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【個人開発】SEO対策頼りのマーケティングで大失敗した話...市場選定・SNS は大事

Last updated at Posted at 2025-08-28

こんにちは、とまだです。

本業はフリーランスエンジニアです。

趣味で個人開発しつつ、Udemy講師、Youtube、note などで情報発信もしています。

お伝えしたいネタは無限にある中、今回は 個人開発 に焦点をあてましょう。

みなさんは個人開発でWebサービスを作ったはいいけど、「アクセスが全然増えない...」と悩んでいませんか?

私は最近、TOEIC学習サイトを作ってSEO対策だけで集客しようとして、厳しい現実を突きつけられました。

今回は、2ヶ月間の運用による失敗から学んだ「個人開発でもマーケティングは絶対に必要」という教訓についてお話しします。

忙しい人のために要約

  • TOEIC Part5, 6に特化した学習サイトをSEO対策だけで2ヶ月運用
  • 4,000ページ近くのコンテンツを生成したが、1日の検索流入は10件程度
  • SEO対策用コンテンツにはアクセスがあるが、肝心の練習問題機能には流入せず
  • 機能やUXで勝っても、流入がなければ土俵にすら立てない
  • SEOだけでなく、SNSマーケティングとセルフブランディングが重要

なぜSEO対策だけで勝負しようとしたのか

個人での宣伝って、本当に大変なんですよね。

SNSで毎日投稿して、いいね回りして、フォロワー増やして...。
本業もあるなか、そんな時間と労力を継続的に捻出するのもなーと悩んでいました。

そこで考えたんです。

「SEO対策で一度Google検索上位を取れば、あとは自動的に人が来続けるんじゃないか」

これがうまくいけば、SNSでのマーケティングが不要になります。

そこで、Google検索からの流入だけでどこまでできるか、試してみることにしました。

これが甘い考えだったことは、後で痛いほど分かりました。

作ったサービスと実施したSEO対策

作った英語学習サイトの概要

TOEIC Part5, 6に特化した学習サイトを開発しました。

image.png

既存でも似たようなサイトはありましたが、リサーチから以下の問題点を発見します。

  • 問題数が少ない(多くて100問程度)
  • 復習機能が弱い
  • UXが古い

これらを解決すれば「量とUXで勝てるのでは?」と考えました。

ざっくり言うと、実装した機能はこんな感じです。

  • 約10,000問の練習問題
  • 16種類のカテゴリ分類
  • 弱点分析機能
  • 30問10分の模擬試験モード
  • 詳細な解説で復習もスムーズ

image.png

我が子可愛さもあるものの、機能やコンテンツ量だけでいえば既存サイトと比べて遜色ないという自負がありました。

徹底的なSEO対策

SEO難易度が低く、検索数もある程度あるキーワードを狙いました。

実施した施策:

  1. キーワード選定:ロングテールキーワードを中心に選定
  2. コンテンツの大量生成:約4,000ページのインデックス可能なページを生成
  3. 技術的な最適化:メタデータ、構造化データ、Core Web Vitalsの改善

