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AWS Well-Architected 5本の柱を要約する(運用上の優秀性)

Last updated at Posted at 2019-11-13

不明点もまだありますが、5本の柱ごとに自分なりの解釈を書いていきたいと思います。
今回は運用上の優秀性についてです。

~~~は原文引用

運用上の優秀性とは

~~~ビジネス価値を実現するためのシステムを実行してモニタリングし、それらをサポートするプロセスと手順を継続的に改善する機能が含まれています。~~~

運用とは完成したシステムやサービスを稼働させるために必要な日々の業務のこと。
次の2つの作業に大別される。
 定型業務:バックアップ、監視、バッチ処理など
 非定型業務:システムの増強、プログラムリリース、障害対応など

運用の優秀性の柱は運用を効率的にする(非定型業務も含め自動化する)ことと
運用手順などを継続的に改善する旨が記載されている。

設計の原則

クラウドにおける運用上の優秀性には、6 つの設計の原則があります。
・運用をコード化する
 ⇒手作業ではミスをする可能性がある。スクリプト化などを行うことで手動作業を無くしていく。

・ドキュメントに注釈を付ける 
 ⇒自動的に注釈が付くという運用が可能なのか。具体的な方法が不明。

・頻繁に、小さく、可逆的な変更を行う
 ⇒小さいリリースの方が切り戻し手順が単純になり、障害時の原因調査も容易になる。
  小さいリリースを行うためには多数のリリースが必要になるので、
  リリースの自動化が必須になる。

・運用手順を頻繁に見直す
 ⇒定期的に見直す運用ができているかどうか。
  ゲームデーで運用手順がすべて有効か確認する。

・発生しうる障害を予想する
 ⇒障害の事前排除や影響軽減を行う。
  ゲームデーで障害シナリオを仕込む。
    
・運用上の失敗を改善に役立てる
 ⇒PDCA回せているか。

ベストプラクティス

準備、運用、進化に分けて対応方針を記載している。

準備

~~~システムや変更が本番環境に移行する準備ができており、運用によりサポートされることを検証するメカニズムを構築します。~~~

本番運用前の運用設計フェーズに関する記載。運用テストまで行うことが重要。
安全に運用試験を行い、結果をモニタリングできているかを確認する。

・関連するAWSサービス
 AWS Config および AWS Config ルール
 AWS CloudFormation、Amazon CloudWatch、AWS CloudTrail、VPC Flow Logs

運用

~~~期待される成果を定義して、どのように成果が測定されるかを決定し、正しく運用できているかどうかを判断するために使われるシステムと運用に関するメトリクスを特定します~~~

適切なモニタリングが行われ、効率的な対処が行えることが理想。

・関連するAWSサービス
 Amazon CloudWatch、AWS X-Ray、AWS CloudTrail、VPC Flow Logs

進化

~~~ビジネスの状況、ビジネス上の優先事項、顧客のニーズなど、あらゆる事柄が常に変化し続けています。~~~

コストとメリットを考慮し優先順位付けして、運用改善する。

・関連するAWSサービス
 Amazon Elasticsearch Service
 AWS TrustedAdvisor、AWS Inspector

レビューシート実践

運用 項番5:運用中に発生するイベント(障害など)をどのように管理していますか?
☐ ビジネスインパクトにもとづいて、運用イベントの優先順位をつけている
 ⇒お客様に言ってしまったからということが要因でビジネスインパクトが低くても優先度が上がることがある
☐ イベント、インシデント、問題に対応するためのプロセスがある
 ⇒ITIL準拠で運用しているが形骸化している。
☐ 発生するアラートに対して対応者と対応手順が定められている
 ⇒大体定められているが無駄なアラートが多すぎる。対応手順が陳腐化している
☐ 有事の際の意思決定者が決まっている
 ⇒決まっている。
☐ エスカレーションのプロセスが定義されている
 ⇒担当者の頭の中にはあるがドキュメント化されていない
☐ サービスに影響がある際には、顧客に知らせる仕組みがある(電子メール、SMS、Push通知など)
 ⇒ある。が不要なアラートが飛んでしまうこともある。
☐ ダッシュボードによる状態確認が可能である(社内チーム、責任者、顧客などに対して)
 ⇒
☐ 問題の根本的な原因を特定・分析し対応するRCA(Root Cause Analysis, 根本原因解析)プロセスがある

参考ドキュメント

〇AWS Well-Architected
(英語 July 2019)
https://d1.awsstatic.com/whitepapers/architecture/AWS_Well-Architected_Framework.pdf
 
(日本語 201806) AWS_Well-Architected_Framework_2018
https://d1.awsstatic.com/International/ja_JP/Whitepapers/AWS_Well-Architected_Framework_2018_JA_final.pdf

(日本語 201907)
https://d1.awsstatic.com/whitepapers/ja_JP/architecture/AWS_Well-Architected_Framework.pdf?sc_icampaign=aware_well_architected_jp_wa_framework&sc_ichannel=ha&sc_icontent=awssm-3366&sc_iplace=content&trk=awssm-3366_aware_well_architected_jp_wa_framework

〇Well-Architected_review_sheet
https://d1.awsstatic.com/webinars/jp/pdf/services/Well-Architected%E3%83%92%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%88%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E7%89%88.77c25d2afd0a69894be16b95aae6a423011f5a1f.xlsx

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