はじめに
みなさん、こんにちは。
Kompiraエバンジェリストの冨です。
本記事は「運用自動化プラットフォーム Kompira Enterprise」をインストールして実行するまでの手順を解説します。
"Kompira Enterprise"とは?
システム運用の自動化を実現するための、手順書の自動実行やシステム間の情報連携などを行うソフトウェアです。
RBA(Run Book Automation)やRPA(Robotics Process Automation)などのカテゴリ―に属するもので、作業担当者の操作手順をスクリプト化して自動実行させたり、運用監視システムなどからの通知情報を元に、調査作業/対応作業/通知/記録などを自動で行う事で、システム管理者、運用者の業務負荷を軽減します。
稼働環境
本稿を記載している時点(2023-09-28)の情報となります。
Red Hat Enterprise Linux (RHEL): 8系(推奨)または 7.6 以上(代替)
CentOS: 7.6 ~7.9(代替)(※8系はCent OSサポート終了に伴い、サポート外)
CentOS Stream: 8(代替)
Amazon Linux 2(代替)
がインストールされたサーバーが必要になります。オンプレ、クラウド環境のいずれでも大丈夫ですが、パッケージのダウンロードが必要になりますので、インターネットへの接続が必要になります。
アプリケーションの機能の性質上、管理対象の業務用サーバーに対して、IP reachableな環境に設置する必要があります。
またPython3.6が必要です。
最近の稼働環境に関しては、以下の製品仕様情報をご参照ください。
https://support.kompira.jp/enterprisespecificationinfo/
ソフトウェアのダウンロード
KompiraをインストールするURLをご案内いたしますので、下記フォーム「Kompira評価版お申込み」より「ご希望の評価版」にKompira Enterpriseを選択して、申請をお願いいたします。
https://www.kompira.jp/trial/
※利用規約は、https://www.kompira.jp/Kompira_terms.pdf
をご参照ください。
tar ballの展開~インストーラーの起動
以下の例ではバージョン1.5.4 post5 での例です。ダウンロードされたバージョンによってファイル名、ディレクトリ名は読み替えてください。
$ tar xvfz kompira-1.5.4.post5-bin.tar.gz
$ cd kompira-1.5.4.post5-bin
$ sudo ./install.sh
"Finish"メッセージが表示されれば終了です。
****: Finish: Install the Kompira (status=0)
ブラウザでのアクセス~認証
サーバーのアドレスに対してブラウザでアクセスします。(httpsのプライバシー警告が表示された場合は、適当な証明書をインストールするか、ブラウザ側での例外対応などを設定してください。)
以下のようなログイン画面が表示されれば成功です。
初期ID,パスワードは"root", "root"になっています。
ログインが完了しましたら、自動化ジョブフローを書く準備が整いました。
ライセンスの登録
Kompira Enterpriseの利用はライセンス登録が必要となります。
license@kompira.jp
にタイトルを「Kompira評価版申請【お客様会社名】」としてご請求ください。
- 会社名
- ご担当者様
- ご希望の利用期間: YYYY/MM/DD ~ YYYY/MM/DD
- ハードウェアID:「NODE:*******」
※「ハードウェアID」は下記の「設定>ライセンス登録」画面の「ライセンス情報」に記載の内容を転記してください。
ライセンスファイル(*.lic)を入手しましたら、以下の手順で登録を行います。
- 設定>ライセンス登録
- 「編集」をクリック
- ライセンスファイルの「ファイルを選択」ボタンより、*.licファイルを選択します。
- 「保存」をクリック
- 以下の様に登録が出来ましたら完了です。
Kompira Enterpriseの製品情報
https://www.kompira.jp/
サーバーやネットワーク機器などの運用を自動化するための連携処理基盤ソフトウェアです。
運用手順書の操作作業の自動化、監視ツールやメールなどをトリガーにした保守作業の自動実行など、独自のKompiraジョブフロー言語を用いたスクリプトを用意する事で、個々の機器やワークフローにきめ細かく対応する事が可能です。