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ClickHouseとは【2020年3月最新】【サンプルあり】

Last updated at Posted at 2020-01-02
スクリーンショット 2020-01-02 16.09.11.png

ClickHouseの使い方についてまとめました!
これを読めば運用できるはずです。
ClickHouseは、主に集計などに最適化されたDBで、容量削減と高速化が期待できます。
書く内容は、「dockercompose,migration,go-clientサンプル」「テーブルの作成テクニック」「パーティション、ORDER BY」「レプリケーション」などを載せます。

2020/01最新

ネットに上がってる記事では、ClickHouseはupdateできないと書いてありますが、updateできるようになってます。これによってテーブルの持ち方などが変わります。

ClickHouse概要

・集計など、大量のデータをreadする処理に最適化されたDBです。
・トランザクションなどを使う処理は苦手です。
・インサート時に「sumやavgなどをその時に計算」してくれる特殊なテーブルなどもある。
・mysqlなどと違い、カラムごとで列でデータを保存するので、同じデータが重複してると、めっちゃ圧縮してくれる。
・コスパ最強。awsなら、EC2とかで動かせば良い。
・マルチマスター形式で、データのシャーディングもできる。
・mysqlとほぼ同じ構文。
・集計するなら、mysqlで同じことをやろうとするとclickhouseの方が圧倒的に早い。

ベンチマーク

・ClickHouse比較用ベンチマーク

容量削減

1/10ぐらいになると言われています。
ただ、データによります。
完全にランダムな文字列が連続するデータではほぼ圧縮されないです。
逆に、似通ったデータや空が多いデータはめっちゃ圧縮される。

メモリとCPUはどっちを増やせば高速になる?

クエリの実行速度をあげたいときは、cpuコア数を増やします。
複数コアで並列に実行してくれるため、高速になります。
メモリ(RAM)は、「同時のクエリ呼び出し数」に比例して増やすと良いです。
また、データキャッシュもされているので、同じデータを連続で叩くこと多い場合はメモリを増やすと効果的です。

テーブル作成

ClickHouseは適切にテーブル作成をする必要があります。
検索高速化のためテーブル作成を以下に書きます。

ORDER BY(重要)

CREATE TABLE時にORDER BYを指定できます。
「order by」には、「group by」で使うカラムを指定すると、高速化することができます。
データインサート時に、指定したカラムで順にソートされて保存されます。

CREATE TABLE テーブル名 (
     id String,
     group_id String,
     name String,
     date Date
)
ENGINE = MergeTree()
ORDER BY (date, id, group_id); 

上のように作成すると、「date, id, group_id」順でデータがソートされた状態でデータが保存されます。
主に、select時の「group by」がめっちゃ高速になります。

PARTITION BY

「partition by」は、高速化のために使うものでは無いです。
削除が高速にできます。
一般的な用途では、「データを入れ直したい単位(日付など)」などでパーティションを切っておけば良いです。
https://clickhouse.yandex/docs/en/query_language/alter/#alter_manipulations-with-partitions

CREATE TABLE テーブル名 (
     a_id String,
     b_id String,
     date Date
)
ENGINE = MergeTree()
PARTITION BY toYYYYMMDD(date)
ORDER BY (date, a_id, b_id); 

マージテーブルとは

マージテーブルは、複数のテーブルに対してクエリを実行できるテーブルです。
正規表現で検索して全テーブルから検索します。
updateができなかった頃は、日別にテーブルを作成して、マージテーブルで検索していましたが、今はupdateができるので、なかなかこのテーブルは使わないはずです。

マージテーブルの注意

「そのDBに含まれるテーブル数」が増えるにつれて、検索速度が落ちます。
(正規表現で検索しているため。思ったよりも速度落ちる。)

テーブル1個辺り、めっちゃメモリ(RAM)を使うので注意

基本的にはテーブル分割でなく「order by」を使えばOK。
データが増えすぎてきたら、cpuコア数を増やすorサーバを増やす。

各言語のClickHouseクライアントライブラリ

以下にまとまっています。
https://clickhouse.yandex/docs/en/interfaces/third-party/client_libraries/

