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はじめに

技術チャレンジ部のとも(Tomo)です。チームTPACで自動運転AIチャレンジ2024参加中です。
自動運転AIチャレンジ2024、楽しんでますか? 楽しむためには、開発環境も大切。
こちらにある、

休日カフェでPC広げてのんびりと開発したいですよね。(切実)

…に共感! したい! を実現する方法として、今回はProxmox VEを使用してみました。
インストールしただけですが、GPUの活用や外部からのアクセスについても触れてみたいと思います。
詳細を解析しきれていない部分があるため、「やってみた」記事と思っていただければと思います。

環境

  • PC: ZBOX E
    • GPU: RTX 4070 Laptop GPU
  • ホストOS: Proxmox VE
  • ゲストOS(VM): Ubuntu 22.04 Desktop

インストール

早速インストールにつまづきました。
今回使用したZBOX Eには、RTX 4070 Laptop GPUが搭載されていますが、CPU内蔵GPUは見えない(?)ようです。また、新しめのGPUは、インストールメディア内蔵のドライバーでうまく表示できないことがあるようです。
このあたりの事情は、GPUが内蔵されていないCPU + GPUの環境と同じかと思います。
Proxmox VEでは、インストールにGUIとCUIが選べるため、CUIを選んでインストールしました。インストール時に複雑な設定は不要なため、CUIインストールでも十分かと思います。

ゲストOSのインストール

本大会では、Ubuntu 22.04 Desktopを使用しますので、以下のように準備しました。

  • isoイメージを、画面左のlocal -> ISO イメージから、Ubuntuのインストーラーisoファイルをアップロード
  • 画面右上のCreate VMから、VMを作成
    • OSで、Use CD/DVD disc image file (iso)を選び、ISO imageとしてアップロードしたisoファイルを選択

VMの主な設定は、以下のようにしてみました。

  • System
    • Graphic card: Default
    • Machine: q35
    • BIOS: OVMF (UEFI)
  • Disks
    • Bus/Device: VirtIO Block
  • CPU
    • Type: host
  • Network
    • Model: VirtIO (paravirtualized)

他にもTPMを有効にしたり、DisksでCacheを有効にするのもありかと思います。
メモリやストレージのサイズはお好みで。

そして、VMを起動してConsoleからUbuntuをインストールします。
これで、インストール後のUbuntuもブラウザから使えます。
自動運転AIチャレンジのCPU環境は、もうブラウザで動きます。

…が、せっかくのGPUが、もったいない!

GPUパススルー

VMのUbuntuからGPUが見えるようになれば、自動運転AIチャレンジのGPU環境も動くかと思い、やってみました。
本家Wikiを参考に、以下を実施しました。

  • PCのBIOS設定
    • VT-dを有効化
  • Proxmox VEのgrub設定
    • /etc/default/grubのGRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULTintel_iommu=oniommu=ptを追加
      • GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet intel_iommu=on iommu=pt"となる
    • update-grubと再起動を実行し、上記を有効化
  • VMの設定
    • 画面左の作成したVM -> 画面上のAdd -> PCI Device -> Raw Deviceで
      • RTX 4070を選択
      • All Functionsにチェック

add-pci.png

これで、VMのUbuntuを起動し、lspciを実行すると、

01:00.0 VGA compatible controller: NVIDIA Corporation Device 2820 (rev a1)

が見えるようになるかと思います。

VMのUbuntuを起動すると、ディスプレイに表示されていたProxmox VEのloginコンソールは表示されなくなるので、事前にsshでのログインを確認しておくのがよいかもしれません。

あとは、自動運転AIチャレンジのGPU実行環境の構築手順を見ながら、nvidiaドライバーや描画ありAWSIMなどを入れて、GPU環境を実行すると、このような画面になります。

console.png

フレームレートは低いですが、雰囲気があるとモチベーションも上がるというものでしょうか。

…が、これだと、おうちではブラウザ開発ができるものの、カフェからアクセスできない…?

外部からのアクセス

Proxmox VEはブラウザからアクセスできるサービスなので、外部からそのホストのポートへアクセスできれば、外部からもアクセスできることになります。デフォルトでは、TCPの8006番ポートです。

外部からの特定ポートへのアクセスには、様々な方法があるので、検索していただければと思いますが、今回は以下の2つの方法を用意してみました。
いずれも分量がありそうな内容のため、設定の詳細は一旦省きますが、ご紹介までです。いつか別記事化したい!

WireGuardによるVPN

ポートフォワーディングすれば外部からアクセスできるようになりますが、それだと誰でもアクセスできてしまいます。
外部から家のネットワークへのアクセスにVPNを用いれば、アクセスを限定できそうです。
技術チャレンジ部のメンバーに教えてもらった、WireGuardを入れて、アクセスできるように設定してみました。
WireGuardは接続がめっちゃ速いのがいい!

OAuth2 Proxyによる認証付きリバースプロキシ

こちらも技術チャレンジ部のメンバーに教えてもらったのですが、OAuth2 Proxyを入れれば、いろんなサービスに認証を付加できるとのこと。
これなら、ユーザーを限定しつつ、いろんな人に使ってもらうような運用ができそうです。

色々試した結果、リバースプロキシにCaddyを使いつつ、OAuth2 ProxyDex IdPで認証する運用に落ち着きました。

おわりに

自動運転AIチャレンジ、切り口によっては様々な技術チャレンジにつながる要素が詰まっているように感じました。
一緒に大会を盛り上げていければと思います!

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