#概要
前回のQiitaでは、ASUS PRIME H470M-PLUSにおいてAHCIモードでのインストールを紹介したが、Intel Rapid Storage Technology(Intel RST)をOnにした状態での新規インストールができたので、そのやり方を共有する。
#注意点
このような利用は本来サポート外のため自己責任において実施してください。情報提供はありがたいですが、このサイトをみて実際にインストールしてできなかったからと言って私のせいにはしないようにお願いします。
#前提知識
PCを自作したことがある、またはその知識があってPCを組めそうという方を対象にしている。
デバイスドライバーはWindowsで共通的に使えることが多く(少しハックする場合もあるが)おおよそ以下の関係があると思っている。以下の表を念頭にサーバ用ドライバがないときはクライアントOSのドライバを探すと大体よさげな感じがする。
クライアントOS | サーバOS |
---|---|
Windows XP | Windows Server 2003 |
Windows Vista | Windows Server 2008 |
Windows 7 | Windows Server 2008 R2 |
Windows 8 | Windows Server 2012 |
Windows 8.1 | Windows Server 2012 R2 |
Windows 10(Ver.1809より前) | Windows Server 2016 |
windows 10(Ver.1809以降) | Windows Server 2019 |
#PCを組み立てる必要のある部品のほかに用意するもの
- LANボード(OSをインストールすると一緒に入れてくれるもの、またはOS用のデバイスドライバが提供されているもの)1
- Windows Server 2019のインストールメディア(またはそれを入れたUSBメモリ)2、ライセンスキー
#インストール前に
BIOSの設定でこの時点ではIntel RSTを有効にしているものの、RAIDはかけていない(あとからRAID1も可能)3。
その他基本的にデフォルト設定のままで実施している。(intel Virtualization Technologyだけは事情があり有効化)
Windows Server 2019のインストールメディアとは別に、CD-ROMやUSBメモリなどからマザーボード用のデバイスドライバを読み込める状態にする必要がある。この手順の中ではOSをUSBメモリに入れて、その中にマザーボード用のデバイスドライバを入れた状態で進めている。
#インストール手順
- OSをインストールするが、Intel RSTが有効だとHDDやSSDのディスクドライブが最初は表示されないので、「ドライバーの読み込み」を使ってストレージデバイスドライバを読み込ませる必要がある。4
- この後は普通通りにOSをインストールする。
- マザーボードに付属のCD(なかったらインターネットサイトからダウンロード)よりChipsetをインストールする。インストールする際にAsusSetup.exeではなく、SetupChipset.exeを実行してインストールする。5
- 同じくマザーボード付属のCDからAudioをインストールする。インストールする際にAsusSetup.exeではなく、install.batを実行してインストールする。
- LANボードを認識していればLANドライバーをインストールする。
- Windows Updateを実行する。
#終わりに
AHCLモードの時はディスクドライブを2つ使っていたが、Intel RSTでやりなおしてディスクドライブ1つにインストールができたのが幸い。
あとは内蔵のLANポートが使えるようになれば万々歳なんだが・・・というところでここまでとする。
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記載した2020/9/6時点ではLANコネクタ(Intel Ethernet Connection I219-V)に対応したWindows Server 2019のドライバがIntelのサイトにあるのは知っているのですが、書いている時点ではうまく当たらなかったので、再度トライする。 ↩
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このマザーボードはUEFIをサポートしているので、rufusで作る場合はUEFIをサポートしているモードでOKです。(別の投稿ではUEFIをサポートしていないのでrufusで作る時に注意をしていました、) ↩
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BIOS設定のAdvanced Mode→PCH Storage Configuration→SATA Mode Selectionから「Intel RST Premium With Intel Optane System Acceleration(RAID)」を選ぶことで選択できる。(はず) ↩
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おおよそドライブが全く見えない画面(例えばOSは違えど(https://www.partitionwizard.jp/partitionmagic/hard-disk-not-detected.html) にあるようなHDDが全く見えない状態)になっていると思う。 ↩
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デバイスマネージャーから不明なデバイスと出ている箇所の多くがこれで埋まる。 ↩