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テスト設計の逆、裏、対偶

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「テスト設計 逆 裏 対偶」や「テスト技法 逆 裏 対偶」で検索してもなぜかヒットしないようなので、記載してみようと思います。

テスト対象

入力装置と出力装置がある単純なシステムです。

スクリーンショット 2024-03-23 14.45.52.png

プラスの値が入力された場合、同じ数字を出力します。

スクリーンショット 2024-03-23 14.45.19.png

マイナスの値が入力された場合、マイナス記号「-」の代わりに黒三角「▲」を出力する仕様です。

スクリーンショット 2024-03-23 14.45.41.png

逆、裏、対偶を考える

仕様通りに「▲」が出力する、または出力しないことをテストしたいので、命題、逆、裏、対偶を書き出します。

<命題>
マイナスの値を入力 → ▲を出力
<逆> ※矢印を逆にする
マイナスの値を入力 ← ▲を出力
<裏> ※命題を否定する
「マイナスの値を入力」ではない → 「▲を出力」ではない
<対偶> ※矢印を逆にして、命題を否定する
「マイナスの値を入力」ではない ← 「▲を出力」ではない

スクリーンショット 2024-03-23 15.03.19.png

テストケースを考える

上で書き出した命題、逆、裏、対偶をテストケース化します。

<命題>
事前条件:出力装置が空欄
アクション:入力装置に「-1」を入力
期待結果:出力装置に「▲」が表示すること

<逆>
事前条件:出力装置に「▲」が表示
アクション:なし
期待結果:入力装置にマイナスの値が入力されていること

<裏>
事前条件:入力装置が空欄
アクション:入力装置に「1」を入力
期待結果:出力装置に「▲」が表示しないこと

<対偶>
事前条件:出力装置に「▲」が非表示
アクション:なし
期待結果:入力装置にマイナスの値が入力されていないこと

スクリーンショット 2024-03-23 15.11.42.png

探索的テストの場合

人によって得意な思考法が異なるので、必ずしも上記の順序でテスト設計してからテスト実行に移る必要はありません。

継次処理型の脳に生まれてきた人は、上記の順番でテスト設計してからテスト実行すると考慮もれを防止できるかもしれません。

同時処理型の脳に生まれてきた人は、まず手を動かしてテスト実行が終わってから、探索したことを”効果的に人に説明するために”、上記のようにテストケースを考えて書いておけば説得力を担保できると思いますし、書いた内容を本当にテストしたかどうか不安を覚える項目があれば、もう一度テストすれば良いと思います。

以上です。

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