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Excel VBA(マクロ)でセルの内容を声を変えて読上げ -その7- XMLタグについて

Last updated at Posted at 2023-05-05

Excel VBA(マクロ)でセルの内容を声を変えて読上げ -その1
Windowsに標準で組み込まれている読上げの声で、Harukaの声以外を使って読上げる方法
Excel VBA(マクロ)でセルの内容を声を変えて読上げ -その2
読上げ内容を音声ファイルに保存する方法
Excel VBA(マクロ)でセルの内容を声を変えて読上げ -その3
スピード、ピッチ(声の音程)、更には、強調の指示方法
Excel VBA(マクロ)でセルの内容を声を変えて読上げ -その4
実際のシートに書いた内容で読上げする事例
Excel VBA(マクロ)でセルの内容を声を変えて読上げ -その5
シートに書いた内容を録音(音声ファイルに保存する)事例
Excel VBA(マクロ)でセルの内容を声を変えて読上げ -その6
読上げる内容を調整し易くする事例

について、紹介しました。

今回は、XMLタグについては、その3で説明しましたが、もう少し説明します。

現在、一般的になっているのが、
W3C(World Wide Web Consortium)のSSML(Speech Synthesis Markup Language)
という規格です。

Windowsに組み込んであるSpeechAPIは、この前身で開発されたものを見直したものです。
MicrosoftもWeb上では、SSMLがサポートされていますが、ここで説明している内容は
レガシー(長年使っているので捨てられない)としているものです。

使用するXMLは、Microsoft Speech API (SAPI) 5.3 の中の
XML TTS Tutorial (SAPI 5.3)
に書かれています。

タグ 属性 事例 説明
Volume level <Volume level="100"> </volume> 音量調整で0~100で指定
Rate speed <rate speed="-3"> </rate> 読上げ速度を±10で加減速
Pitch middle <pitch middle="6"> </pitch> 声の高さを±10で上げ下げ
emph <emph> </emph> 強調して話す
spell <spell> </spell> スペル読上、日本語はかなで読上
silence msec <silence msec="500"/> ミリ秒指定で黙る

以下省略します。

この書式が分かっていれば、Excelシートのセルに読上げさせる内容にも直接書くこともできます。

D E F
1 話し手 内容 1
2 一郎 いつもお世話になっています。<emph>早急なご対応を</emph>お願いします。
3 あゆみ ありがとうございます。<pitch middle="-5">でも、遠慮します。</pitch>
4

2行目の例は、「早急なご対応を」の部分を強調し、3行目の例では、「でも遠慮します」を低い声で言います。

読上げソフトのBalabolkaも、このSAPIを使っていますので、同じように途中でタグを記述すると、対応してくれます。

Excelのシートにしておけば、次の行に分けて書けますので、便利かと思います。

その8 -選択範囲を読上げる- へ続く

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