具体的に言うと「仕事上のキャリア」について、どういう風に捉えれば良いのか、自分の中で一つ腑に落ちることがあったので、自分への教訓としてメモ。
悩み相談的に言うと、「自分が数年後になっていたい姿が描けなくて…」というもの。しっかりとしたビジョン(自分の理想像)が描けていれば、それに向かって日々やるべきことが定まっていく。そうなってない現状に漠然とした不安を感じていた。つまり、ビジョンを描けていなくて、その結果、身動きが取れなくなっている状態。今思えば、一つの考え方に固執していたように思う。前提として、明確なビジョンがある人はそれに向かって突き進んでいけば良くて、それがない人を対象にしていることは補足しておく。
ポイントは、仕事において、自分の幸福度を高める要素は何なのか考えること。例えば、「優秀な人たちが集まる場所で働きたい」という思いがあったとして、その環境にいるためには、自分も優秀である必要があり、そうなると日々の学びが重要になる。「自分がどのような姿になっていたい」ではなくて、「自分はどういう状態でありたいのか」を考えて、その状態でいるためには何が必要なのか。この発想の転換は、オブジェクト指向設計に通じるものがあると思う。オブジェクト指向設計の考え方として、クラスではなくメッセージに着目するという教えがある。「何をクラスにするべきか」考える際に、「これは何者なんだ?」ではなく「これは何がしたいんだ?」という問いから、その役割を明らかにして、結果何者なのか定義していくという思考の流れ。
また、自分が優秀であれば、当初の不安は解消されているはず。その不安の背景には「このままだといつか御役御免になるのでは」という思いがある。自分が優秀であれば、環境に依存することなく、必要な時に環境を変えることが出来る。様々な理由で環境を変えたいと思った時に、その選択肢が多いほど幸福度が高い選択を行える可能性が高まる。もう少し抽象化すると、これは不確実性に対する一つの向き合い方なのだと思ったりもした。