Excel VBA(マクロ)でセルの内容を声を変えて読上げ -その1
Windowsに標準で組み込まれている読上げの声で、Harukaの声以外を使って読上げる方法
Excel VBA(マクロ)でセルの内容を声を変えて読上げ -その2
読上げ内容を音声ファイルに保存する方法
Excel VBA(マクロ)でセルの内容を声を変えて読上げ -その3
スピード、ピッチ(声の音程)、更には、強調の指示方法
Excel VBA(マクロ)でセルの内容を声を変えて読上げ -その4
実際のシートに書いた内容で読上げする事例
Excel VBA(マクロ)でセルの内容を声を変えて読上げ -その5
シートに書いた内容を録音(音声ファイルに保存する)事例
Excel VBA(マクロ)でセルの内容を声を変えて読上げ -その6
読上げる内容を調整し易くする事例
について、紹介しました。
今回は、XMLタグについては、その3で説明しましたが、もう少し説明します。
現在、一般的になっているのが、
W3C(World Wide Web Consortium)のSSML(Speech Synthesis Markup Language)
という規格です。
Windowsに組み込んであるSpeechAPIは、この前身で開発されたものを見直したものです。
MicrosoftもWeb上では、SSMLがサポートされていますが、ここで説明している内容は
レガシー(長年使っているので捨てられない)としているものです。
使用するXMLは、Microsoft Speech API (SAPI) 5.3 の中の
XML TTS Tutorial (SAPI 5.3)
に書かれています。
タグ | 属性 | 事例 | 説明 |
---|---|---|---|
Volume | level | <Volume level="100"> </volume> | 音量調整で0~100で指定 |
Rate | speed | <rate speed="-3"> </rate> | 読上げ速度を±10で加減速 |
Pitch | middle | <pitch middle="6"> </pitch> | 声の高さを±10で上げ下げ |
emph | <emph> </emph> | 強調して話す | |
spell | <spell> </spell> | スペル読上、日本語はかなで読上 | |
silence | msec | <silence msec="500"/> | ミリ秒指定で黙る |
以下省略します。
この書式が分かっていれば、Excelシートのセルに読上げさせる内容にも直接書くこともできます。
D | E | F | |
---|---|---|---|
1 | 話し手 | 内容 | 1 |
2 | 一郎 | いつもお世話になっています。<emph>早急なご対応を</emph>お願いします。 | |
3 | あゆみ | ありがとうございます。<pitch middle="-5">でも、遠慮します。</pitch> | |
4 |
2行目の例は、「早急なご対応を」の部分を強調し、3行目の例では、「でも遠慮します」を低い声で言います。
読上げソフトのBalabolkaも、このSAPIを使っていますので、同じように途中でタグを記述すると、対応してくれます。
Excelのシートにしておけば、次の行に分けて書けますので、便利かと思います。