見出しを読んでください。ノウハウがわかります。
GoogleのTechnical Writing資料を読んでみました。個人的にグッときたコツを、英文の書き方に関わるものにフォーカスしてまとめてみました。
※ぼちぼち更新していきます。
There文はprovideにしよう。
There文は主語が不明瞭です。providesで置き換えるのが手っ取り早いです。使っている名詞を動詞にできないか考えるのもよい作戦だと思います。
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There is no creator stack for the main thread.
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The main thread does not provide a creator stack.
this, thatの後には名詞を付けよう。
指示語がどこを指しているのか明確である方が読みやすいです。ThisやThatは使う場面が多いので、wordyにならない範囲で名詞を付け足しましょう。
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Running the process configures permissions and generates a user ID. This lets users authenticate to the app.
⭕️
Running the process configures permissions and generates a user ID. This user ID lets users authenticate to the app.
SV形で書こう。受動態は避けよう。
読み手は主語を考える必要がなくなるため、読むスピードが上がります。二つの文の違いはこの動画でよく表現されています。読み手に考えさせるのをやめましょう。箇条書きにするときも混ぜない方がよいようです。
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Only one experiment per layer is selected by the Frombus system.
⭕️
The Frombus system selects only one experiment per layer.
意味の狭い動詞を使おう。
be動詞、happen、occurに逃げないでください。動詞は英語の核です。意味の狭い動詞、意味の強い動詞を使って文章を作りましょう。codicが助けになるかもしれません。
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Compiler errors occur when you leave off a semicolon at the end of a statement.
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Compilers issue errors when you omit a semicolon at the end of a statement.
thatとwhichを使い分けよう。
説明しないと意味が通らない場合はthatを使いましょう。
情報を付け加える(なくてもよい)場合はwhichを使いましょう。カンマを直前につけるのを忘れずに。
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Python is an interpreted language, which Guido van Rossum invented.
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Fortran is perfect for mathematical calculations that don't involve linear algebra.
表には導入の文章を書こう。
情報の羅列に文脈を与えましょう。followingがキーワードになります。文の終わりはコロンで閉じます。
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The following table summarizes our product's features against our key competitors' features:
1段落の目安は5文。What, Why, Howの順で書こう。
読み手に何を伝えたいのか。読み手はなぜこの情報が必要なのか。読み手がこの情報をどう使えるのか。を1つのパラグラフに5文ほどでまとめましょう。
Source
背景と後書き
一人で書いたプログラムをpythonに馴染みのない人に使ってもらう。その結果、チーム内のスプレッドシート業務を効率化する。というのがここ最近の私の目標です。
ただでさえ取っつきにくいと思うので心理的な壁をなくしたいのですが、英語で仕事をしているチームメンバーがどういう形で書いたら読みやすいのかわからない。。というのがこの記事を書いた動機でした。
このGoogleの資料は英語の教材としてもよいのではと思えるものでした!全体を通してSV形が徹底されていたので、「そうやって簡単に言えるんだ」と思える文章の発見がありました。読んでいて楽しかったです。