レプリーケーションとシャーディング

zookeeperと一緒に使う。
データを複製しておき、一つのサーバが落ちたら、もう一つのサーバを見に行くには、
レプリケーションテーブル」と「分散テーブル」を使えばOK。

・レプリケーションテーブルとは
データを各サーバに「分割」or「複製」することができるテーブル。
・分散テーブルとは
各サーバのテーブルを跨いで操作することができるテーブル。

シャードとは

分散させるときに、シャードという言葉が出てきます。
具体例を挙げると、
シャード1に「サーバA、サーバB」
シャード2に「サーバC、サーバD」
シャード3に「サーバE、サーバF」
clickqiita.jpg

以上の構成だった場合、
「サーバA」「サーバB」には、「同じく複製されたデータ」が入ります。
「サーバA」「サーバC」「サーバE」には、分割されたデータが入ります。
このようにデータの分割する単位がシャードだと思います。

実際に試しにデータインサートしてみたら、
うまい具合にシャードごとに分散された状態になりました。
dockerのサンプルも数日後に載せます。

フェイルオーバー

複数サーバの内、「一つが落ちた場合」に「生きてるサーバに行くようにする」には、
レプリケーションしたサーバを、ALBやHAProxyなどを使って見に行くようにする。
上の図で言うと、シャード1のClickhouseAが死んだらClickHouseBをみに行くようにする。
実際には、マルチマスターなので、どれか生きてるサーバにアクセスするようにすれば、ClickHouseがzookeeperと連動して自動的にみに行ってくれる。

テーブルデータタイプ

mysqlなどとほぼ同じの型があります。
一覧はここにあります。

気をつけるとこと

・nullはなるべく使わない。
・mysqlのvarchar型と、ClickHouseのFixedStringとはちょっと挙動が違うので、stringで入れる。
(FixedString(10)は、10文字キッカリ入れないといけない。検索するなら、ヌル文字を入れて検索しないといけへん)
・Bool型は、int8型で扱う。

clickhouse環境をローカルで作成する。

以下のファイルを用意します。

docker-compose.yml
version: "3.7"
services:
  clickhouse:
    image: yandex/clickhouse-server
    container_name: "clickhouse"
    ports:
      - 8129:8129
      - 9000:9000

以下のコマンドでclickhouseクライアントを立ち上げます。

// コンテナ起動する
docker-compose up -d
// コンテナに入る
docker-compose exec clickhouse bash
// コンテナに入ったらクライアントに入る。
clickhouse-client

以下のようにクエリを叩けます。
スクリーンショット 2020-01-17 20.59.17.png

マイグレーション

今回はこのライブラリを使用しました。
・golang-migrate

以下の3ファイル+1フォルダを作成します。

・docker-compose.yml

docker-compose.yml
version: "3.7"
services:
  ch-migrate:
    build:
      context: ./
      dockerfile: Dockerfile
    container_name: "ch_migrate"
    volumes:
      - ./migrations:/src/migrations
      - ./Makefile:/src/Makefile
    tty: true

・Dockerfile

FROM golang:1.13-alpine

ENV VERSION v4.7.1

RUN apk add make vim --no-cache git

RUN go get -v -d github.com/golang-migrate/migrate/cli \
    && go get -v -d github.com/lib/pq

WORKDIR /go/src/github.com/golang-migrate/migrate

RUN git checkout ${VERSION} \
    && go build -tags 'clickhouse' -o ./bin/migrate ./cli

WORKDIR /src

・migrationsフォルダの作成
(ここに1ファイルずつマイグレーションのファイルが作成される。)

mkdir migrations

・Makefile

PATH := ./migrations/
HOST := clickhouse
PORT := 9000
DATABSE := default
DATABASE_URL := 'clickhouse://${HOST}:${PORT}/${DATABSE}'
EXT := sql
MIGRATE := /go/src/github.com/golang-migrate/migrate/bin/migrate

