以前お伝えした運用改善系のサービスの一つAWS X-rayで何ができるのかを調べてみました。
AWS運用改善サービスランキング【AWS Management Governance】
システムのボトルネック調査に時間がかかっている
「システムが遅い、原因を調べてくれ」
システム遅延が起きると上記のような依頼が来ます。
私の現場ではAWS EC2とRDSを使った構成だったので、
各サーバのログを見てボトルネックを特定するという動きを取る必要がありました。
このボトルネックを特定する調査工数を削減するサービスがx-rayです。
AWS X-rayとは
AWS X-rayとは分散トレーシングを行うためのソフトウェア
Zipkinというソフトウェアが分散トレーシングを行うソフトウェアとしては代表的なようです。
分散トレーシング技術について(Open tracingやjaeger)
分散トレーシングとは
分散トレーシングはマイクロサービスのようなボトルネック特定に時間がかかるシステムのために発表された考え方の様です。
第56回 AWS X-Rayによる分散トレーシング―マイクロサービスのボトルネック,障害箇所の特定
AWS X-rayの概要
サーバーワークスのチャンネルでX-Rayについて分かりやすく解説していた動画がありました。
サーバレスでは簡単に使えるが一般的なサーバ構成(EC2+RDS構成など)だと
SDKを利用する必要があるなど導入難度が変わってくるという印象です。
【AWS UPDATE】AWS Step Functions が AWS X-Ray に対応 (2020/9/14 発表) #029
導入するとアプリケーションのボトルネックが一目でわかります。
導入要件
サポートしている言語など、導入要件は確認しておきましょう。
AWS X-Ray のユースケースと要件
活用方法
日本語の導入事例を探してみましたが、クックパッドの導入事例が見つかりました。
AWS X-RayとZipkinを比較して運用難度からAWS X-Rayに決めたとあります。
本格的なトレースデータの活用には至っていないということで、
どのように活用できるのかはわかりませんでした。
クックパッドと分散トレーシング
まとめ
サーバレス向けサービスであることは最初から分かっていましたが、
調べてみて改めて導入難度や効果からEC2やRDSで構成される一般的なWEB+DB構成では
導入メリットは少ないかなと思います。
サーバレスのシステムに関わることがあれば再度勉強したいと思います。