Audiはここ数年でEVのレパートリーを増やしてきていて、現存の車種と同じ車格のEVを少しずつ増やしています。
少し前にコンセプトデザインが発表されたので、そこから将来の車のデザインがどうなっていきそうか勝手に考えてみます。
コンセプトカーはいくつかあるのでここからご覧ください。
ライトの役割
どのコンセプトモデルも、ヘッドライトの役割が変化しています。
例えばA6 Avant e-tronを見てみると
一見細くてLEDでデザインされた普通のライトに見えますが、このライトは前を照らすためのライトではなく、意匠としての存在になっています。前方を照らすライトはヘッドライト下のグリル端についており、ブラックアウトして目立たないようになっています。
Audiはどうもライトの役割を、車外に対して意思を伝えるためのものにしようとしているように思えます。
他のコンセプト-urbansphere-を見てみるとそれは顕著です。
これもA6と同じくヘッドライトはただの意匠で、実のライトはグリルの端にあるのですが、グリル全体にLEDが散らされていて、YouTubeなどで動画を探すと光がうごめくように点灯させることができることを確認できます。
テール部分も同じ思想でデザインされています。
これだけの面積をLEDで埋め尽くして、それが一様に光るのではなく色を変えたりアニメーションをつけたりすることで、外の世界とのコミュニケーションを図っています。特にurbansphereはそのコンセプトが強いです。
前を照らすライトの小型化と隠蔽
Audiのコンセプトに見るように、周囲を明るく照らすためのライトは技術的にも小さくできるようになり、表から見えないように隠すこともできるようになりました。
今までのライトは、あれだけの面積がないと明るく照らせないという制約から、その形を工夫してカッコよく仕上げていましたが、その制約から自由になれるようになってきています。
すると何ができるかというと、Audiのようにライトを別の用途に使ったり、単純にライトの面積を小さくできるようになります。
Audiは今までのヘッドライト形状を残しながら新しい用途への変貌を遂げようとしていますが、個人的にはもっとシンプルな方向にデザインが進んでも面白いと思っています。
ヘッドライトがないデザイン
僕はデザイナーでもなければ絵を描く道具を持っていないのでここに示せませんが、周囲を照らすライトを隠せるようになったのなら、思い切ってヘッドライトのないデザインの車が出てきても面白いなと思います。
EVは部品点数も少ないので、ヘッドライトを高い位置に置かなくてもいい(前方照射用のライトはある程度高い位置出なければいけない)ということになれば、ボンネット形状をより空力的に有利な形状にできるはずです。
Appleの車が気になる
勝手な憶測ですが、こういうことをしてきそうな会社として思い浮かぶのはAppleじゃないでしょうか。
性能とか車の品質がどうかは置いといて、デザインがどうなるかは注目したいところです。