注意点
本記事は転職で見事年収アップ! 最新技術の感度の高い企業へ!
という記事ではないです
今からスクロールして見れる情報は以下の通りです。
- 技術の魅力に取りつかれたりとか全然してないけど業務的に苦じゃないのでエンジニアをしているタイプの人間の思考回路
- 年収も職場環境も高望みはしてないけど現状はさすがに限界、ぐらいの人間の起死回生までのダイジェスト
大雑把な新卒入社をして開幕からずっこけた人のマインドセットのパターンの提供
Qiitaはモチベーションを保つために技術的な意識の高い人の情報を見るには良いものです、という前置きの上で私は結構しんどいです。
全員学習意欲があり余り過ぎている。勉強だけで人生の半分を使うつもりなのか…………?
というか即帰宅でもそこまで時間取れるか、一人暮らしとかの場合…………!
後大好きで打ち込んでる趣味があるのでそんな時間取れないですね。私は。
と思っていたので、というか多分割と思っている人が多いと予想して。
まあ別にそんなバリバリ頑張ってないけど転職をしてみて何をか改善しよう
ぐらいで転職した私の当時の様相と、転職の時のエピソードをざっくばらんを垂れ流したいと思います。
一応文系未経験(何ならコードを見たことすらない)所からプログラマーとして入社するノミの心臓持ちだったので、頑張ってる人のハードルが下がればなぁと思います。
こんなんでも最前線とかじゃなければ土方プログラマーぐらい気合で付けます。
転職で成功するんじゃなくて、今よりマシになりましょう。
どんな経歴?
- 一応国公立出だが、経済学部。
- 人脈は皆無で文系として底辺のスタート。
- プログラミングは入社して教育が始まるまで一切経験なし。
- 一切というのは比喩ではなく、学生時代はProgateのPythonを無料分だけ学習したら飽きて学習環境アンインストールしました。
- 学生時代は遊び散らかして四四回生の四月半ばまで一切の就職活動実績なし1
- 現在はSQL Serverをメインに触っていて、クラウド管理なのでAWSもRDSとかEventぐらいは管理してて、C#もパチパチ打てる。
- 資格とかは現状無いです。来年からはぽろぽろ取りたいですが、趣味の創作活動を気が狂うほどやってるのであんまり時間が…………。
- 今は二社目の企業でデータベース周りを学習中。
もうこの時点で見え透いている通り、Qiitaのトレンドのポエムとかに出没する凡人を装った秀才よりとかでもなく本当にダメなエンジニアよりです。
就職、まさしく地獄
どんな言い訳をしても私の就職活動は生き地獄でした。
内定が出たのが四回生の十二月と言えば状況がお分かりでしょうか。かなり最悪です、たまたま受かった一番行きたくなかった条件の地元のSIerに行きました。
私にできるのは底辺からスタートしてなんとなく踏ん張って就職する方法の伝授ぐらいなんですが、やっちゃいけないことリストも挙げられます。お若い方は以下のことはしないでください
- 知り合いを大学で持たない
- 周りの就活含めたムーブのトレンドというか、空気が読めなくなり大事故を起こします。私は三回生の夏は彼女に振られて推定鬱病を振りまきながらTRPGやりまくってました。普通の方はインターン応募してみたり企業調べてみて下さいね。
- 面接練習をしない
- しろ。御託はいいから。よくある質問は出来れば受け答えをテキストで残しておいて、時折思い出したときに暗唱ぐらいはしてください。
暗記なんかして面接するものじゃないと私は正直思ってましたが、暗記する過程で就活軸とか自分の考える優先順位とかは自然と見つめなおせます(=変わることもある、意外な発見があるかもしれない)。本番練習も活舌悪かったりファーストインプレッションが悪い方はしてください。
- しろ。御託はいいから。よくある質問は出来れば受け答えをテキストで残しておいて、時折思い出したときに暗唱ぐらいはしてください。
- スケジュールを考えて就活しない
- 私は母親が情緒不安定になったり突然5秒でマジギレするようになるぐらい就活関連で困らせたので、翻って私もメンタルケアに困らされました。結果としてとりあえず面接や説明会を予定に入れまくったりしていたのですが、辞めた方がいいです。
なんだかんだプログラマーとしては就職できたのですが、一社目の話をすると怨嗟の連続なのでカットしつつお話します。VB.netでバイトレベルの作業を無限にやらされる自転車操業の企業だったと言っておきます。2
就活失敗エンジニアの困る点
