Azure App Service の CPU 使用状況を監視するためのメトリックには主に二種類あります。
- CPU time
- CPU percentage
これらメトリックの使い分けと確認場所を簡単にまとめました。
本記事では、以下の公式ドキュメントの内容をもとにしています。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/app-service/web-sites-monitor#cpu-time-vs-cpu-percentage
App Service Plan が Free / Shared ⇒ CPU time
Free プランと Shared プランでは使用できる CPU 量の上限があります。
2020 年 11 月時点では、5 分間および 1 日で使用できる CPU 量がクォータによって定義されています。
※ 具体的な上限値は以下をご参照ください。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-resource-manager/management/azure-subscription-service-limits#app-service-limits
そのため、これらのプランを使用している際は、CPU time を監視するのがよいでしょう。
App Service のメトリックから確認できます。
App Service Plan が Basic / Standard / Premium ⇒ CPU percentage
これらのプランでは、CPU time による制限はありません。
CPU 使用率 (percentage) を監視するのがよいでしょう。
CPU percentage は、App Service Plan のメトリックから確認できます。
App Service には該当のメトリックがないので注意しましょう。
また、これらのプランでは CPU percentage に基づいた、インスタンスのオートスケール設定が可能です。
オートスケールの設定方法については下記ドキュメントをご参照ください。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-monitor/platform/autoscale-get-started