LoginSignup
3
1

More than 5 years have passed since last update.

cloud9環境でMovableTypeサイト制作① -導入-

Last updated at Posted at 2016-04-09

MovableTypeを手っ取り早く体験するために、cloud9を利用しようという試みです。
※勉強しながらの執筆のため、多々至らない点があるかと思いますのでご了承ください。

1. MovableTypeの利用申請

今回は個人的に使用するので、個人無償版をダウンロードします。
まず、下記URLにアクセスして申し込みをしてください。
https://www.sixapart.jp/inquiry/movabletype/personal_download.html

するとメールが届き、メール本文にMovableTypeのダウンロードURLが記載されています。

2. cloud9でMovableType用のworkspaceを作成

まず、cloud9のページにアクセスし、自身のアカウントでログインする。次に「Create a new workspace」をクリックします。

作成画面では、下記の例のように好みのWorkspace名を記載します。「Public」を選択するとインターネット上に公開されてしまいますので、公開せずに使用したい場合は「Private」を選択します。(ただし、「Private」は無料使用の場合は1アカウントにつき1つまでしか作成できません)また、MovableTypeはCloud9では公式サポートされていないため、自分で環境を構築します。なので、templateでは「Blank」を選択しています。
全ての入力が完了したら、「Create workspace」ボタンをクリックします。

3. Mysqlの設定

MovableTypeではMysqlを使用するので、下記のようにターミナルからコマンドを入力します。

下記コマンドでMysqlを起動し、バージョンが表示されることを確認します。

cloud9
mysql-ctl start
mysql -u <youruser> -D mysql -e "SELECT version()"

次に、MovableType用の「ユーザ」「パスワード」「DB」を作成します。
ここではそれぞれ「mtuser」「mtpassword」「mt」として作成しています。
※あくまで例ですので、パスワードについてはより複雑なものを設定することをお勧めします

cloud9
mysql -u <youruser>
GRANT ALL PRIVILEGES ON *.* TO mtuser@localhost IDENTIFIED BY 'mtpassword' WITH GRANT OPTION;
\q
mysql -u mtuser -p
create database mt character set utf8;
show databases;
\q

show databasesの結果に「mt」が表示されていれば成功です。

4. MovableTypeのダウンロード

下記コマンドでMovableTypeをダウンロードし、適切に配置していきます。

cloud9
cd /home/ubuntu/workspace/
wget ***.zip
unzip /home/ubuntu/workspace/MT-6.2.4.zip
mkdir -m 775 cgi-bin
mv MT-6.2.4 ./cgi-bin/
mv /home/ubuntu/workspace/cgi-bin/MT-6.2.4/ /home/ubuntu/workspace/cgi-bin/mt
mv /home/ubuntu/workspace/cgi-bin/mt/mt-static/ /home/ubuntu/workspace/

コマンドの入力が終了した段階で、「/home/ubuntu/workspace/cgi-bin/mt/」のようにMovableTypeが配置されていれば成功です。

5. cgiの使用設定

MovableTypeの配置まで終了しましたが、このままでは「cgi-bin」配下のcgiを実行することができません。下記コマンドを入力し、cgiが使用可能となるようにしましょう。

cloud9
sudo a2enmod cgi

次に、apache2の設定ファイルを下記のように修正します。
設定ファイルは「/etc/apache2/conf-available/serve-cgi-bin.conf」に配置されています。

serve-cgi-bin.conf(修正前)
        <IfDefine ENABLE_USR_LIB_CGI_BIN>
                ScriptAlias /cgi-bin/ /usr/lib/cgi-bin/
                <Directory "/usr/lib/cgi-bin">
                        AllowOverride None
                        Options +ExecCGI -MultiViews +SymLinksIfOwnerMatch
                        Require all granted
                </Directory>
        </IfDefine>
serve-cgi-bin.conf(修正後)
        <IfDefine ENABLE_USR_LIB_CGI_BIN>
                ScriptAlias /cgi-bin/ /home/ubuntu/workspace/cgi-bin/
                <Directory "/home/ubuntu/workspace/cgi-bin">
                        AllowOverride None
                        Options +ExecCGI -MultiViews +SymLinksIfOwnerMatch
                        AddHandler cgi-script .cgi
                        Require all granted
                </Directory>
        </IfDefine>

そして下記コマンドで全cgiファイルに実行権を与えます。

cloud9
sudo find /home/ubuntu/workspace/cgi-bin/ -name "*.cgi" | xargs chmod +x
sudo a2enmod cgi

6. MovableTypeの設定ファイル修正

必要かどうかは不明ですが、下記2ファイルについて修正しておくとエラーがでないという話がありましたので、ここで下記のように修正しておきます。

mt.cgi
use strict;
BEGIN { $ENV{'MT_HOME'} = '/home/ubuntu/workspace/cgi-bin/mt/'; } 
use lib $ENV{MT_HOME} ? "$ENV{MT_HOME}/lib" : 'lib';
use MT::Bootstrap App => 'MT::App::CMS';
mt-upgrade.cgi
use strict;
BEGIN { $ENV{'MT_HOME'} = '/home/ubuntu/workspace/cgi-bin/mt/'; } 
use lib $ENV{MT_HOME} ? "$ENV{MT_HOME}/lib" : 'lib';
use MT::Bootstrap App => 'MT::App::Upgrader';

引用:【MT】MT5.0x インストール時のエラー対処法

7. MovableTypeのインストール

「Run」>「Run with」>「Apache httpd(PHP, HTML)」でapacheを起動します。

起動が完了したら、下記URLにアクセスしてください。

「MovableTypeにようこそ」と書かれた画面が表示されるので、スタティックウェブパスに「https://movabletype-project-your-username.c9users.io/mt-static/ 」と入力し、「開始」ボタンを押下します。

ここでは「次へ」をクリックしてください。オプションのPerlモジュールを入れたい方は、各自で入れてみてください。

データベースはMysqlを選択し、「データベース名」「ユーザー名」「パスワード」にそれぞれ「mt」「mtuser」「mtpassword」と入力してください。
※3節で独自の名前等を付けられた方は、そちらを入力してください。

メールの設定ですが、デフォルトだと(多分)メールは飛ばないので、適当に設定しておいてください。ここでは、メールの設定については深く記載しません。

ここまで特に問題なければMovableTypeの設定は無事終了(のはず)です。

続いてアカウントの作成となります。MovableTypeの管理者アカウントなのでパスワードには複雑なものを設定しておくとよいです。
※WorkspaceをPublicで作成している人は特に

ウェブサイト名やテーマを変更したい人はここで各自変更してください。

ここでインストールは終了となります。

では設定したアカウントでログインしてみましょう。

下図のような画面が表示されれば、ログイン成功となります。

8. おまけ

下図のようなエラー画面が出た人はいますか?

「/etc/apache2/conf-available/serve-cgi-bin.conf」を編集した後「sudo a2enmod cgi」するのを忘れていませんか?設定変更が反映されていない可能性があります。

9. 参考

MovableTypeを入れてみましたが、cloud9特有の面倒な設定が少しありましたね。。

初めてだったので、色々と参考にさせていただきました。
こんな記事読むより公式ページを見たほうが早い気もしますね。

参考:Movable Type 6 ドキュメント

3
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
1