この記事はKCS Advent Calendar 2024の4日目の記事です。
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はじめに
先日、CG映像の共同制作に参加し、そこではじめてキャラクターモデリング(以下キャラモデ)を行いました。
このキャラモデがはじめての本格的なモデリングだったので、作っていた当時のことや、苦戦したことを書きます。
製作開始時点での実力
Blenderはサークル内の初心者講習に行った程度で、基本操作(Gキー、Sキーなど)がわかるくらい。
一応自作ゲームのキャラクターも作ってはいる(ほとんど直方体)。
ちなみに絵は描けない。
実際の手順
今回のキャラモデでは、デザインは他の人に作ってもらった。
この絵をもとにしてキャラモデを行った。
今回の手順は以下の通り。
- 身体のモデリング
- 頭、顔のモデリング
- 髪のモデリング
- 服のモデリング
- テクスチャなど
- リギング
この順で書いていきます。
なお、今回のキャラモデにおいて、「絵が描けなくてもキャラモデリング」の著者のBastelColor氏に協力してもらっている。
1. 身体のモデリング
基本的に「絵が描けなくてもキャラモデリング」に書かれている通りに進めた。胴体➔脚➔腕➔手の順。
はじめての曲線的なモデル作りだったため、その点では苦戦したが、下絵に合わせて作るだけなのでそこまで難しくは感じなかった。
一番難しく感じたのは手のモデル。形状がそれ以外の部分よりも複雑であった上に、ここまで使っていなかった機能もいくつか使ったため。
なお、今回のモデルにおいて足のモデルは作っていない。
完成時のスクショは以下の通り。
単純に作業量が多いため、時間はかかった。
2. 頭、顔のモデリング
頭のモデリングに関しては、形状がそこまで複雑ではなかったこともあり、そこまで苦戦しなかった。
顔のモデルは結構苦戦した。
適当に作るとなんか間抜けな顔になってしまったりと難しく、結構添削された。
顔のパーツを全体的に顔の下のほうに配置し、目と目の間の距離を短めにすることで、解決した。
3. 髪のモデリング
すごく難しい。
シンプルに形状が複雑かつ分かりにくく、どのようにオブジェクトを分けて作れば良いのかもわからない。
今回は、髪の分け方は図で描いて教えてもらった。
上の図に沿って進めたが、やはり形状は複雑であるため、かなり時間はかかった。
もみあげ作ってるだけで数時間とんだときはさすがに驚いた。
ここで挫折する人が多いというのもよくわかる。
4. 服のモデリング
下絵の服の形状がそこまで複雑でなかったこともあるが、割と簡単にできた。
ブーツは自分の形状への理解度が低かったこともあり、少し苦戦した。
5. テクスチャなど
シーム入れ、UV展開はそこまで難しくない。
ただ、テクスチャを描くのは絵が描けない自分にとってはかなりの難所であるように感じた。
今回は下絵が割とベタ塗りでも大丈夫な感じだったのでそこまで苦戦しなかったが、もし次にキャラモデをやる機会があったらここはすごく苦戦すると思う。
テクスチャはGIMPで描いた。
6. リギング
なぜか Auto Rig Pro を持っていたため、一瞬で終わった。
終わりに
このようにして、はじめてのキャラモデは終了した。
ここまでにかかった時間は大体2か月程。キャラモデ1回を3日程度で仕上げてしまう人を知っているため、かなり時間がかかったように感じるが、初めてにしては良かったのではないかと思う。
最後に、キャラモデを最初にやったことで、良い副作用があった。
それは、通常のモデリングがとてもはやくなったことだ。
▲ キーボード 1日で作成
▲ ドラム(モデルのみ) 1日で作成
キャラモデを1回終わらせることにより、Blenderの基本的な操作はもちろん身に付きます。それに加えて、上で写真をのせたような楽器のモデリングはキャラモデよりも簡単であるため、「キャラモデを終わらせた自分には余裕」という気持ちでモデリングすることができます。そのため、キャラモデ以外の部分でもかなりモデリング速度が上がります。
このような副作用があり、また完成したときの達成感がものすごいため、Blenderをはじめてすぐキャラモデに入るというのも、かなりありだと思いました。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!