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Jetson nano 延命(その2)

Last updated at Posted at 2024-10-31

1.はじめに

過日、公式のDeveloper KitでJetson nanoを延命する方法を投稿させていただきました。
今回はArmbianを使用した延命になります。

2.用意するもの

2-1.Jetson nano側

Jetson nano(あたりまえですが)
キーボード
マウス(最初はCUIですが、GUIもインストールします)
HDMI接続できるモニタ

2-2.PC(母艦)

Ubuntuの入っているPC
Gparted、balenaEtcherをインストールしてください。

2-3.USB-HDD(SSDでも可)

USBデバイスからのBootになります。
※MicroSDは使用しません

3.事前準備

3-1.USB-HDDの初期化

USB-HDDをddコマンドで初期化します。
母艦とUSB-HDDを接続します

sudo dd if=/dev/urandom of=/dev/sdb

接続したUSB-HDDが「/dev/sdb」の場合です
分からないときは「GParted」で調べてください
ddコマンドの進捗が見たいときは、別のターミナルから

sudo pkill -USR1 dd

と入力してください。

3-2.Armbianのダウンロード

USB-HDDの初期化が終わりましたら、
https://www.armbian.com/jetson-nano/
から「Minimal/IOT images with Armbian Linux v6.6」をダウンロードします。

3-3.ArmbianをUSB-HDDへインストール

balenaEtcherでダウンロードしたイメージをUSB-HDDへ焼きます。
USB-HDDへ焼いたあと、「GParted」を起動します。
「GParted」が接続しているデバイスをscanしているときにダイアログが表示しますので、必ず「Fix」を選択します。Fixを選択しないとUSB-HDDからBootしていようです。

4.Jetson Nano起動

4-1.電源On

USB-HDDをJetson nanoに接続して電源を入れいます。
USB-HDDのアクセスランプが点滅しないようであれば、一旦電源を切って、USB-HDDを別のポートに変更して再度電源を入れてください。(私はこれでUSB-HDDから起動できました)

4-2.電源On後

無事に起動できたら、以下の内容が画面に表示します。
IP Addressは私の環境です。(起動時はDHCPです)

Welcam to Armbian_community!

Documentation: https://docs.armbian.com | Community support : https://community.armbian.com/

IP address: 192.168.1.14

Create root password:

rootのパスワードです。パスワードを入力します。

Create root password:

同じパスワードを入力します。

Repeat root password:

ユーザを入力します

Plaese provide a username (eg. your first name):

ユーザのパスワードを入力します。
****は、ユーザ名です(伏字にしてあります)

Create user (****) password:

同じパスワードを入力します。

Repeat user (****) password:

ユーザ名の頭1文字が大文字で表示していると思います。
そのままで良ければ、Enterを押下します。

Please provide your real name :*****

ここは「n」を入力します。
****はユーザ名です。

Dear ****, your account **** has been created and is sudo enabled.
Please use this account for your daily work from now on.

Detect timezone: Asia/Tokyo

Set user language based on your location? [Y/n]

文字コード?を選択する表示が出ますが、ここは330にします。(後で設定します)!

****************************************
文字コード?がいっぱい表示
スクロールして目的の日本が見えません
****************************************
Please enter your choice:

上記の入力が終わると、下記のように画面が変化します。
login.jpg

5.GUIのインストール

5-1.SSHでWindowsPCから入る

openssh-serverが既に入っているようなので、Teraterm等で入れます
ユーザ名、パスワードは入力した通りです。
IP Addressは表示した内容です。

5-2.Update

下記のコマンドでアップデートします。

sudo apt update && sudo apt upgrade -y && sudo apt autoremove -y

5-3.armbian-configのダウンロード

下記のコマンドでダウンロードします。

sudo apt install -y armbian-config

途中で下記が表示しますので、「No」を選択します。
armbian-config1jpg.jpg

5-4.armbian-configの実行(GUIのインストール)

下記のコマンドを実行します。

sudo armbian-config

実行後、下記の画面になりますので、「System」を選択します。
armbian-config2.jpg
「System」選択後、下記の画面になりますので、「Default」を選択します。
armbian-config3.jpg
「Default」選択後、下記の画面になりますので、1番上を選択します。
armbian-config4.jpg
インストールが終了するとJetson nanoに接続しているモニタが下記に変わります。
armbian-config5.jpg
ターミナル上では、armbian-configが実行中のままですので終了させます。
「< Back >」を選択します。
armbian-config6.jpg
「< Exit >」を選択します。
armbian-config8.jpg

6.各種設定

6-1.キーボード(GUI上で設定しました)

Menu->Preference->Keyboard
「Layout」タブをクリックします。
左の「+」をクリックして、「Japanes」を追加します。
「Japanes」を↑のアイコンをクリックして一番上にします。

6-2.フォント

sudo apt install -y task-japanese fonts-vlgothic

6-3.ロケール設定

sudo vi /etc/locale.gen

※viが無いときは

sudo apt install -y vim
# ja_JP.UTF-8 UTF-8

ja_JP.UTF-8 UTF-8
にします。(コメントを外します)

言語設定をja_JP.UTF-8に変更します。

sudo locale-gen
sudo localectl set-locale LANG=ja_JP.UTF-8 LANGUAGE="ja_JP:ja"
source /etc/default/locale

変更されたか確認します。
ja_JP.UTF-8となればOKです。

echo $LANG

6-4.タイムゾーンの設定

sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo

7.再起動

再起動できない場合があります。
一旦電源を落とします。(落ちませんけど)

sudo poweroff

USB-HDDがアクセスしないときに、電源ケーブルを抜いて強制的に落とします。

8.再起動後

GUIのLogin画面が出れば成功です
USB-HDDのアクセスランプが点滅しないときは、USB-HDDを入れる場所を変更してみてください。

9.まとめ

随分前からarmbianでJetson nanoが使えることは知っておりましたが、MicroSDからしかBootできませんでした。
ちょっと時間ができましたので、先日やってみたらUSB-HDDからBootできましたので投稿させていただきました。
USB-HDDからのBootも上記の手順を見つけるまで四苦八苦しました。

10.まだ設定していない項目

固定IP化

11.最近判明したこと

11-1.armbian-config

内容が変わったようです。
Desktopのインストールができなくなっていましたので、コマンドでインストールできます。
言語設定やタイムゾーンもarmbian-configで可能です。

11-2.固定IP

癖があるみたいですが、固定IP化できました。

11-3.自動Login

desktopをcinnamonをインストールしたときのみの確認ですができました。

12.更新

11-1から11-3を時間が出来た時に投稿したいと思います。

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