はじめに
ご存知の通り、RubyはMac以外で使うと導入に大変手こずる。
4時間の格闘の末、ようやくrbenvでWindows上にRuby環境を構築できたので、その方法をまとめる。
準備
Windowsとは書いたが、Windowsネイティブ環境ではまともなrbenvは存在しない。
このため、Windows Subsystem for Linuxを用いて、Ubuntu環境をWindows上に構築するのが良い。
その方法は本記事では割愛し、以降はUbuntu環境は構築できているものとして手順を説明する。
手順
1. rbenvのインストール
これは適当なパッケージマネージャを用いて普通に行う。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install rbenv
2. gcc-6のインストール
なぜこれが必要か?古めのRubyは標準で入っているgcc-7ではビルドできないのである。参考
$ sudo apt-get install gcc-6
3. OpenSSL 1.0のインストール
なぜこれが必要か?古めのRubyはOpenSSL 1.1に対応していないためだ。参考
$ sudo apt-get install libssl1.0-dev
4. Rubyのインストール
ここまでの前準備をすれば、Rubyをインストール可能である。
ただし、CC
オプションでコンパイラを gcc-6
に設定することを忘れてはならない。
$ CC=/usr/bin/gcc-6 rbenv install 2.3.1
なお、Ruby2.4以降はCC指定なしでインストールできるようだ。適当に試してみよう。
5. rbenv関連のパスを通す
~/.profile
に下記を追記する。
export PATH="$HOME/.rbenv/shims:$PATH"
eval "$(rbenv init -)"
shims
フォルダは、bin
という名前である場合もあるようだ。
実際の環境ではしっかりと確認しておこう。 ls ~/.rbenv
追記した後は、適用するのを忘れないこと。
$ source ~/.profile
確認
これで導入は完了しているはずだ。
適当に切り替えてみて、Rubyが所望のバージョンになっていることを確認しよう。
$ rbenv versions
* system (set by /home/owner/.rbenv/version)
2.1.4
2.3.1
$ rbenv global 2.3.1
$ ruby -v
ruby 2.3.1p112 (2016-04-26 revision 54768) [x86_64-linux]
面倒な環境構築もこれで終わりだ。使い倒してやろう。