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Apolloのキャッシュとリストの更新

Last updated at Posted at 2021-09-25

はじめに

小さなLTに挑戦してみたので、その時に調べた事をまとめました。
LTの内容をApolloのFragmentの使い方の記事と2つに分割してます。

使用技術

  • React
  • Apollo Client
  • GraphQL Code Generator
  • Hasura(GraphQLサーバー側。今回はそこまで関係ないかも)

サンプルアプリ

画面イメージ

スクリーンショット 2021-09-24 13.16.11.png

DB

usersテーブル:id, name
todosテーブル:id, user_id, title, created_at, updated_at

userがtodoのリストを持っている

ソースコード

https://github.com/tokio-k/LT-sample-apollo-fragment-and-modify-cache
ApolloのFragmentの使い方の記事の内容も入っています

Apolloのキャッシュについて

クエリの結果をインメモリのキャッシュに自動で保存してくれる

フラットな構造に正規化してキャッシュに保存してくれます。
idと__typenameをキーとしてキャッシュを管理しています。
users:1のtodosには、「todos:id」のキーのみが__refとして保存されています。

スクリーンショット 2021-09-24 23.47.00.png
chrome拡張機能 Apollo Client Devtoolsで確認しています。

キャッシュにデータがあればキャッシュから取得する
デフォルトの挙動では、キャッシュに存在しないデータを取得する時はクエリを発行しますが、キャッシュに存在する場合はキャッシュからデータを取得します。。つまりデータが変更されていても、サーバー側にリクエストせず、キャッシュの古い情報を使ってしまう状況になることもあります。
ここら辺の設定は、FetchPolicyで設定できるようです。(勉強したらまたキータにあげようと思います)

キャッシュが変更された時に、コンポーネントが再レンダリングされる

キャッシュを利用しているコンポーネントが、キャッシュの変更を検知して再レンダリングを行います。
キャッシュを更新することで、更新後のデータを表示することができます。

Todoの更新

mutation updateTodoのレスポンスにidを含んでいる

demo-id.gif

自動でキャッシュが書きかわり、表示も変更されました
idと__typenameで管理しているため、idを返すことでキャッシュに存在するデータと同じであることが認識されます。

キャッシュを書き換えるためには、変更後の値も必要なため、変更したい値も含む必要があります。
(title, created_at, updated_atのキャッシュが書き換わる。created_atは変化しないが。)

mutation updateTodoのレスポンスにidを含んでいない

demo-noid.gif

idを返さない場合は、表示が更新されませんでした。

Todoの追加

.ts
const [addTodo] = useAddTodoMutation()

のみの場合

demo-add-no.gif

追加したTodoは画面に表示されませんでした。
users1のtodosが更新されていません。

Listを更新する方法は2つあります。(subscriptionとかは考えてない)

  • refetchQueriesを使って、もう1度サーバー側にリクエストをする
  • クライアント側でキャッシュを書き換える (今回はこっちです)

refetchQueriesは簡単に実装できますが、クエリの数が増えます
クライアント側でキャッシュを書き換える場合は、不要なリクエストがなくなりますが実装が少し大変です。

クライアント側でキャッシュを書き換える

.ts
const [addTodo] = useAddTodoMutation({
  update(cache, { data }) {
    cache.modify({
      id: cache.identify({ id: 1, __typename: "users" }), //※1
      fields: {
        todos(existing = []) { // ※2
          const newTodoRef = cache.writeFragment({ //※3
            data: data?.insert_todos_one,
            fragment: TodoFragmentDoc,
          });
          return [...existing, newTodoRef]; //※4
        },
      },
    });
  },
});

※1 サンプルのため、userを1で固定しています。実際はuserのidを入れてください。
※2 existingには、todosの中の「__ref: "todos:{id}"」の配列が入っています。
※3 newTodoRefも「__ref: "todos:{id}"」の形式です。
※4 それらを1つの配列としてreturnしています。

demo-add.gif
無地に追加したTodoを表示することができました。

まとめ

  • Apolloのキャッシュは、正規化した構造で、idと__typenameをキーとして、管理している。
  • キャッシュを更新することで表示を変えられる

おまけ

削除も更新と同じ要領でキャッシュを編集します。こんな感じです。サンプルコードにはないです。

.ts
cache.modify({
  id: cache.identify({ id: 1, __typename: "users" }),
  fields: {
    todos(existingTodoRefs, { readField }) {
      return existingTodoRefs.filter((todoRef: any) => {
        return todo.id !== readField("id", todoRef);
      }
    },
  },
});

キャッシュの中から、削除したいTodoと同じidを持つTodoを探して消しているだけです

参考記事

https://www.apollographql.com/docs/react/caching/overview/
https://www.apollographql.com/docs/react/caching/cache-interaction/
https://www.apollographql.com/docs/react/caching/cache-configuration/
https://zenn.dev/kazu777/articles/b64935ea7d6fee
https://caddi.tech/archives/2195
https://tech.wasd-inc.com/entry/2020/12/02/222922

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