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【IT未経験向け】インフラエンジニアのキャリアパス【現役インフラエンジニアが解説】

Last updated at Posted at 2021-08-24

はじめに

  • インフラエンジニアとしてどうキャリアを積んでいけばよいか悩んでいる

  • そもそもインフラエンジニアとして何がしたいか、どんな職種があるのか分からない

  • 最短で効率よくキャリアをアップさせる方法を知りたい

このような悩み、疑問に答えます。
本記事を読むと下記についてのことが分かります。

  • インフラエンジニアのキャリアを知る

  • インフラエンジニアとして目指すべきキャリアの方向性が分かる

  • 結論はクラウド(AWS)エンジニアを目指すべき

記事の信頼性

筆者はAWS経験5年程度です。AWS資格は5冠達成しました。
現在は大規模ECサイトのAWS運用を任されるようになっています。

インフラエンジニアの職種

まずはインフラエンジニアとしてどんな職種があるのか、その職種でどんな知識が必要かをざっくり紹介します。

職種共通知識

基本情報処理技術者レベルの基礎知識は必須です。
基本情報技術者試験(FE) ~ ITエンジニアの登竜門~

どんな職種でもまずは運用・保守から入り、構築→設計→要件定義→提案の順序で経験するのが効率が良いと思います。
※運用を経験することで何のために構築するのか分かる。
 構築を経験することで何のために設計するのか分かる。
 のような流れです。

ネットワークエンジニア

ネットワーク機器やネットワークに関する深い知識が求められる。
FW製品やロードバランサー、ルータ、スイッチなどの設計を行います。
ただクラウド需要の高まりにより、ネットワークしか知らないエンジニアのニーズは減少傾向にある
(クラウドの場合はそこまで高いネットワーク機器の知識が要求されない)

ネットワークエンジニアの将来性は?市場価値を高める方法を解説

ただのネットワークエンジニアはもういらない?

→従来のネットワークエンジニアには将来性はない
 クラウドスキルが必須のようなことが記載されています。

データベースエンジニア

データベーススペシャリストの業務を理解する

データ管理者(DA:Data Administrator)が「概念データモデル」「論理データモデル」の設計を行い、これを基にデータベース管理者(DBA:Database Administrator)が「物理データベース」の設計を行います。

インフラエンジニアはDBA側です。

DBAは業務知識ではなくデータベース製品に関する深い知識が求められます。
性能改善業務が多い印象。(DBは性能改善系の機能が整っている分、WebやAPの性能改善よりやりやすい)

サーバエンジニア

ハードウェアから仮想化、OS、ミドルウェア、セキュリティ、クラウド(AWS、Azure、GCPなど)などネットワークエンジニア、データベースエンジニアと比較して幅広い知識が求められる
セキュリティはセキュリティエンジニアの領域として定義されている情報もありましたが、筆者の経験上はセキュリティもサーバエンジニアが担当します。

ITアーキテクト

サーバ、ネットワーク、データベース、開発(プログラミング)の知識を高いレベルで持つ、インフラエンジニアの上級職種です。
私が一緒に仕事をしたITアーキテクトの方は、開発エンジニア、インフラエンジニア(私含む)が8人くらいで1週間かかって解決できなかったことを1人で2時間で解決されていました。
全てを知っているということの重要性を実感した経験でした。

プロジェクトマネージャ

技術的なスキルはそこまで求められません。(全くないとつらいですが)
マネジメント系のスキル全般が求められます。
これはIT業界以外の職種でも同様のことが求められると思うので、ここでは深く解説はしません。

おすすめのキャリアパス

筆者もそうでしたが、特にやりたいことが決まっていない方はコスパが良い(勉強コストが低くて稼げる)職種をおすすめします。
※ネットワークが好き、データベースがどうしても好きといった方は好きなことを突き詰めるのが一番効率良いと思います。
筆者が考えるコスパが良い職種を紹介します。

筆者の経歴

2012年 インフラほぼ未経験でサーバエンジニアとして設計・構築案件に参画。

2016年 初のクラウド案件(AWS)でサーバエンジニアとして要件定義、設計案件を担当

その後はひたすらAWS案件(提案~運用まで)、たまにネットワーク、データベース案件。
※2、3年で現場変わっていますが、AWSエンジニア不足は顕著なので、AWS案件に入れないということは現状ないです。

結果として

  • サーバエンジニア周りの知識
  • クラウドの知識
  • ネットワーク、データベースエンジニアの浅い知識

がつきました。
最初のインフラ未経験のころはひたすら目の前の作業をこなしていっただけなのですが、
結果的にけっこうコスパの良いキャリアパスになっているのではと思っています。

ただ最初から設計案件だったのは大変でした。
やはりまずは運用案件から入って、どのようにシステムが運用されるのかを理解してから
設計・構築案件に入れた方が効率は良かったかなと思います。

コスパが良い職種とは

「良く使われる技術で新しい技術」がコスパが良いです。
理由は多く求められるにも関わらず、できる人が少ないからです。

例えばUnix(Linuxの前身)の歴史は1969年からですが、AWSの歴史は2006年からです。

Linux知識はマニアみたいな絶対かなわないなと思う人が多くいるのですが、AWS知識ですごいと思う人はあまりいません。AWS Japanの方とかは別ですが、プロジェクトの現場にはいません。
これは新しいことを知ろうとする人は少ないからではないのかと推測しています。
なので少しAWSを勉強しているだけで重宝される人材になれたりします。

新しいことを勉強し続けることは大変だとよく聞きますが、実は新しい技術を勉強し続けることが一番コスパが良かったりします。
※今だとAIやIoT分野がおすすめかもしれません。

まとめ

周りにすごい人がいたときにエンジニアとして向いていないかもと心折れたような感じになることがあったので、
新しい技術なら無理なく勝負できるということを知ってもらえたらと思って書きました。
繰り返しですが、なぜか新しい技術を学ぶ人は少ないです。(今知っている技術を突き詰めて知ろうとする人が多い)

なので比較的新しく、年20%程度の速度で成長し続けているクラウドについて学ぶことはおすすめで、
クラウドの中でも一番利用されているAWSがとっかかりとしては良いのではと考えています。

この記事を見てインフラエンジニアに興味がわいた方は下記の記事もおすすめです。
インフラエンジニア基礎スキルの高め方を纏めています。

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