全部はお見せできませんが、ラッコキーワードを使ってキーワード選定をしています。

image.png

また、SEO対策としては特に工夫したのは、練習問題自体をSEO対策のコンテンツとして静的生成したことです。

言うなれば アプリとしての機能自体がSEO対策になる という狙いです。

これにより、Googleに「大量のTOEICコンテンツを持つサイト」と認識させる狙いがありました。

2ヶ月後の厳しい現実

アクセス数の実態

そして2ヶ月経った今、鳴かず飛ばずで1日あたりのサイトアクセスは50件程度です。

image.png

そのうち、一番期待していたキーワード検索からの流入は10件前後にとどまっています。

image.png

しかも、最も衝撃的だったのは別の点です。

SEO対策用のコンテンツ(記事など)にはアクセスがあるものの、肝心のアプリ機能(TOEIC練習問題)にはほぼ流入がない。

つまり、情報を調べに来た人はいても、サービスを使う人はいなかったんです。

アプリ機能への誘導も取り込んでいましたが、効果が出ていません。

これでは、仮にSEO対策がうまくいったとしても意味がないです。

なぜ伸びなかったのか

TOEIC関連はそもそもレッドオーシャンで、競合が強いということは最初から分かっていました。

それでも、TOEICの練習問題は需要が高く、既存サイトの体験があまり良くないというリサーチ結果から「勝てる」と判断したんです。

でも、現実は違いました。

仮に機能の質やUXで勝っていたとしても、それは流入があって初めて土俵に立てる。

そもそも流入される勝ち筋がなければ、いくら機能が良くてもダメだったんです。

SEOだけに頼ることの限界

「SEO対策を施してから3ヶ月はかかる」という説もありますが、2ヶ月経った今でも勝手に伸びる様子はありません。

そして、個人開発においてSEOだけに頼ることの本質的な問題に気づきました。

毎回ゼロからのスタート

SEOやASO対策だけであれば、新しいアプリを作るたびにゼロからマーケティングの土台を作らなければいけません。

新しいドメイン、新しいコンテンツ、新しいキーワード...。
すべてが毎回リセットされるんです。

これって、個人開発者にとってはかなり非効率ですよね。

SNSマーケティングの重要性

一方で、個人として知られていれば、それだけで興味を持ってくれる人が出てきます。

「この人が作ったサービスなら使ってみようかな」

そんな信頼関係があれば、SEOで苦労しなくても初動のユーザーを獲得できます。

つまり、セルフブランディングとSNSの地道な活動が、実はSEOより重要かもしれないと気づいたんです。

セルフブランディングの矛盾と課題

ただし、ここにも気をつけないと矛盾がありそうです。

セルフブランディングやSNSの地道な活動により集まってくれる人が、必ずしもユーザーになるとは限らないんです。

例えば、「個人開発やってます!」でSNSを見てくれるフォロワーがたくさん集まったとして、「TOEIC学習アプリ作りました!」と発表しても、フォロワー全員がTOEIC学習に興味があるわけではありません。

これは今後の課題として、まだ模索中です。

ですが、少なくとも「誰も知らない」状態よりは、可能性があるはずです。

学んだ教訓:マーケティング戦略なしに作るな

この経験から得た最大の学びは、

要件・機能を考える前に「使ってくれる人を呼び込む戦略が見えているかどうか」が大事

ということです。

それは、SEOだけではなく、SNSを活用したマーケティングも含みます。
むしろ、個人開発においてはSNSの方が重要かもしれません。

今後は、何か作りたい機能やアプリのアイデアを思いついても、マーケティングがスムーズに進む戦略(勝ち筋)を立てられなければ、容赦なくアイデアはボツにすることにしました。

まとめ:個人開発でもマーケティングは必須

2ヶ月間のSEO対策だけでの運用で学んだこと。

それは、個人開発でもマーケティングは絶対に必要ということです。

機能が良ければユーザーが来る、というのは幻想でした。

これからの個人開発では、以下の点を意識すべきだと思います。

  1. 競合が強い市場は避ける:レッドオーシャンでは個人は勝てない
  2. SEOだけに頼らない:複数のチャネルを持つことが重要
  3. セルフブランディングの構築:長期的な資産になる
  4. マーケティング戦略を先に考える:作ってから集客方法を考えるのは遅い

「良いものを作れば売れる」という考えは、個人開発においては通用しません。

「どうやって見つけてもらうか」を最初に考える。

これが、今回の失敗から学んだ最大の教訓です。

同じように個人開発で悩んでいる方の参考になれば幸いです。

そんな学びをたまに呟いていますので X もフォローしていただけると嬉しいです。

また、Youtube で AI 駆動開発の動画も出してます!!!
特に Claude Code で個人開発する方には役立つ動画をよく出しているので、チャンネル登録して応援していただけると励みになります。

あわせて読みたい記事

個人開発でアクセス増加がうまくいった時の記事

今回は失敗談でしたが、マーケティングがそこそこうまくいっているパターンもあります。

こちらは SEO 対策の効果はありつつも、X での宣伝もしていたので、相乗効果が大きかったんだろうなと思います。

とはいえ、こちらは SEO 対策だけで今でも月1万円ぐらいは収益が出ているので、うまくいっているパターンです。

競合の少なさが要因として大きいような気がします。

今後の個人開発で役立つ記事

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