IBM Watson Summit 2016のあるセッションでLinux Foundation 日本ディレクタのLinux Foundation 福安徳晃さんの話がとても興味深かった。よく知られている事もふくめて備忘録:
Linux Foundation
現在30以上のOSSプロジェクトがFoundationで推進されている
・Linux Kernel開発のために立ち上がったFoundationであるが、現在はOSS開発ノウハウ自体を様々な技術開発にも展開すべく活動を多角化
・空軍が使う用途で開発したリアルタイム機能を実は金融機関でも利用される事例がある
・つまりOSS開発の最大のメリットはマルチインダストリーが関与する事
・思わぬ機能が全く予想しなかった業界に適用される事がある
具体的には、US Navyの軍事機器向けに必要とされていたリアルタイム性の機能が、結果的に金融機関のトランザクション処理に非常に有効であった例がある。
OSS開発はマルチインダストリーでマルチファンクション。最近、OIV(オープンイノベーション)で外部の開発力やアイデアを活用することで自社の課題を解決し、これまでにない価値を生み出すことが特に大企業では求められている。これによって、これまで自社単独で進めていた研究開発を迅速かつ効率的に行えるということ。
US Navy Builds a Stealth and Linux-Powered Zumwalt Class Destroyer
こう考えると、オープンイノベーションはマルチインダストリーで実現されるべきなのかもしれない。