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ループバックアドレスで遊んだらプライベートIPアドレスとの違いが見えた

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はじめに

1年くらい前から情シス系のタスクがメインになっているtoku_sanです。
最近、ネットワーク回りを勉強する中でループバックアドレスというものを知り、
自分自身のプライベートIPアドレスとどう違うのか気になったので、
少し 実験してみる 遊んでみることにしました。

ループバックアドレスとは

IT用語辞典-ループバックアドレス
によると、

ループバックアドレスはネットワーク上において自分自身を表す仮想的なアドレスであり、IPv4においては「127.0.0.1」、IPv6においては「::1」(0:0:0:0:0:0:0:1)が使われる。

つまり、IPv4において、"127.0.0.1"は自分自身を指す予約されたアドレスということです。

実験:pingを打ってみた

PCの機内モードをONにした場合とOFFにした場合でpingを打ってみた ところ、
どちらも下記の様にガッツリ返って来ました。

C:\Users\XXXX>ping 127.0.0.1

127.0.0.1 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
127.0.0.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128
127.0.0.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128
127.0.0.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128
127.0.0.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128

127.0.0.1 の ping 統計:
    パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
    最小 = 0ms、最大 = 0ms、平均 = 0ms

面白いと思うのは、機内モードをONにしていても同じ結果が得られる点です。

というのも、機内モードONの状態で自分のプライベートIPアドレスにpingを打つと、応答がないためです。

具体的には、

ipconfig /all

でプライベートIPアドレスを調べてpingを打つと、
※以降、自分自身のプライベートIPアドレスが"192.168.12.4"だとする

【機内モードOFFの場合】

C:\Users\XXXX>ping 192.168.12.4

192.168.12.4 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
192.168.12.4 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128
192.168.12.4 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128
192.168.12.4 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128
192.168.12.4 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128

192.168.12.4 の ping 統計:
    パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
    最小 = 0ms、最大 = 0ms、平均 = 0ms

となりますが、
【機内モードONの場合】
そもそも

ipconfig /all

をすると

Wireless LAN adapter Wi-Fi:

   メディアの状態. . . . . . . . . . . .: メディアは接続されていません

となり、プライベートIPアドレスが取れません。
仮に機内モードをOFFにした時の値をpingで使ったとしても、

C:\Users\XXXX>ping 192.168.12.4

192.168.12.4 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
ping: 転送に失敗しました。一般エラーです。
ping: 転送に失敗しました。一般エラーです。
ping: 転送に失敗しました。一般エラーです。
ping: 転送に失敗しました。一般エラーです。

192.168.12.4 の ping 統計:
    パケット数: 送信 = 4、受信 = 0、損失 = 4 (100% の損失)、

となります。

考察

実験により、
プライベートIPアドレスとループバックアドレスの違いについて以下のことが分かります。

【プライベートIPアドレスについて】
機内モードONにすると使用している端末から電波が出なくなるので、
プライベートIPアドレスも割り振られず、pingも応答がなくなります。

【ループバックアドレスについて】
予約されたアドレスのため、機内モードをONにしても、pingの応答があります。

機内モードは電波の送受信ができないと勘違いしがちですが、
機内モードにすると電波の送信はしないが、受信はできる
のも今回のポイントです。

障害とループバックアドレス

ループバックアドレスとプライベートIPアドレスの違いは、
障害の切り分けで使えるみたいですので、
気になった方は下記の記事も読むといいかもしれません。

参考文献

1:IT用語辞典-ループバックアドレス

2:【図解】ループバックアドレスの仕組みとメリット,使い方,ループバックインタフェースとの違い

3:【ping疎通試験】ネットワーク障害・エラーの原因を調べる

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