一社目はまあ5割ブラックぐらいの微妙な会社で、毎日1時間の残業が自動でサービス残業だったり、残業してるのに30分休憩を入れた扱いで仕事してても給与が入らなかったりしました。後死ぬほど営業の人と隣の棟のライブハウスがうるさくて三半規管が参ってました。
愚痴ではなくまじめに就活失敗の何が困るかお教えします。
- 転職できない
- 転職してるじゃん、と思われるかもしれませんが出来ないです。毎日9時とか10時に帰るので面接どころじゃないんですね。あと私は夜に面接する企業に当時不信感があったのもあって(それ作業時間外だからすでに怪しくね?という論法ですが、これは誤りだと思われます)辞職するまで転職活動しませんでした。
- スキルが身につかない
- ブラックがなぜブラックかというと利益が出ないからです。あるいは人が辞めて既存業務もおぼつかないからです。あるいはマネタイズが大学生に毛が生えた程度だからです。
何が言いたいかというと、キャッチアップなんかだーれもしません。だから刺激もされないし、もちろん自分も業務で手いっぱいで頭をよぎりません。なので、ブラックに入るとブラック企業で生きる脳味噌になってしまいます。なる前に辞めた方が良い、無理にとは言いませんが。
- ブラックがなぜブラックかというと利益が出ないからです。あるいは人が辞めて既存業務もおぼつかないからです。あるいはマネタイズが大学生に毛が生えた程度だからです。
- 感覚が硬直化する
- スキルが身につかないのと同じです。忙殺、あるいは怠慢、異常環境への適応で他にリソースが割けないです。よっておそらく、本当につらい人はこの記事を読んで気を紛らわせて一念発起するという余裕すらプライベートでない場合があります。こうなると詰みです、もしあなたが普通の神経の人間だと思うなら長居はお勧めできません。
- 転職の時の説明がつらい
- 私はただ環境がひどいので辞職しましたが、これを面接の場では言えませんよね。だから別の理由も持ってくるのですが、そもそも「つらい」以外なくて限界の状態で離職したので他のことの説明にどんなに頑張ってもやや綻びが出ます。3
ブラックは避けろ、いい企業に入れと世間は言いますが「入ったらどうなるか」が説明ないので一例程度に。
私でも人を殺したりするレベルのブラックにいたわけではないので、世間が想像しているような企業ならこれをもっと先鋭化させた精神病棟まがいの場所もあると思います。
巻き返せるけど、誰でもじゃないですよね。そりゃあ。
一念発起……ではなく挫折による退職
私は一念発起したんじゃなくて、「日本国憲法を守って文化的に生きていける自信がない」と思ったので退職しました。就職して一年目、出先に向かう途中で上司におもむろに辞職表明したのを覚えています。
朝は7時半に出て22時半帰りは文化的な生活とは言わないんですよね。
本当に「転職で成功したい」じゃなくて「転職で”大外れじゃない職場”に行きたい」と思って辞めました。
元々規則的な生活が得意じゃないのに出張も多く、退職決定後ですら何故か行かされた出張では夜に寝坊してクライアントより上司から馬鹿みたいにキレられました。この企業にしてこの社員ありですね。
正直クライアントの方が文句を言うスキを差し上げるべきでは?とは思いましたが私も真冬の北海道で遭難みたいな目に遭ったので時効とさせていただきたい。4
転職に当たっては、私はひたすら努力が嫌いなので以下のことをしました。
- 退職手当の手続き
- 全然これ書いてないですけど申請しましょうね。いっぱいもらえますよ。
もらえない時でも再就職時に一部もらえますからね。めんどくさい手続き多いですけどやりましょう。
- 全然これ書いてないですけど申請しましょうね。いっぱいもらえますよ。
- エージェントとサイトを頼る
なんか皆さんエンジニア向けのサイト使われてますけど、私はDodaとかお勧めしておきます。お勧めできるパターンは以下。- 田舎住まい
- そもそも求人がなかったりサポートできないとか言われやすいんですよね、田舎。私は実家暮らしをもう少ししたい(=しっかりお金を貯めたい)ので近隣が望ましく、自然と大手はいっぱいあって楽です。ただ、エンジニア用のデータじゃないからちょっとディティールが怪しいですね。
- 数年たたずで辞職した新卒
- 私のエージェント様は相性が良かったのか、本当に親切で小難しい話もうまくできた方だったのですが、その方曰く「これならまだポテンシャル採用ですね~」とのことでした。
完全未経験とかではないので最低限素養があるかないかは判断してもらえてる気配が肌感覚ではありましたが、実際現職もほぼ新卒手前扱いです。
エンジニア特化系は専門性やスキルマッチは適正だというのは理解できますが、なんだかんだDodaみたいな大手はサポートが色々充実してて大変助かります。求人多いし。
