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IBM Cloud Object Storage(ICOS)のファイル転送にWinSCPを使ってみた

Last updated at Posted at 2019-04-10

IBM Cloud Object Storage(以降ICOS)へのファイル転送をブラウザ上で実施しようとすると200MBのファイル制限があります。
大きなファイルを転送したい場合、マニュアルに記載のCyberduckというツールを使用したことがあったのですが、WinSCPのほうが使い慣れていたので、WinSCPでファイル転送できたら便利だなと思っていました。

WinSCPがAWS S3に対応したということで、同じS3プロトコルを使うICOSにも使えるかどうか試してみました。

ICOS設定の確認

WinSCPに設定する必要のある下記4つを確認します。
・バケット名
・エンドポイント名
・サービス資格情報のアクセスキー
・サービス資格情報のシークレットアクセスキー

1.ICOS管理画面で、対象のバケットを確認します。

icos2.png

2.対象のバケットを開き、バケットの構成画面の「エンドポイント」の設定で「パブリック」の右側のクリップボードにコピーのアイコンをクリックして、情報をコピーします。
※後でWinSCPに設定します。

icos1.png

3.ICOSのサービス資格情報画面で、「新規資格情報」をクリックします。
※既に必要な資格情報を定義済みの場合は、この手順3と次の手順4は飛ばしてください。

icos3.png

4.名前と役割を設定し、Include HAMC Credentialにチェックを入れて、「追加」をクリックします。

icos4-2.png

5.作成された資格情報横の「資格情報の表示」をクリックして、内容を展開します。
※後でWinSCPに設定するので、access_key_id, secret_access_key をメモします。

icos5.png

これで、WinSCPに設定する必要のある4つの情報が確認できました。

WinSCPにICOS接続を登録する

1.WinSCPを起動します。
2.左側で「新しいサイト」を選択し、右側のセッション欄で以下を設定します。
 - 転送プロトコル:AmazonS3    ←ICOSですが、プロトコルはAmazonS3を選択します。
 - ホスト名:上記手順で確認したICOSのエンドポイント名
 - アクセスキーID:上記手順で確認したICOSのaccess_key_id
 - シークレットキー:上記手順で確認したICOSのsecret_access_key
icos6.png

3.「設定」をクリックします。
4.「環境」→「ディレクトリ」を開き、リモートディレクトリ欄にICOSのバケット名を入力し、「OK」をクリックします。
icos8.png

5.もとの画面に戻るので、「ログイン」をクリックしてICOSに接続します。
バケット内のファイルが表示されるはずです。
icos9.png

ファイルを転送してみる

PCローカルのC:\tmpにある約270MBのCSVファイルをICOSのバケットにアップロードしてみました。
WinSCPでは、左側のPCローカルから右側のICOSバケットに対して、ドラッグ&ドロップするだけです。

【転送前】
icos10.png
【転送後】
icos11.png
無事に200MBを超えるファイルもWinSCPを使ってアップロードできました!

参考リンク

WinSCPでS3にアップロードするための覚書
https://qiita.com/hirohiro77/items/86fbb0135d9e76ae1ca3

Transfer files using Cyberduck
https://console.bluemix.net/docs/services/cloud-object-storage/gui/cyberduck.html#transfer-files-using-cyberduck

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