本記事は オルトプラス Advent Calendar 2023 の12/13の記事です。
アドベントカレンダーも折り返しを迎えました!
初めまして!
オルトプラスでSREをやっております安藤と申します。
社内と心の平穏を担えるエンジニアを目指して日々思考を廻らせております
◇はじめに
オルトプラスに入社してもうすぐ3年になります。
お恥ずかしながら入社時の私は業界経験も浅く、今でもまだまだ未熟さが抜けない部分も多々あります。
そんな私が、運や縁もあり、現在はSREチームのリード役を任せていただいております。
日々チームのために目を向け、あれこれ思考し、チームを良くしようと行動し、会社への影響も与えることも少なくもなくなってきた私が、入社してから今までの経験の中で変わってきた考え方について、お伝えできればと思います。
◇自己を高める
いきなりですが、この記事を読まれているあなたの仕事に対するモチベーションはなんでしょうか?
…プロジェクトを成功させてお金を稼ぐことでしょうか?
…最新の技術を用いてあれこれ業務改善することでしょうか?
…はたまた、たくさんの成果を出して上司に認められ、評価されることでしょうか?
じゃあ、安藤さんのモチベーションは何ですか?と聞かれたとしたら
迷わず今の私なら"人と繋がりを持つこと、他者に幸福感を与えられること"と答えます。
単純な話、人との繋がりが増え、私自身の成果で他者へ良い影響を与えることが喜びに繋がります。
どうしてこんな話をしているのだろうか?と思う方もいらっしゃると思いますが
私自身、モチベーションを理解することのメリットには、仕事に対してのやりがいや幸福感を増幅させることができると思います。
例えばの話…
私は、正直なところ、技術やお金には関心が薄い自覚があります…
新しいサービスが出ました、新機能で今までの〇〇が改善されるようになりました。
新しいプロジェクトで導入しましょう、という話になっても
…いいねぇ!とはなっても他の人ほどわくわくしません。
対応が功を奏して売上で〇〇万円上がりました、と言われても
…「やりました!」とはなっても、感激したり、心が高ぶることはそれほどありません。
成果や物事に対して関心が薄いというのは、どうしても生産性や仕事の質の向上感のなさは否めません。
では、これらモチベーションと繋げて意識的に考えたらどうでしょう?
新しい技術を導入 -> それによってカンファレンスやコミュニティ等に参加し、それによって人との繋がりを作る
お金を稼ぐ(売上をあげる) -> 成果を出して、お客さんとの信頼関係を作る
このように、関心がないことであっても自分のモチベーションに繋げることを意識するだけで、物事に対する向上心を得られるようになったと思います。
◇チームリーダーとして
モチベーションの話でもしましたが、もともと人と関わるのが好きで世話好きの私です。
チームリーダーを任され、同僚としてのサポート役ではなく、メンバーそれぞれが自走し、生産性をあげられるチーム作りを考えることになりました。
ただ、先頭にたってぐいぐい引っ張っていくというのもなかなか難しいところ…
そこで私自身どういうリーダーになりたいか考えた先が、サーバントリーダーシップという考え方でした。
サーバントリーダーシップとは
サーバントリーダーシップとは、リーダーシップを取る方法のひとつで、リーダーが自らをサービス提供者と見なし、チームや組織のメンバーの成長と福祉を最優先に考えながらメンバーにアプローチし、チーム運営をしていきます。
従来のリーダーが主導権を握り、意思決定を一方的に行う支配型リーダーシップとは違い、成長を促すことに重点を置き、チームワーク、協力、個人の発展を促進し、組織全体の健全な成長を目指します。
仲間に奉仕する
サーバントリーダーシップとして私が心がけていることいくつか記載します。
①観察
サーバントリーダーシップでは、チームや仲間を視点や心理的な感情を理解するため、些細な変化や動きを観察することが重要になってきます。安藤のほうでは、定例での報告を対話形式にしてみたり、1on1で面談するなどして、個人個人と話す機会を増やすようにしてみました。
プロジェクトが滞りなく進行しているか、SREメンバーのタスクの進捗状況を把握するのはリーダーとして当然やるべきことですが、その個人の内面まで意識を向けるようにしています。
・現在高負荷な状況になってないか?
・他のメンバーと人間関係は問題ないか?
・外部的要因で疲弊していないか?
どんな人間でもメンタルヘルスが低下していれば、必ずパフォーマンスに影響してしまいます。そうしたものもいち早く気づけるようになりたいと思っています。
②傾聴と説得
話し手に寄り添えるよう、傾聴の姿勢を取り入れました。話された内容が、たとえ受け入れがたい内容であってもすぐさま否定するのではなく、どうしてそのような考えに至ったのかを理解し、関心を持って聴くようにしています。
その上で、肯定できない場合にも、お互いが納得できるように、切り口を変えて話すよう心がけています。
③褒めること、感謝することを意識する
成果をあげたのみならず、周りに些細でも影響を与えられるようなことがあれば、できるだけ褒めるようにしました。その際、ただ褒めるだけではなく、必ず感謝の言葉と合わせて伝えるようにしています。
"〇〇してくれてありがとうございます"
”〇〇してくれたことですごく助かっております”
それでも本人が良かれと思ってた行動がよくないことを引き起こす場合もあります。
”〇〇してくれてありがとう、でもね…”
と、必ず行動に対する感謝は行った上で、進む道を正すようにしています。
サーバントリーダーシップを意識した上で
SREというのはその職種の性質上、少人数で幅広くさまざまな業務を行います。弊社でも、ひとりで複数プロジェクトを抱え、個々が独立して動いている状況でした。得意なことは千差万別、IaCが得意な人がいれば、コスト削減や監視や分析が得意…と、人によってさまざまです。このため業務の属人化やプロジェクト毎で品質に大きく差が出てしまうことがありました。
そんな私が、リーダーとして改善のために考えたことは、それぞれの好きなことや得意なことを活かせる、いわゆる強みを発揮できるチーム作りでした。メンバーがプロジェクトを横断して得意な分野を見るような体制にすることで、品質向上はもちろん、チーム内の連携をより強固にすることを目的としました。
でも、言うだけでは、簡単には物事は進みませんでした。メンバーは忙しく、手元の仕事で手一杯です。そこで、これまでに述べたことを意識し、構想を伝えつつ、各々のタスクを解消するため一人一人で会話する時間を増やすことに費やすようにしました。これにより、チーム内の関係は以前よりも良好になり、お互いが助け合えるチームになってきています。少しずつですが、改善の兆しを感じてます。
◇まとめ
今回記述した内容については、極々一部になります
…とはいえ、正直これで良いのかと悩みつつ、勉強しつつでもあり、答えに迷う日々でもあります。
またいずれ、変わっていったところを記事にしてお届けできればと思います。