- 私のエージェント様は相性が良かったのか、本当に親切で小難しい話もうまくできた方だったのですが、その方曰く「これならまだポテンシャル採用ですね~」とのことでした。
- 田舎住まい
技術のキャッチアップ? 言語習得? 私は全くしておりませんね。
いや恥じています。情けないです。
ただ、前職でへとへとだったので転職終わるまでの数か月の無職期間は面接対策以外は遊び倒しました。
絶対的に良いやり方とは言いませんが、少なくともキリキリしたまま新環境に移ることもなく、リラックスしていたとは実感があるので間違いではないと思います。
なんかポートフォリオが……とかQiita記事が……なんて話もありますけど、身の丈に合っていない過剰な努力で得た結果は、過剰な努力を永遠に強要します。
出来る範囲でやりましょう、全然続く気がしないならもうやらなくていいんじゃないでしょうか。正直。
一番ダメな社会人は持続が出来ない社会人です。今のところはこれが私のスローガンです。
筋肉と同じで努力の限界値も挑むことで更新できるのは事実ですが、つぶれる人はつぶれるということもお忘れなきよう。
ゆるゆる転職の感想
天国ですね。残業少ないし、PCのスペックがプライベートのやつより高いし。何より手法を提案したら議論してもらえます。いくらやる気がないエンジニアでも本当のライン工みたいな事をやるのは案外難しいので、提案を聞いてもらえるのがとても楽しい。
後、毎日朝の始業までの時間とか、業務で気が削げてきたときはQiitaのホームとかトレンドを嘗め回すように読む習慣がつきました。なんかReactとかGo?が流行っているそうですね、是非触れてみたいです。出来れば業務時間内で。
このように、転職のゴールはキラキラしたスーパーエンジニアを目指すだけではないです。
エンジニアだからって後光のさす技術者にならなくて大丈夫だと思います。Qiitaでは意識が低いと言われそうですが、ちゃんと興味が持てたときにしっかり取り組めればいいし、業務の内容を過度にさぼらなければ仕事は成立しています。
このマイペースなスタンスなので、最近ようやくMarkdownでプライベートの資料を作る習慣がつきました。遅いかもしれませんが、キリキリするよりは長続きするやり方で出来ています。
確かに知識や技術はたくさんあった方がエンジニアとして良いと思いますが、別に人生のゴールはスーパーエンジニア一択ではないです。
こういった高い意識に触れやすい場だからこそ、改めて「良い仕事」ではなく「良い人生」のために転職を考えられる方が増えればいいなと思う次第です。
あとがき
文字が多すぎるし啓蒙的で説教臭いですね。何かもっと、やんわりと推奨しているような文章を作りたい。
Qiitaはもっとがりがりに技術を書いた方がいいのではないかと自分でも思っているのですが、転職の話がやたらと見つかるし、しかもそれがどれもキラキラ系で偏ってて見ててつらかったのでカウンターとして書きました。別にうらみがあるとかではないです。
実はこれも業務の息抜きで書いています。プログラム、大変だけどパチパチ文字を打つのが楽しいので、仕事は仕事としてももっとカジュアルに取り組める時代になるといいですねぇ。
社会人一年半にしてVSCodeを使ったMarkdownの楽さに感動しています。でも私はMeryが本当は好き……。
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経験者として言っておくとやめましょう。気もやられるし実家暮らしだった私は両親からの罵詈雑言も大変でした。就職できれば黙らせられます。でも親を黙らせようとか考える時点で限界です。 ↩
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24時間保守とかさせられて夜中に叩き起こされたりまあきつかったです(この24時間保守は別に半年に一回大事故が起きて夜中に起こされるとかじゃなくて月1ペースで夜中に叩き起こされたりします)。 ↩
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後トラウマで前社をボロカスに言ってしまって印象最悪になったり。もういいことないですね。 ↩
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現場行きの車に乗せてもらえず、見事に1時間半北海道の山奥を歩いていました。真っ暗闇で知り合いにディスコードで泣きわめきながら歩きましたね。いやこれは私が悪いんですけど。 ↩