Azureでとりあえず使えるWindows VMを作成してみた
Azureで踏み台、OS検証、疎通確認用、、、など何かしらに使えそうなWindows Virtual Machine(VM)を簡単に作成して、リモートデスクトップ経由で操作できるようにする手順をまとめてみました。
初心者でも分かりやすく、最小限の構成でサクッとVMを作りたい方に向けたガイドです。
1. Azure Portalへのログイン
まず、Azureアカウントを持っていない場合は、Azureの公式サイトで無料アカウントを作成しください。アカウントを作成後、Azure Portalにログインします。
- Azure Portal にアクセスし、登録したアカウント情報でログインします。
- ログインに成功すると、Azure Portalのホーム画面が表示されます。
Azure Portalはクラウドリソースを管理できるダッシュボードで、仮想マシン、ストレージ、ネットワークなどの様々なリソースを一元管理できます。
2. Virtual Machineの作成
-
Azure Portalのメニューから「Virtual Machines」を選択し、「+ 作成」- 「仮想マシンの作成」ボタンをクリックします。
-
「仮想マシンの作成」ウィザードが開きますので、以下の項目を設定します。
- サブスクリプション: 利用するサブスクリプションを選択します。
-
リソースグループ: 既存のものを選ぶか、新規作成します(例:
testrg01
)。 -
仮想マシン名: 任意のVM名を入力(例:
testvm01
)します。 -
地域: リージョンを選択します(例:
Japan East
)。 -
可用性オプション: 可用性を選択します(例:
インフラストラクチャの冗長性は必要ありません
)。 -
セキュリティの種類: 仮想マシンのセキュリティ性を選択します(推奨:
Standard
)。 -
イメージ: Windowsイメージを選択します(推奨:
Windows Server 2022 Datacenter
)。 -
VMアーキテクチャ: CPUアーキテクチャを選択します(推奨:
x64
)。 -
サイズ: 予算に応じてサイズを選びます(推奨:
B2ms
)。 - ユーザ名: OSログインのユーザ名を入力します。
- パスワード: OSログインのパスワードを入力します。
- パブリック受信ポート: VMにインターネットからアクセスする際のポートを選びます(推奨:
なし
)
-
次に「ディスク」タブで、以下の項目を設定します。
-
OS ディスクの種類: ディスクの可用性と性能を選択します。(推奨:
Standard HDD(ローカル冗長ストレージ)
)。
-
OS ディスクの種類: ディスクの可用性と性能を選択します。(推奨:
-
次に「ディスク」タブで、以下の項目を設定します。
- VM が削除されたときにパブリック IP と NIC を削除する:削除する際にゴミリソースが残らないようにチェックをつけておきましょう。
-
管理・監視・詳細・タグのメニューは無視で大丈夫です。
-
最後に、「確認と作成」ボタンをクリックして、内容を確認し「作成」をクリックします。これで仮想マシンのデプロイが開始され、数分後に仮想マシンが作成されます。
3. リモートデスクトップでリモートログイン
仮想マシンが作成されたら、リモートデスクトップ(RDP)を使ってVMにアクセスします。
- 作成したVMのページに移動し、「接続」ボタンをクリックします。
- 「RDP」を選択し、RDPファイルをダウンロードします。
- ダウンロードしたRDPファイルを実行し、先ほど設定したユーザー名とパスワードを入力して接続します。
この手順で、ローカルPCからAzureのWindows仮想マシンにリモートデスクトップでログインできます。
4. OSへの基本設定
初めてWindowsにログインしたら、最初に行う基本的な設定をいくつか行います。
- Windows Update: 最新のセキュリティパッチを適用するために、Windows Updateを実行します。
- ロケール設定: 日本語キーボードを使う場合は、ロケールやキーボードレイアウトを日本語に変更します。
- セキュリティ設定: リモートデスクトップのポート(3389番)がインターネットからアクセス可能な状態ですので、NSG(ネットワークセキュリティグループ)を設定してアクセス制限を強化します。
5. 所感
AzureでWindows VMを作成してリモート接続するまでの手順は、非常に簡単でスムーズに行えました。今回作成したVMは最低限の構成ですが、将来的にはVMスケールやバックアップなども試してみたいと思います。Azureの柔軟性とスケーラビリティは、インフラを管理する際の大きな助けになると感じました。