5
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

マナビDX Questで得たものAdvent Calendar 2024

Day 18

マナビDX Questで掴んだ「自分にもできる!」という感覚

Last updated at Posted at 2024-12-17

はじめに

「AI開発って、専門家だけがやるものじゃないの?」
これが、参加前の私の正直な印象でした。非エンジニアの私にとって、AIは遠い世界の最先端テクノロジー。触れたくても、知識不足や周囲に相談できる人の不在が、挑戦へのハードルになっていました。

でも、マナビDX Questでの学習を通して、その見方がガラリと変わったんです。ここでは、私が心を動かされた瞬間や乗り越えた苦労、得られた気づきをお伝えします。これからAI開発に挑戦したい方が、「あ、意外と自分にもできるかも」と感じていただければ幸いです。

今期は、「SIGNATE」と「Life is Tech」の2つのプログラムが提供されています。

今回選択した教材

  • SIGNATE提供 :不良個所自動検出(製造)
  • Life is Tech提供:工数予測(製造)

心が動いた瞬間:AIを一緒に育てる「仲間」がいる

印象的だったのは、「一人じゃない」 と感じた瞬間でした。マナビDX Questでは、同じような関心を持った参加者と、緩やかなコミュニティを通じて交流できます。オンラインでは会話量が限られていたものの、チャットや資料共有を通じて、他の受講生が「こんなツールがあるよ」と教えてくれたり、「この前処理方法が有効だった」とアイデアを交わしたりできました。

もともと、身近にAI好きな知人がいなかった私にとって、このコミュニティは新鮮な「知の交差点」でした。自分ひとりなら尻込みしていた未知のツールや手法も、誰かの実践例を目にすると「やってみようかな」と前向きになれる。「専門家だけの領域」だと思い込んでいた壁が、仲間の存在でスッと低く感じられたのです。

全体像を肌で感じる:モデルづくりはゴールではない

マナビDX Questの一番の魅力は、AI開発の全体像をリアルに体験できることです。単にモデルを動かして「精度が出た」では終わりません。課題設定からデータの品質確認、ビジネスへの落とし込みまで、一連の流れを通して学べます。

他参加者から共有していただいた資料を参考にすることで、同じ問題でも視点が全く異なることに気づかされました。「なるほど、ここはこう考えるんだ」「このデータ整理のアプローチ、真似してみよう」。そうした“引き出し”が増えることで、自分なりの開発サイクルが見えてきます。これって他の学習サービスにはなかなかない体験で、実務と直結した 生きた知識 が身に付く感じがしました。

苦しかった瞬間と乗り越え方:「100%じゃなくていい」

苦しかったのは、限られた時間で複数コース(SIGNATEとLife is Tech)を同時進行する場面でした。仕事やプライベートと並行しながら、慣れない用語や前処理・特徴量選択を理解し、モデル精度向上に取り組むのは大変。何度も生成AIに質問して解決策を探しても、精度が上がらず行き詰まることもありました。

そんなとき私が心がけたのは、**「100%を目指さず、まずは提出する」**という発想です。期日ギリギリまで完璧を狙うと、常にプレッシャーを感じてしまいます。少し余裕を持って取り組むことで、途中で方向転換したり、気持ちを軽くしたりできました。初めての挑戦なら、成果は“未完成”でもいい。経験値として蓄積し、次回に活かせばいいのです。

活かしどころは無限大:「自分で課題を見つけ、解決する」

この学習経験を経て、私が身につけたのは**「問題解決型の思考力」**です。

「この売上データから何がわかるだろう?」
「在庫データの傾向はサービス改善につながらないか?」

そんな問いを立てる力が養われると、業界や分野を問わず“AIを活用する余地”が見えてきます。製造業の不良個所検出演習を通じて「ここで分析できれば価値を生む」と感じたように、教育業界やサービス業でも、手元にあるデータから有用な示唆を引き出せる。読者の方にも、まずは手元のデータを眺め、ちょっとした分析から始めることをおすすめします。最初は関数一つでも、実験的な小さな一歩が次のチャレンジへと繋がります。

印象に残る課題:想像すらしなかった領域へ踏み込む

不良個所自動検出の課題では、全く異業界の現場を垣間見るような感覚がありました。最初はYouTubeや記事で製造工程を調べ、「こういう場所でデータが生まれるんだ」とイメージするところからスタート。与えられた画像データをそのままモデルにかけるのではなく、「AIが理解しやすい」形に整えていくプロセスは、単なる作業ではなく、自分なりの職人技を磨く感覚でした。

未知の領域に挑戦することで、視野はグッと広がります。「自分が知らない世界は無限にある。そして、その世界でAIを活かす方法も無限にある」と気づかせてくれた演習でした。

挑戦のハードルが下がる

参加前は、「データ分析なんて専門家に任せるもの」と思っていた私。参加後は、「とりあえず手を動かせば、第一歩は踏める」と感じるようになりました。これって大きな変化です。知識ゼロからでも、課題を小さく分解し、可能な範囲で分析を試すことで、前に進める。

この変化は、まるで鍵のかかった扉を開ける合い鍵を手に入れたようなもの。以前なら諦めたであろう業務上の問題でも、「もしかして、これなら何か使える手があるかも」と考える自分がいます。

明日から始める、あなたへの提案

この記事を読んで、「AIに挑戦してみたい」と思ってくださった方へ。
まずは手近なデータを一つ、じっくり眺めてみてください。在庫表や売上データ、顧客アンケートなど、何でも構いません。「どんなパターンがあるだろう?」「この変動には何か理由があるかな?」と問いかけてみることが、最初の一歩。

最初はエクセル関数を試すだけでもいいんです。その小さな発見が「データを活かす楽しさ」を実感する扉となり、やがてAIを使った本格的な分析や開発へと続く道になります。

まとめ:一歩踏み出せば、世界が変わる

マナビDX Questを通じて、私が得たのは「やってみれば意外とできる」という感覚と、問題解決思考という新たな武器でした。非エンジニアであっても、知識ゼロであっても、一歩踏み出せば何かが掴める。その過程で出会う人々、発見する手法、経験する試行錯誤は、次の挑戦への燃料になります。
「知らない世界に足を踏み入れる」
その一歩を、どうか恐れずに踏み出してください。その先には、自分なりの成功体験と、新しい視界が広がっています。

5
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
5
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?