Windows Server 2025の発表
Windows Server の次期リリースの正式名がWindows Server 2025であると先日正式にアナウンスがありました。
https://techcommunity.microsoft.com/t5/windows-server-news-and-best/introducing-windows-server-2025/ba-p/4026374
発表されている主な新機能は以下の通りです。
- 誰でも使える Windows Server ホットパッチ
- 次世代の Active Directory と SMB
- ミッションクリティカルなデータとストレージ
- Hyper-V と AI
アナウンスされていない機能も多々あるだろうなということで実際にインストールをして触ってみようと思います。
入手方法
Microsoftの記事内にもある通りWindows Server Insider Program に参加していることで入手可能です。
ビルド 26040 としてISOファイルがダウンロード可能でした。
日本語版もダウンロード可能です。
インストール
今回はVMware Workstation 17 Playerの試用版でインストールをしています。
ダウンロードしたISOファイルを選択し、動作が重いのが嫌だったため、メモリを8GBで設定し、仮想マシンを起動します。
まずOSのインストールですが、こちらは一本道のため省略します。
Windows Server 2022以前と同様にライセンスの同意やエディションの選択、初期パスワード設定などです。
プロダクトキーを2回くらい聞かれますが、いずれも評価版のためスキップ可能です。
ログイン
無事にインストールと数回の再起動が終わるとロック画面が表示されます。
Windows 11チックなデザインですね。
こちらもWindows 11とそっくりです。
Windows Server 2025は全体的にWindows 11に似ていますね。
おなじみのサーバーマネージャーも継続しています。いつものAdmin Centerへの案内と「Azure Arcを試す」という表示が気になるのであとで試してみようと思います。
バージョンもちゃんとWindows Server 2025になっています。
いよいよ気づいた新機能を載せていきます。
Azure Arc
まず、サーバーマネージャーでもおすすめされていたAzure Arcのアイコンがタスクトレイにあります。
Azure Arcセットアップが素早く行えるようになっているようです。
やり方は簡単でタスクトレイにあるアイコンをクリックしてAzure Arcをインストールします。
Azureへの接続方法はブラウザからのサインインか"一時コードを生成しhttps://microsoft.com/devicelogin
に入力するかで接続できます。
リソースの詳細情報でテナントやサブスクリプション、リソースを入力し、次に進みます。
今回は事前に作成したものを使用します。
接続から1,2分後に接続が完了し、Azure Portalからも追加されたことを確認できました。
Active Directory
Active Directoryのインストールは省略しますが、Windows Server 2022と同じ方法でインストールできます。
ルートドメインを入力したところで大きな変更点がありました。
フォレストの機能レベルとドメインの機能レベルがWindows Server 2016ではなくWindows Server vNEXTになっています。
Windows Server vNEXT=Windows Server 2025のためおそらくフォレストの機能レベルとドメインの機能が3世代ぶりに更新されそうです。
探したところ、フォレストの機能レベルとドメインの機能Windows Server 2025の表示になっている環境もあるので正式版になるにつれ表記ゆれは統一されていくと思われます。
確認画面までいって無事Active Directoryの構成も完了です。
今後ドメイン機能レベルの移行なども確認してみたいと思います。
更新について
ちょっと長くなってきたので文字ベースで細かい更新を載せていきます。
こちらにも更新内容があるので興味のある方参照ください。
https://learn.microsoft.com/en-us/windows-server/get-started/whats-new-windows-server-insiders-preview
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Bluetooth
どうやらBluetooth接続に対応し、マウスやキーボードがBluetoothで接続できるようになったようです。オンプレミス環境のデータセンター作業などで使うことがあるかもしれないですが、リモートデスクトップ接続で操作することが多いので個人的には使う機会は少なそうです。 -
委任された管理サービスアカウント(dMSA)
最初読み間違えかと思いましたが既存の「グループ管理アカウント(gMSA)」とは別の機能のようでした。
gMSAとの違いを探しましたがドキュメントを探しても出てきませんでした。
ユーザを作成してサービスを実行しているアプリケーションをサービスアカウントでの実行へ移行を促す機能かなと予想しています。 -
Outlookアプリ
Windows Server 2025を初回起動時からOutlookのアプリケーションがインストールされていました。
ログインすることでメール機能を使用できそうでしたが今回確認はしていません。 -
SMB機能の強化
SMB over QUICサーバー機能がWindows Server 2025でも使用できるようになったようです。
私がこの辺の知見がないので紹介に留めさせてもらいます。 -
ストレージ レプリカの拡張ログの強化
レプリケーションのパフォーマンスが向上が目的の機能です。 -
winget
wingetコマンドがデフォルトでインストールされていました。
まとめ
最後駆け足でしたがWindows Server2025の初回の操作確認でした。
一番個人的に大きな変化がActive Directoryのフォレストの機能レベルとドメインの機能の更新でした。
また、画面も全体的にWindows 11に寄せていたので、Windows Server 2016以前のWindows ServerとWindowsの画面が全然違うといったサーバを操作をしている感覚があまりなかったです。
現在はまだプレビュー版のため機能の改修もあると思いますが、正式版が出たらまた触ってみたいと思います。