#概要
GA-P55A-UD4(Rev.1.0)はWindows 10など最新OSを公式にサポートしていないが、そのボードを使って最低限利用できそうな1Windows Server 2019を入れてみる。
#注意点
このような利用は本来サポート外のため自己責任において実施してください。情報提供はありがたいですが、このサイトをみて実際にインストールしてできなかったからと言って私のせいにはしないようにお願いします。
#前提知識
PCを自作したことがある、またはその知識があってPCを組めそうという方を対象にしている。
デバイスドライバーはWindowsで共通的に使えることが多く(少しハックする場合もあるが)おおよそ以下の関係があると思っている。以下の表を念頭にサーバ用ドライバがないときはクライアントOSのドライバを探すと大体よさげな感じがする。
クライアントOS | サーバOS |
---|---|
Windows XP | Windows Server 2003 |
Windows Vista | Windows Server 2008 |
Windows 7 | Windows Server 2008 R2 |
Windows 8 | Windows Server 2012 |
Windows 8.1 | Windows Server 2012 R2 |
Windows 10(Ver.1809より前) | Windows Server 2016 |
windows 10(Ver.1809以降) | Windows Server 2019 |
#PCを組み立てる必要のある部品のほかに用意するもの
- 新規インストールのためのHDDまたはSSD(SATAポートに接続できるもの)
- Windows Server 2019のインストールメディア(またはそれを入れたUSBメモリだが注意がUSBメモリ作成時に注意が必要2)、ライセンスキー
- 利用しているディスプレイのドライバ(場合による)3
このマザーボードは(運よく)OSインストール時にLANを認識してくれるので、追加のLANボードは必要に応じて増設・入手ください。
#インストール前に
もしインストール対象のマシンに別のOSを入れて起動しているのであれば、デバイスをチェックしたほうが良い。OSで利用しているデバイスドライバー情報の参考になるため。
BIOSの設定でRAIDはかけていないがIntel Rapid Storage Technologyを有効化4。その他基本的にデフォルト設定のままで実施している。(intel Virtualization Technologyだけは別途仮想環境を構築する関係で有効化)
#インストール手順
- BIOS設定でIntel Rapid Storage Technologyを有効にする。
- OSをインストールする。
- Windows Updateを実行する。
- ディスプレイドライバーをインストールする。
- 認識していないデバイスを認識させるため、マザーボードを提供しているサイトからデバイスドライバー群をダウンロードし実行する。(このドライバインストールは特にWindows 7とかで入れるやり方と同じやり方で行けたはず。)
#終わりに
もともと、このマザーボードを搭載したサーバにはWindows Server 2008 R2をインストールしていたが、Windows Server 2012 R2へインプレースアップグレードをしようとすると、どこかで失敗(ログからエラーまでは見たけどうまくトラブルシュートできず)していてアップグレードできず、Windows Server 2012 R2へアップグレードできないとWindows Server 2019までアップグレードできないので、ローリングアップグレードを行った。
参考までに自身が行った環境のデバイスマネージャ、デバイスドライバ、Windows Server 2019で入れたディスプレイドライバーを備考に乗せる。5
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インターネットが利用できて最新のセキュリティ更新プログラムが適用できる状態で普通にOSの操作が利用できるという意味。 ↩
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このマザーボードはUEFIをサポートしていないので、rufusで作る場合はGPTではなくMBRを選んで作成する。 ↩
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このマザーボードはディスプレイカードをスロットに挿して利用するタイプなので、ディスプレイドライバーはOS付属のもので不足な場合は提供元のサイトからダウンロードして入手する必要がある。 ↩
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検証をしていないこともさることながら、Intel Rapid Storage TechnologyのドライバーはOSをインストール後に入った関係でうまくいくか不安だったから(かつ、あとでインプレースアップグレードをかけるときに、これが邪魔する可能性が高いため) ↩
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自身の環境は以下の通り。 ↩