx4f
groupId 35xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxe7
token eyxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx … xlg

【実行手順】
 ①ブラウザからURL「https://cloud.uipath.com/identity_/swagger/index.html」にアクセスをします。
 ②「Authorize」をクリックし、認証情報を入力します。
image.png

 ③「3.2」で取得した「token」情報を入力後、「Authorize」をクリックします。
image.png

 ④「右上の×」または「Close」をクリックします。
image.png

 ⑤Groupタグ内の「/api/Group/{partitionGlobalId}/{groupId}」をクリックします。
image.png

 ⑥「Try it out」クリックします。
image.png

 ⑦「partitionGlobalId」と「groupId」を入力後、「Execute」をクリックします。
image.png

【実行結果】
JSON形式で結果を取得して、グループにどんなユーザーが所属しているかを確認することが可能となります。
image.png

4.最後に

 APIを駆使することで、ユーザー管理が少しでも状況把握しやすいものになれば幸いです。
 本記事はあくまでも個人の見解を述べているものとなりますので、参考情報として頂ければと存じます。

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