この記事について
記事に書くこと
- Cloud Quest が実際どんなコンテンツなのか
- Cloud Quest でどんな体験ができるのか
- 私主観で, Cloud Quest の活用方法
記事に書かないこと
- 今回取り扱うシナリオに関わる AWS の機能、および技術の詳細
Cloud Quest とは
[公式] https://aws.amazon.com/jp/training/digital/aws-cloud-quest/
- AWS 資格を取得することを目標とした学習コンテンツ
- SIM シティみたいなかんじで、街の中に課題を持った人々がおり、それらをクエストとして解いていく
- 資格ごとにロードマップ(チャプター的なの)があり、Practitonar コースは無料
- Cloud Lisence はとにかく問題を解くのに対し、こちらは AWS 上で実際にシステムを構築する
- 私が AWS 未熟なので詳しいことは言えませんが、クエストごとに必要最低限の権限を与えられたアカウント(ロール?)が発行される
悪用はできなささそう
- 私が AWS 未熟なので詳しいことは言えませんが、クエストごとに必要最低限の権限を与えられたアカウント(ロール?)が発行される
- 最近日本語対応されました。AWS ドキュメントにちょくちょく出てくる苦しい直訳は Cloud Quest には出てこないです。
実際に1つクエストをご紹介
基本的な流れは
- 👥 街を練り歩き、課題を持っている人に遭遇 (=クエスト)
- 👂 クエスト内容を聞き、課題解決のための AWS 構成図が表示される
- 🧑💻 構成図通りに構築するための説明スライドが表示され、実際に自分で構築してみる
- 💯 最後に構築したリソースの id を入力して、「要件を満たしているか」を判定してくれる
- 🌇 クエストクリアの報酬を受け取り、街が発展
といったもの。 1 と 5 の SIM シティ要素要る?
1. マップを練り歩き、課題を持っている人に遭遇 (=クエスト)
街中に大型動物が練り歩く世界線
2. 👂 クエスト内容を聞き、課題解決のための AWS 構成図が表示される
こんな感じで CPU と対話します。やめ太郎 さん風に要約すると
顧客「我が社のオンプレ RDB の管理がしんどすぎてうちのエンジニアがヒイヒイ言うてんねん」
顧客「どうにかしてくれへんか」
ワイ「AWS でどうにかできるで」
ワイ「複数、最低でも2つの AZ に RDB インスタンス設置するのが基本やな」
顧客「パフォーマンス2倍ちゅうことか!?」
ワイ「や、障害に強くなるってことや」
顧客「でもパフォーマンスも大事で、特に読み取りが多いねん」
ワイ「じゃあ読み取り専用のインスタンス作るわ」
ということで
が目標になります。
超簡素ではあるものの「ビジネス側の要件を起点としてシステムを構築」することができる -> 実務っぽさが出る
ちなみに 1 度クエストを承諾すると、顧客は永遠に進捗を尋ねてきます。怖い
3. 構成図通りに構築するための説明スライドが表示され、実際に自分で構築してみる
このクエストの概要が説明され、最終的に目指すアーキテクチャが示されます
また、クエストが始まると同時に AWS の一時的なアカウント・環境が渡されます。
- すでに基本的なところ (すでに達成済みのクエストで構築した要素) は構築済みで、今回の要件の肝となるところから始まります
「じゃあ、あとは自分で頑張ってね」というのは流石に酷なわけで、
- 構築する全体像のうちの 「7割程度を丁寧なスライドで解説」
- 残りの「3割」を自力で行う
といった流れになります
上記はRDB インスタンスの作り方解説の資料
ということで
- VPC と subnet の最低限の構成
から
- マルチチージョンに RDB インスタンス構築
- リードレプリカの作成
までを行うことができました
4. 最後に構築したリソースの id を入力して、「要件を満たしているか」を判定してくれる
ベースとなる DB と、リードレプリカそれぞれの 識別子 を入力し、判定してくれます
5. クエストクリアの報酬を受け取り、街が発展
所感
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「資格は取ったけど、実際実務に活かせる自信ない」といった方にすごくオススメ
- 資格取る前でもオススメです
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初学者が「うっかりコストのかかる構築をして高い請求される」といったことも起きないので、安心して取り組める
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画面キャプチャが今の所最新で「資料にはそう書いてるけど、実際コンソールにはそんなのないんだけど」といたことはなかった
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例えばインスタンス設定で「なぜその選択・値にしたのか」といった説明はあまりないので、深掘りたい場合は自分で調査する。
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調査するきっかけを見つけられる、と捉えるべき
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当然ですが、ただ指示された通りにやるだけではあまり定着しません。各設定の理由を考察して資料の展開を予測するくらいの考察をしながら進めるとめちゃよいコンテンツになります!