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所属グループでエディタはEmacs派が多くVimが嫌われてた理由を考察

Last updated at Posted at 2022-04-20

テキストエディタとして何を使うかは、人によって大きく好みが異なるものみたいですね。

ここでは、タイトルの通りで、テキストエディタのVimが嫌われる(ことがある)理由について考察していきたいと思います。
Emacsについてはそこまで深入りはしないですが、一応軽く触れはします。

ターミナル上で使うエディタの話です

知らない人にも読んで欲しいので、前提から軽く確認しておきましょう。

リモートでサーバーに接続して操作をする際には、ターミナルから接続してコマンドを打ち込む形で行うのが普通です。

テキストファイルを編集するときは、テキストエディタを起動するコマンドを入力すれば、
ターミナル上でファイルの編集ができます。

その際に使うエディタとしては、何種類かの選択肢があります。

  • Vim (vim)
  • Emacs (emacs)
  • nano (nano)

括弧内はコマンド名になります。
このうち、nanoだけエディタとしての名称も頭文字が小文字みたいです(?)。

これらはLinuxのエディタの代表的なものとして知られていて、
私自身も一応それなりに、三つとも使用した経験があります。

基本的に、マウス操作をするのではなく、キーボードをたたいてカーソル移動や文字の追加/削除の操作を行うようになものですね。

Vimが嫌われていた理由

私がLinuxやコマンドラインでのCUI操作のことを知ったのは、
大学の研究室でした。

パソコンから計算機につないでプログラムをコンパイルしたり計算のジョブを投げたりする際に必要になるのです。

最初にディレクトリの中身の表示や移動、ファイルのコピーや削除などの基本的なコマンドを習得しました。
そして、テキストの表示のためのコマンド、その後に編集のためのコマンドも教わったのですが、その編集のためのコマンドというのが、エディタの起動のためのコマンドなわけですね。

Vimは初見では同操作すればいいかわからない

その際に、教わったエディタは、Emacsでした。

初見でしたが、Emacsは特に難しさを感じませんでした。
編集が終わったときに、ファイルの保存のためや、編集画面から、
通常のターミナルの画面に戻るためにコマンドを打ち込むキー操作は必要であるものの、
基本的な編集は直感的に操作でき、Windosのメモ帳とか、Word(ワード)などと同じような感覚で使えました。

これに対して、Vimについては、初見ではどう操作すれば編集できるかわかりにくいです。

その主な理由は、Vimエディタでは、モードの切り替えという概念が存在することによります。

どういうことがというと、Vimを開いた状態では、
文字の追加入力のようなことはできず、
モードを切り替えるコマンドを打つことによって初めて、
ファイルに文字を打ち込んでいくことができる、
というのがVimの仕様なのです。

いきなりVimを開いた状態で、編集しろ、と言われても、
普通の人は混乱して何もできないでしょう。

この点、Emacsなら問題なく初めてでも編集はできるはずです。

いきなりVimが起動することがある

「いきなりVimを開いたら」なんて話をされても、
現実味がないので議論する意味がない、と思うかもしれません。

ところが、現実的に、突然、Vimの編集画面が立ち上がる瞬間というのが、あるのです。

先ほど、テキストの表示用コマンドを教わった話をしましたが、
そのコマンドとは、lessコマンドのことです。

実は、lessでテキストファイルを閲覧している最中に、
Vimが起動してしまうことがあるのです。

閲覧の際に、less画面では、ファイルの位置を移動するコマンドがいくつかあります。
一番下や一番上に移動したり、たくさんの行数を移動したり。
例えば、たくさんの行を進むには、スペースキーを押します。

そうした操作の際に、間違って、「v」のキーを押してしまうのです。

すると、急にこれまでのlessでの操作ができなくなります。

鋭い方はもうお気づきかもしれません。

この「v」を押す操作こそ、lessでファイルを開いている最中に、
そのファイルをVimで編集するための操作なのです。

このような状態になってときに、Linux初心者がどうなってしまうかというと、

パニックに陥ります。
そして、ターミナルごと閉じてしまい、仕方なく再接続をするのです。
これは煩わしいですね。

実際には、Vimから戻るためのコマンドも教わるので、
特に大きな問題はないのですが、
それでも、この出来事のために、Vimに対する第一印象が、
どうしても悪くなってしまいがちなのです。

まとめなど

結論としては、Vimが私の所属研究室という狭い世界では嫌われていた理由は、
Emacsに比べて直感的な操作が初見ではわかりにくいことと、
閲覧用のlessコマンドを使う際に、間違っていきなりVimでの編集が始まってしまうことがあるので、
そのときのトラウマで嫌いになってしまうことがある、
ということによるものだったと考えられます。

このような文章を書いた私ですが、現在ではエディタはVimを使っています。
なれると非常に便利なので、結局、一番長く使っています。

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