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[ChatGPT API]出力の繰り返しを減らしたい

Last updated at Posted at 2024-10-07

これはなに?

このガイドでは、ChatGPT APIの出力における繰り返しを減らす方法について説明する。frequency_penaltypresence_penalty は、生成AIが出力する文章のパターンやトピックをコントロールするためのパラメータであり、それぞれ、同じ単語やフレーズの繰り返しを抑えたり、新しいトピックに話題を切り替えたりするのに使う。

  • frequency_penalty: 文章内で同じ単語が何度も出てくるのを防ぐためのパラメータ。この値を高くすると、同じ単語が繰り返されにくくなり、文章の繰り返しを抑える。
  • presence_penalty: これまで使われていない単語を使うように促すパラメータ。値を高くすると、新しい単語を生成しやすくなり、文章に新鮮さが生まれる。

対象読者

  • 生成AIの応答に多様性を持たせたい開発者
  • テキスト生成の細かな制御を学びたい人
  • 自然な対話や記事生成に関心のあるAIエンジニア

ゴール

  • frequency_penaltypresence_penalty の基本的な仕組みを理解し、どのように応答に影響を与えるかを例を通して把握する。
  • テキスト生成において、繰り返しの抑制やトピックの変更を意図的に行う方法を学ぶ。

TL;DR

frequency_penalty は、生成されたテキストで同じ単語やフレーズが繰り返される頻度を抑えるパラメータ。正の値にすると、繰り返しが減る。
presence_penalty は、新しいトピックや単語を含むように促すパラメータ。正の値にすると、新しい話題に移行しやすくなる。

frequency_penalty と presence_penalty の使い方

frequency_penalty

用途
同じ単語やフレーズが何度も繰り返されるのを防ぐ。例えば、文章内で同じ単語が頻繁に出てくるのを避けたいときに使える。

数値の範囲

  • 値の範囲: -2.0 ~ 2.0
  • 0 の場合は繰り返しに対してペナルティがなく、正の値で繰り返しを減らす。負の値にすると逆に繰り返しが増える。

具体例

  • frequency_penalty = 0 の場合:
    "I like cats. Cats are cute. Cats are fun."

  • frequency_penalty = 2.0 の場合:
    "I like cats. They are cute. Felines are fun."
    (単語 "cats" が繰り返されず、他の言葉に置き換えられる)

  • frequency_penalty = -2.0 の場合:
    "I like cats. Cats are cute. Cats are fun. Cats are amazing. Cats are everything!"
    (同じ単語 "cats" が非常に多く繰り返される)

presence_penalty

用途
同じ話題にとどまらず、新しいトピックや単語に移る可能性を高める。特定のトピックから脱却したいときに便利。

数値の範囲

  • 値の範囲: -2.0 ~ 2.0
  • 0 の場合はペナルティがなく、正の値にすると新しいトピックが生成されやすくなる。負の値にすると同じトピックにとどまりやすくなる。

具体例

  • presence_penalty = 0 の場合:
    "Let's talk about cats. Cats are lovely animals."

  • presence_penalty = 2.0 の場合:
    "Let's talk about cats. Speaking of pets, dogs are also amazing."
    (話題が猫から犬に移っている)

  • presence_penalty = -2.0 の場合:
    "Let's talk about cats. Cats are lovely. Cats are great. Cats are my favorite."
    (同じ話題、猫にとどまり続ける)

参考文献

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