# コマンド
## make create NAME=create_table_name
.PHONY: create
create:
	${MIGRATE} create -ext ${EXT} -dir ${PATH} ${NAME}

.PHONY: up
up:
	${MIGRATE} -database ${DATABASE_URL} -path ${PATH} up

.PHONY: down
down:
	${MIGRATE} -database ${DATABASE_URL} -path ${PATH} down

コンテナの中に入ります。

docker-compose up -d
docker-compose exec ch-migrate ash

以下のコマンドでマイグレーションファイルの作成をします。

// マイグレーションファイルの作成
make create NAME=create_table_name

作成されたファイルにクエリを書きます。

vim ./migrations/2019000000000_create_table_name.up.sql

// 以下を書く
create table user(id UInt64, name String, date Date) ENGINE = MergeTree() PARTITION BY toYYYYMMDD(date) ORDER BY (date, id);
vim ./migrations/2019000000000_create_table_name.down.sql

// 以下を書く
drop table user;

ここまでできれば、マイグレートが行えます。
Clickhouseクライアントと共に確認してみてください。

// マイグレート
make up
// ロールバック
make down
スクリーンショット 2020-01-17 21.13.47.png

goでclickohuseへインサート

clickhouse-goを使用します。
READMEのサンプルとほぼ同じです。
クエリビルダーを使うのがオススメですが、以下では使わずに実装してます。

package main

import (
	"database/sql"
	"fmt"
	"log"
	"time"

	"github.com/ClickHouse/clickhouse-go"
)

var ConnectionCH *sql.DB

func setDriver() error {
	var err error
	databseURL := fmt.Sprintf("tcp://%s:%s", "127.0.0.1", "9000")
	ConnectionCH, err = sql.Open("clickhouse", databseURL)
	if err != nil {
		return err
	}
	if err := ConnectionCH.Ping(); err != nil {
		if exception, ok := err.(*clickhouse.Exception); ok {
			fmt.Printf("[%d] %s \n%s\n", exception.Code, exception.Message, exception.StackTrace)
		} else {
			return err
		}
		return err
	}
	return nil
}

func repositoryInsertUser() error {
	var (
		tx, _   = ConnectionCH.Begin()
		stmt, _ = tx.Prepare("INSERT INTO user (id, name ,date) VALUES (?, ?, ?)")
	)
	defer stmt.Close()

	for i := 0; i < 100; i++ {
		if _, err := stmt.Exec(
			i,
			"name",
			time.Now(),
		); err != nil {
			return err
		}
	}

	if err := tx.Commit(); err != nil {
		return err
	}
	return nil
}

func main() {
	if err := setDriver(); err != nil {
		log.Fatal(err)
	}
	if err := repositoryInsertUser(); err != nil {
		log.Fatal(err)
	}
}

上のでは、Prepareでクエリを先にDBに保存し、トランザクションによって、データを一括でインサートすることによって高速にインサートできます。
もしトランザクションやPrepareを使っていなかったら、5倍ぐらいの時間がかかるはずです。
これで、clickhouseへインサートできるようになりました。
githubのREADMEにより詳しく書いてあります。

amazon linux2で動かす

・インストール


sudo su -

sudo yum install -y curl epel-release

curl -s https://packagecloud.io/install/repositories/altinity/clickhouse/script.rpm.sh | 
sudo os=centos dist=7 bash

// インストールする
sudo yum install -y clickhouse-server clickhouse-client

// clickhouseサーバーを起動する
sudo /etc/init.d/clickhouse-server restart

・クライアントの起動


// clickhouseクライアント起動する
clickhouse-client

// デバック用 ログが出る
clickhouse-server --config-file=/etc/clickhouse-server/config.xml

同時接続に耐えられるか

goで並列にクエリ実行して、検証したら普通に問題ないぐらい耐えました。
細かいところは今度載せます。

まとめ

・「圧縮により容量削減」と「高速化」ができるので、コスト削減できる。
・集計サーバを構築中で、コスパが重要の時はおすすめ。
・古いシステムで、RDB上に集計の役割を持たせている場合、その部分だけClickHouseに移動するとかも良い。
・clikchouseクライアントアプリとか誰か作って欲しい。

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