はじめに
みなさん、こんにちは!
Habitat Hub のボードゲーム好きエンジニア @tom-takeru です。
(詳細は tom-takeru Web をご覧ください。)
今回は1日のスケジュール管理サービス daydule を企画からリリースまで行った中での失敗談と学びをご紹介したいと思います。
実際の時系列で企画〜ベータ版リリースまでを順に追いながら、その中での失敗談を書きました。ファーストリリースまではスケジュール意識を持って進めたかったので、ウォーターフォール開発チックにプロジェクトを進めました。
本記事はあくまでも「ファーストリリースまでスピード感を持って進めたい」という目標に対する後悔と反省をまとめたものです。「まずは一回トライしてみる」という意味では良い経験になったと思っています(この経験がなければ本記事も書けなかったです)。
タイトルで個人開発と書きましたが、正確には「プライベートでチームを作って開発」しています。ネット上で「個人開発」という言葉が強いので、あえて使いました。
本記事では daydule の内容について、深く言及しませんが、参考資料として詳細な設計書なども差し込んでいます。プロジェクトの詳細は、 dayduleのアプリ概要 や dayduleのシステム概要 でご確認ください。全体感や技術スタックなどを記載しています。
失敗談
企画(2022/6〜)
Habitat Hub のもう一人の初期メンバーである @mellbrother と2人で、企画を練り始めました。
まだ技術力もそこまでなかったので、いくつか企画案を出した中から自分たちのできる範囲で考えた結果、この daydule を開発することになりました。自分達の技術力アップという側面も考慮してこの企画案を実施することを決断しました。
参考:最初に @mellbrother が作ってくれたサービス概要
要件定義(2022/8〜)
できた企画案を元に、要件を固めていきました。
具体的には、
- 画面遷移図
- 画面遷移を全て書き表した図
- シーケンス図
- 各機能に関わる要素とそれらの間での連携の流れの図
- 機能一覧
- アプリケーションが動くのに必要な機能の一覧
- テーブル設計のたたき台
- DBに保存するデータの設計の下書き
を作成したり、挙動について議論して仕様を確定させたりしました。
設計(2022/9〜)
機能一覧の一つ一つの機能を、アクティビティ図・処理詳細表で構成された設計書として明文化しました。ここでは結果的に50個以上の設計書を作成しました。また、このタイミングで Figma 上にプロトタイプを作成しました。
参考:設計書一覧の一部
参考:Figmaのプロトタイプ
開発(2022/11〜)
設計書の作成が終わり、それらの設計書を元に開発を行いました。
ここに最も多くの時間を割きました。
ベータ版リリース(2023/8〜)
開発が終わり、ホスティングサービスを利用して本番環境へのデプロイとドメイン取得を行いました。
そして、ベータ版をリリースしました。
学び
ここまでご紹介した失敗談を踏まえてそこから得た学びを、ここまで辛抱強く読んでいただいた皆様に共有します。
「分析麻痺せずに手を動かしながら修正していくべし」
分析麻痺という言葉を広めたかったので、あえてこう書きました。分析麻痺とは、分析・検討にかかるコストがメリットを超えてしまう状況です。
最初にいくら検討しても、やってみないとわからないことはたくさんありました。実際に手を動かしてみると、想像もしていなかったような課題がボコボコとモグラ叩きのように出てくるものです。なので考えるのは程々にして見切りをつけ、前に進むのが良いと思いました。
もちろんある程度検討しておかないと大量の手戻りが発生する議題もあります。そういうものを見極めてそれだけは深く検討し、あとは走りながら考えた方が良いというのがこの学びの意図です。
アジャイル開発が近年主流になりつつある理由も身に染みて感じました。
さいごに
ファーストリリースまでの道のりでの「失敗談」と「そこから得た学び」についてご紹介しました。この経験が皆さんのプロジェクトに少しでも役立てば幸いです。
また、本記事でご紹介したプロジェクトの成果物である daydule は今後もアップデートを予定しています。ぜひ、ご利用いただき、貴重なフィードバックをお寄せください。皆さんの声を聞かせていただくことで、私たちのサービスをより良いものにしていきたいと考えています。
さらに、本記事や daydule に関するご質問や提案がありましたら、お気軽にコメントを残してください。皆さんとの対話を通じて、私たちの知見を深め、共有することができればと思います。
Habitat Hub では、今後もメンバーが交代で定期的に記事を投稿します!
ぜひ、フォローをよろしくお願いします
最後までお読みいただき、ありがとうございました。